各ネタ一言感想
■ファーストステージ
●わらふぢなるお
コールセンターのコント。以前見た事のあるネタだけど、少し変わってる部分があった。だけどあまり印象は変わらず。間が長い割には一つ一つの笑い所がちょっとずつ弱い。展開が殆どないから単純に笑いの量が大人しく見えた。オチいまいちの所が多かったけど、わらふぢのオチも良くなかった。
エレベーターのコント。去年や一昨年に比べてジャンポケらしさをあまり感じなかった。シチュエーションが肝になってキャラクターが生きてこなかったように思う。「実は◯◯」というカミングアウトネタは最近色んな所がやってるけど、自分は急に嘘っぽくなって冷める要因になってる。
告白の練習のコント。山内さんはこういう狂気じみたキャラクターを演じると本当に面白い。飛びすぎてなくて、現実にこんな人いそうという枠内に収まってるのが良い。展開の裏切り方も予想の斜め上なんだけど、自然で無理がない。
ナンパのコント。アンガールズらしいネタ。たぶん前にテレビで見た。後半の見せ方がちょっと古典的に感じたので、分かりやすくて安心感はあるんだけど物足りなさや違う方向の展開を期待した。
●パーパー
卒業式のコント。ネタのチョイスが違ったと思う。山田さんにクローズアップしたネタの方がコンビのカラーは伝わりやすかった。ダーティーなネタ全般がダメという事はないと思うけど、このいやらしさは男女問わず笑いより不快感が勝るという人が多数いると思う。自分はダメだった。
居酒屋のコント。自然にスッと入って来ていつの間にかとんでもない事になってるという見せ方が本当に上手いなーと思う。展開、演技力、台詞回しどれも一級品で穴がない。ラバーガールのコントのように転がり出してからずっと受けて面白いんだけど、どこが山場で印象に残ったかというとそういう所がないのが地味に感じられてしまう所はある。
●にゃんこスター
リズム縄跳びのコント。このネタを決勝に上げた審査員は本当にすごいと思う。ここまで真面目にコントをやってきた（見て来た）のが馬鹿らしくなるような、ひたすら楽しいネタで、緊張感や堅苦しさを一気に解放する爽快感があった。KOCの過去の飛び道具系のネタと比べて、工夫がなくてシンプルなんだけどそれが却って良かったんだと思う。
●アキナ
バイトの休憩室のコント。これも以前どっかで見た。コンテストの勝負ネタとしては弱い気がする。丁寧で無駄がない綺麗なコントでアキナらしいんだけど、審査員が言ってたように飛び抜けた何かがないとこういう場では勝てないし印象に残らない。
幼なじみのコント。三村さんの「リアリティを感じない」という一言に尽きる。予選で見た時はいつものGAGのコミカルなコントという印象だったけど、テレビ越しに冷静に見ると三村さんが言うように設定の不自然さが気になる。他のネタならという思いはあるけど、根本的にこの大会に合ってないという感じもする。
●ゾフィー
お母さんが家出するコント。パーパー同様、題材的に若手ライブだったら受けるんだろうなっていう感じがする。つまんない事で苦情を言う世の中は嫌いだけど、ゾフィーにしろパーパーにしろ顰蹙買うのは仕方ない、そこが肝になってるコントで、キングオブコントで見るなら違うものが良かったというのが素朴な感想。ゾフィーは演技も台本も素晴らしくてライブで人気があるのがよく分かった。
■ファイナルステージ
ストーカーのコント。2本目の方が好みだった。かなり凝った台本でありながらアンガールズの個性も生きてる。話が面白く良く出来すぎてて、笑う所がやや少なかったかなという印象はある。
尋問のコント。ドリフ的というかダチョウ倶楽部的というかバカバカしいコントで良かった。おたけさんの存在感が軽くてアホな感じも良かった。
パワースポットのコント。このネタは何度か見ているけど、オチの部分は改悪に感じた。オチをパッと入れると勢いが止まってしまう。バナナマンが言うように本当に良いネタだと思うけど悉く勝てないな。
ウェットスーツのコント。ちょっとシンプルすぎるかなと思ったけど、あんまり台詞や展開が多いと説明臭くなるしこういうネタの方が決勝向きなんだと思う。
●にゃんこスター
リズムフラフープのコント。1本目と同じネタなんだけど、こういう「アホだな」「同じじゃん」という笑いが来たのは良かったと思う。違うタイプのネタが見たかったなんて言うのは野暮。とにかく何から何まで人を喰ったような、パンキッシュなコンビで、順位はともあれ今大会の主役ににゃんこスターがなれたのは良かったと思う。
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