- アーティスト: SOFT BALLET,遠藤遼一
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1992/10/21
- メディア: CD
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準決勝を観に行ったのでネタの感想というよりは、予選との印象度の違いや、感じた大会の雰囲気なんかについて書いて行く
●Aブロック
●ルシファー吉岡(コント「パソコン」)
●おいでやす小田(コント「ホテルのフロント」)
●おぐ(コント「ハゲの名は。」◯
●Bブロック
●河邑ミク(コント「レンタル彼女」)
●チョコレートプラネット長田(コント「ジェットコースター」)
●ゆりやんレトリィバァ(コント「昭和の女優」)◯
●Cブロック
●濱田祐太郎(漫談「人から言われた信じられない事」)◯
●紺野ぶるま(コント「プロポーズ」)
●マツモトクラブ(コント「ストリートミュージシャンと父」)※復活1位
●最終決戦
●おぐ(コント「ハゲの名は。」
●ゆりやんレトリィバァ(コント「お願いがあります」)
●濱田祐太郎(漫談「盲学校の話」)◯
●オープニング
R-1って放送時間が2時間しかないから、トップバッターは不利だなあと思った。M-1やKOCだと松ちゃんがいて場を盛り上げるし、ネタに行くまでVTRで引っ張ったりするから気持ちの準備が整うけど、R-1はネタスタートが早い。今回は番組開始から8分で一人目のネタが始まった。更に下ネタという不利な条件が重なって、ルシファー吉岡はちょっと気の毒だった。
コント。パソコン。条件が不利なだけでネタ自体は面白かった。下ネタでもこのネタは許容範囲内と感じるけど、この辺りは個人差はあるかもしれない。ルシファーが出て来て下ネタじゃないコントをやっても白けるみたいな所が自分にはあって、今後も同じような結果が続きそうだけど、このままのスタイルで挑み続けて欲しいと思う。
雅楽あるある。準決勝の観覧の時も感じたんだけど、こういうネタが受けるのは受け手のレベルが高くてすごいなと思う。自分はそれほど新しいとも面白いとも思えないけど、雅楽という題材が新しく感じさせるのかもしれない。途中のショートコント、一言ネタの方が自分は面白く感じた。余計な装飾無くこの部分で勝負、というスタイルの芸は元々好きなので、形は好みではある。
●おいでやす小田
コント。ホテルのフロント。予選のレポで「過去ネタに比べるとシンプルで癖がなく普通」というような感想が多かったけど、決勝ではその辺りがシビアに見られてしまった。常連組はとにかく過去の自身のネタとの戦いになるんだなと。
●おぐ
コント。ハゲの名は。前半3組も受けて盛り上げたけど、ここで一気に盛り上がった感じがする。おいでやす小田、ルシファー吉岡と比較すると、話の展開があったのと、演技が見れる内容だったのが良かった。おいでやすもルシファーも演技力のある一人コントではあるけど、どちらもいつもやっているキャラクターであり、節回しなのに対して、おぐは「女子高生になったおじさん」という設定が乗ってる分、普段と違う人を演じる演技が求められる。間にお父さんとやり取りする件は大きな笑いは生まないけど、第三者が居る事で話に奥行きが出るし、女子高生のリアリティや、「めんごめんご」という時代錯誤なおじさんのリアリティも出る効果的な良いシーンだったと思う。パロディネタは厳しいと思ったけど、客席の反応を覆せる状況じゃなかった。
●Aブロック結果発表
ここはもう会場の雰囲気でおぐ以外はないだろうなという感じだった。
●復活ステージ2位発表
敗者復活戦勝者は霜降り明星せいや。中継の時アキラ100%の隣にいて、予感はしてたけど、うーん、準決勝で見たネタはあんまり面白くなかったから期待外れの選出だなと個人的に。霜降りファンには悪いけど。
●河邑ミク
コント。レンタル彼女。音楽の使い方が良かったのと、演技力がずば抜けてた。食い気味に切り替わる所は特に印象的だった。オチの印象度で言えば今回一番良かった位。なんか他の人達は割とふわっとなんとなく終わるパターンが多かった気がする。
●チョコレートプラネット長田
コント。ジェットコースター。チョコプラらしい小道具と謎の言葉に振り回されるネタ。予選との印象は変わらず好みのネタ。一個気になったのは、案内係の音声がちょっと小さくて聞き取り辛い箇所があり、その影響でネタがごちゃついて感じられた所。
コント。昭和の女優。自分はこのネタは「細かすぎて伝わらないモノマネ」みたいなものでコントとしてはどうかという思いがあって決勝で見てもそれ自体は変わらなかった。ただ、ゆりやんらしいしょうもないストーリーを仕立てている所や、早口で何を言ってるか分からない所の共感性と爆発力は流石だとも思う。ゆりやんの強さを改めて感じた。自分は女性ピン芸人で友近に匹敵する才能を持ってるのはゆりやんしかいないと思ってて、好きだからこそ評価厳し目になる所がある。
なんなんじゃそら。準決勝の時よりは改変があり分かりやすくなってたし、ライブとテレビの距離感の違いによる印象度の差も多分にあって、思っていたよりも悪くないと思った。同じボケを繰り返す箇所の遊びは好きだった。ただ基本的には、ネタの好みの問題で、ブリッジ部分も含めて子供っぽく感じられて嵌らない。
●Bブロック結果発表
見終えてもここはどこが勝ち上がるのか分からなかった。意外と河邑ミクもあるかもしれないと思ってたけど全く票が入らなかった。同票で視聴者投票の優劣で決まるルールに不満はないけど、ストレートに決まって行かないのはもやもやする気分が残る。
●復活ステージ1位発表
敗者復活ステージ1位はマツモトクラブ。まあここは妥当過ぎるくらい妥当でストレートインでも良かった。R-1見てる人の多くはマツモトクラブのネタは見たいだろうし。マツモトクラブなら予選突破も現実味があり面白い展開。
漫談。人に言われた信じられない事。全盲の漫談家。障害、それを取り巻く世間の受け止め方の変化も大きいと思うけど、それと関係なく単純にネタが面白くて喋りが達者という事かなと思う。そうじゃなければこんなに高く評価されない。短くてオチがあるネタを矢継ぎ早に連続して行って「笑っていいのか」を考えさせる間を与えないやり方が上手いと思う。
コント。プロポーズ。良いネタだけど、思った以上に受け入れられてない空気。R-1はブラックや下ネタにとことん厳しい。もう少しリアリティがある方に寄った方が受け入れられるかなと思った。オチの印象が弱いのは他にも居たけど紺野ぶるまのオチは落としてすらいない感じがしてどうかと思ってしまった。
フリップ。つっこみカルタ。毎年準決勝で受けるけど落とされ続けてきて今年はフォーマットを固めて見事決勝進出。形の部分で決勝が見送られてたと思ってたけど、決勝で見るとネタのブラックな部分がR-1決勝の雰囲気に合ってなくて、ネタの内容自体もそんなに評価されてなかったんじゃないかと思った。お笑いファンは粗品のフリップネタやたら好きだけど、人を傷つける笑いは賞レース決勝に限らず、受けなくなって来ている。
●マツモトクラブ(復活ステージ1位)
コント。ストリートミュージシャンと父。準決勝でも同じネタだったけど、準決勝では、舞台裏を走り回るマツモトクラブの様子がはっきり伝わって意図しない所での受けが来てしまって、ネタの世界観に入って行き難かった。それを狙ってると勘違いしてもおかしくない雰囲気だった。決勝では、準決勝にあったバタバタ感と意図しない笑いが感じられなかったため、素直にネタを見れた。何でも無いような父子の交流の中で、温かい家族の姿が浮かび上がってくるハートフルなネタ。まあいつものマツモトクラブという感じではあるけど、ブラックなネタが続いた流れもありほっこりして良かったと思う。この人もいつ優勝してもおかしくない状況がずっと続いているけど、おいでやす小田同様、過去の自身のネタとの戦いになっている。
●Cブロック結果発表
自分はマツモトクラブの方が良かったけど、濱田祐太郎でも良かったと思っていたので結果に不満なし。
●最終決戦
●おぐ
コント。君の名は。まさかの2部構成。全く予想してなかったけど、考えてみればこれ以外無いという感じがする。1本目のネタが振りになっていて、話が繋がって行く感じが気持ち良い。ここは行ったかなとも思ったけど、正攻法の濱田祐太郎には及ばず票が伸びなかった。
一言ネタ。お願いがあります。一言ネタ+ダンスパフォーマンス。自分は今回のR-1でゆりやんの2本目が一番ひどかったと思う。これだったら「野菜中心の生活」とか「オブラート包み川淳二」の方が良かった。ゆりやんの一言ネタって他のネタでもそうだけど、ちょっと印象弱いんだよなー。
漫談。盲学校の話。1本目と同じテーマで話題を少し変えた内容。圧倒的に受けてたという感じでは無いけど、ほぼ全受けで、ネタ数も多く、2本のネタの総合点で言えば優勝は妥当な結果だと思う。盲学校ってどんな所なんだろうという好奇心を満たしてくれるネタだった。
●さや香(漫才「さるかに合戦」)
●どんぐりパワーズ(漫才「DV」)
●ゆりやんレトリィバァ(コント「野菜中心の生活」)
●ハナコ(コント「おじいさん」)
●四千頭身(漫才「頭取りゲーム」)
●こゝろ(漫才「犬の散歩」)
●フースーヤ(漫才「美容室」)
次週最終回なのに、レギュラーメンバー入れ替え戦をやるという遊びで、わざわざ「第1回」と銘打ってる辺りのアレな感じが何とも言えずアレだけど、まあネタが見れるならという事で久々に見た。
ゆりやんのネタは間延びはしてたけど、ネタの切り口とシンプルさがすごい好みだった。古典的にすら感じるボケなのに、誰かこんなネタをやっていたかというと思い当たる所がない。
ハナコは爆笑するようなネタではないけど、こちらも極めてシンプルで不思議な面白さがあって良いネタだと思った。どんぐりパワーズは愛嬌があって見ていて楽しい。
この番組は次回で最終回で、普段見てなかったからどうでもいいと言えばどうでもいいんだけど、若手混合番組のレギュラー入れ替え企画には否定的で、やはりレギュラーメンバーというのは番組の方向性を定める指針になるから、意味があってやるならともかく、単にマイナーチェンジにしかならないならやらない方がいいと思う。
●オアシズ(漫才「ババアの悩み」)
●よゐこ(コント「ロボット研究所」)3位
●ジャルジャル(コント「万引きGメン講習」)
●ナインティナイン(歌ネタ「なんでやねん」)
●たんぽぽ(コント「放送部の放課後」)1位
「めちゃイケ」は普段殆ど見ないんだけど、この番組らしからぬシンプルなネタ企画という事で、予告の時からすごく楽しみにしていた。過去にも新レギュラーオーディション、極楽山本復帰、三中くんの国民投票とか、ワクワクしながら見た企画はあったけど、ベテランで尚かつ舞台を主戦場に置いてない芸人さんばかりのめちゃイケメンバーのネタバトルというのはちょっと特別な思いを抱きながら見ていた。ネタそのものというより、各組に対して感じた事を一言ずつ。
極楽は「飛び蹴りゴッデス」が大好きで、特別な思い入れのあるコンビなんだけど、ネタを見るのは今回が初めてだった。同じネタでも毎回違う内容になる、台本はあってないようなネタという事は話で知っていて、その自由度や即興性がいかにも極楽らしいなと思っていて、いつかネタを見る機会が訪れるのを楽しみにしていた。
今回のネタは4分という時間やテレビ企画の中という制約を考慮してか、意外にもきちんとした内容で、誰でも楽しめる分かりやすいネタだった。自分は無茶苦茶でひどいネタをどこかで期待してて、そういう意味では期待外れだったけど、再結成後に舞台に立って活動しているだけあって、現役感があった。今回のネタはまとまりすぎて自分好みではなかったけど、近いうちに自由度が高いであろう極楽とんぼのコントライブは観に行きたいと思った。
●オアシズ
オアシズもネタをしっかり見るのは今回が初めて。コントの方が見たかったというのが正直な所。二人とも喋りが達者でキャラクター通りなので見やすいけど、普段通りすぎて印象が薄い。
●よゐこ
昔のシュールな雰囲気が好きなせいか、最近たまにテレビでやってるネタにあまり魅力を感じない。誰が見ても楽しめるコント、というのは本来のよゐことは正反対に位置するものだと感じてしまう。タレントとしてのよゐこと最近のネタは同調していて自然だから、かつてのよゐこを求めるのは野暮なのかもしれないけど。
4分に適したネタだと選択が限られるのかもしれないけど、それでもこの特別な場で見せるネタとしてこの選択で良かったのかという思いはある。ジャルジャルほどのコント師がKOC10回のうち2回しか決勝に上がれていないのは、ネタ選択が下手なだけの気がしてる。
ナイナイの新ネタが見れるというのはそれだけで特別な出来事だけど、結局めちゃイケ的な、バラエティ的なオチになってしまった。ナイナイらしいなと思って笑ったし、どこか安心もしたけど。みんながみんなガチで、ボケなしでネタ勝負というのはちょっと違うとは思う。とはいえ、普通のナイナイのコントなり漫才なりが最後くらいは見たかったなという思いもある。
●たんぽぽ
予想外に良い出来の良いネタだった。川村さんの才能が爆発した後半の怒濤の展開はこの企画のハイライトだったと思う。他が淡々と進むネタが多かった事もあって、熱のある演技に引き込まれた。自分はたんぽぽのコントはいまいちという評価だけど、今回のネタで化けたかもしれない。