●EXIT(漫才「医者」)
●ハナコ(コント「陣形」)
●宮下草薙(漫才「キャンプ」)
●かが屋(コント「落ち込んでいる友人」)
●ナイチンゲールダンス(漫才「ダジャレドラマ」)
●きつね(漫才「音曲落語」)
●紅しょうが(コント「キャバクラ」)
●アルコ&ピース平子(コント「瀬良社長」)
何回も見たけど、やはりかが屋のこのコントは面白い。
Laputa Coupling Collection+XXXk[ 1996-1999 Singles ]
作中、登場人物である精神病者が「水曜日のダウンタウン」を見て笑うシーンがあったのが妙に印象に残った。先日放送された「水曜日のダウンタウン」で「中継先にヤバめ素人が現れてもベテランリポーターなら華麗にさばける説」という企画をやっていたけど、あの企画に登場するヤバめ素人はどうしても「知的障害者」を連想してしまう。障害に対する理解が深まれば深まるほどああいう企画はやりにくく、笑えない空気になると思うけど今の所は大丈夫であるというのは、お笑いが好きな人間としては良い状況だけど、「それでいいのか」と思う自分もいる。特にこの「子供を殺してくださいという親たち」を読むと改めて考えさせられる。
自分の場合は、お笑いの全てが差別的なものであるという考えはなく、その上で差別的な要素が含まれた笑いがあってもいいと思ってる。善悪よりも上にユーモアというものを置いているというか、上下の話でもないんだろうけど、自分にとってはユーモアというのは何物にも代え難い特別なものだという考えがある。
「水曜日のダウンタウン」という番組はブラックユーモアの要素が強い。グレーゾーンのネタを入れてどこまで笑ってもらえるか、それとも怒られるか、世間を試しているように感じる。はっきりとした差別ネタはやらない。受け手の倫理観や感覚に投げてくる。長くなったけど、その姿勢が「子供を殺してくださいという親たち 5巻」の中に「水曜日のダウンタウン」を見て笑う精神病者のシーンを入れるやり口と似てるなあと思った。
「子供を殺してください」という親たち 5 (BUNCH COMICS)
3ネタで3時間はちょっと時間が長いかもしれない。大衆演劇の詐欺の件は、正直なところ、優しいお年寄りにたかって最低だという思いよりも、こんな信者みたいな谷町がいたらたかる気持ちも分からないでも無いというものだった。