惨殺半島赤目村2巻

閉鎖的な集落で起きる陰惨な事件を描いた作品の2巻にして完結作。殺人、姦淫、麻薬、宗教。禍々しいもの、胡散臭いもの、醜悪なもの、奇怪なものすべてをぶち込んで長時間煮込んだ闇鍋のようなディープな仕上がり。登場人物の一人が精神異常者であり、同一人物と思えないほどの豹変ぶりを見せて驚かされる。それこそ「ルームメイト」の多重人格者のよう。読解力不足のせいか消化不良を感じる所があって何度も読み返してしまう。一度に読むと情報量が多く、内容が濃すぎて処理しきれないような所があるけど、読み込むとまた見え方が変わって来ておもしろい。実写映画化を心から望む。

 

惨殺半島赤目村(2) (アース・スターコミックス)

惨殺半島赤目村(2) (アース・スターコミックス)