GUNIW TOOLS LIVE 2015『no.7』感想

会場で限定販売される新作CDが欲しくてライブへ。CDは10代の頃から擦り切れるほど聴いて来たけど、ライブに来るのは初めてで、ライブ映像をしっかり見た記憶もなく、どういう雰囲気のライブなのかすごく気になってた。音楽のライブに行くような年齢の時には既に休止してたので「当時観ておけば良かった」という後悔を長年引きずっていた。再結成を熱望し続けていてようやくこの日が来た、という感慨もあったけど、そもそも活動休止して欲しくなかったし、こんなに時間が掛かってしまった事が残念という気持ちもある。まあ、今後定期的にライブやCD発売があるのであれば文句はないけど。色んなバンドが好きだけど、10代の頃から現在に至るまで、BUCK-TICKとGUNIW TOOLSの存在というのは他のバンドとは別の場所にあったように思う。SOFT BALLET、hide、oblivion dust…好きなバンドは他にもいっぱい居るけど、思い入れが強いのはBUCK-TICKとGUNIWなんだよな。なんか暗くて孤独な感じに惹かれてしまう。特にグニュウの哲学的で幻想的で説教臭くてニヒルな詞は、共鳴する所が多く、物事の考え方に強く影響を受けたと思う。今回のライブの感想に関しては箇条書きで書いてみる。

・地下のライブハウス。それほど大きくない。客入はMAXに近いんじゃないか。300くらいか?満員電車の中のような密集感。

・思っていた以上にCDの再現率が高い。15年も経っていて、それぞれ音楽活動もしてきたのでもっと違う感じにアレンジされてるのかなと思ってた。アホほど聴いて来たグニュウの曲をグニュウが再現してるというのが非日常、非現実的に感じる。

・「SOUP」「NO MAN」。ミニアルバム「SPARKY」の曲がやけにライブ映えする。

・「TIN MAN’S HALF CIRCUIT」途中でメンバー紹介に。なるほど。

・「香風積」。これもいい曲だよな。シングルでも良かった。

・「真鍮卵」はそんなに好きな方ではないけど、ライブだと格好良い。

・古川くんがガチャガチャが好きで集めてるという話が楽しかった。最近のガチャは変で面白いのがいっぱいある。

・本編ラストの「HUSH and COOL」は本当に良い曲だよな。CDでもお気に入りでよく聴くけど、ライブで観ても格好良かった。

・MCが多く、講演は約2時間半。ホールならともかく、ライブハウスのスタンディングで2時間半はかなりしんどい。MC面白かったけど、曲間に毎回のように入るので、音楽を楽しみたいテンションだとかったるいかもしれない。

・打ち込みデジタルサウンドの曲はほぼ無し。3rd「DAZZLE」からは「HUSH and COOL」のみ。初期の曲中心、という事でどうしても初期の楽曲制作者のJAKEの不在を意識してしまう。

・新曲はグニュウっぽいのは分かるけど、CDで聴いてみないとあんまり掴めない。まあ、インディーズ販売だけあって、シングル向きの曲と言う感じではない。

・曲調、メロディラインだけで言えば、グニュウって結構売れ線だと思った。ポップで口ずさみやすいような曲が多い。

・聴きたかった曲は殆ど聴けた気がする。「Plenty of Flour」「From the inside」「不断の窓」くらいかな。