キングオブコント2014DVD DISC.2感想

準決勝の模様が収められたDISC.2を見るために購入。ネタのショートカットがなく、映像や音声は商品になる事が前提になってる丁寧な作りでストレスを感じる事無く楽しめた。準決勝進出した71組のうち、決勝に進んだ10組プラス19組が丸ごとカットされて42組のコントが収録されている。

カットされている19組は、

●イブンカ ●エレキコミック ●キャベツ確認中 ●クラスメイト ●グランジ ●ジソンシン ●スパイク ●セルライトスパ ●チョップリン ●ツィンテル ●ななめ45° ●ニブンノゴ! ●ニューヨーク ●ねじ ●パンサー ●5GAP ●みなみのしま ●ロッチ ●ロビンフット

がっつり見たので軽めに全組感想。どうしても結果論になってしまうけど、KOCという全国放送のゴールデンタイムで流れる番組で披露するネタとして違和感をじるチョイスが多かった。

 

ジグザグジギー。席替え。このネタを見て井筒監督が無理矢理なネタと言ってたけどそれに尽きると思う。

ジャングルポケット。上司の誘い。面白いけどジャンポケのネタの中で良い方かというと微妙。3人の関係性がよく分らないしな。こないだのエンタでやったアイスの当たりのネタが最近のジャンポケのネタの中では一番好き。

相席スタート。割り切った関係。こういうアダルトな内容だとKOCは難しいかも。漫才と違って衣装とか小道具があるから妙に生々しく感じる。何も知らずに見たら、演劇のワンシーンなのかなと思われそう。それだけ新しくて個性的なスタイルではあるんだけど、どこで笑えば良いのか分らないままスッと流れるおそれもある。

ザブングル。車にいたずら。ザブングルのネタって全部一緒だな。

レイザーラモン。スティーブジョブ子。これも無理矢理なネタだけど、レイザーラモンはこれでOKだと思う。

かまいたち内部告発。同じやり取りの繰り返しネタはジャルジャルのおばはんくらい突き抜けてないとダメなんだろうな。

ザ・ギース。SMの女王様。世界観はすごいけど題材がゴールデンタイムの番組向きじゃない。

ロビンソンズ。花火。システムは面白いけど、台詞量が多すぎるし、短い時間で喧嘩したりいちゃついたりを繰り返すのはどうしても不自然に感じてしまう。

ザ・プラン9。殺し屋。配役が被らないネタの方が見たかった。これだとコンビでやった方がすっきりして見やすそう。

やさしいズ。追試。システムが分った所がピークという感じだった。

天津。ツレ。ダブルブッキングがよくやってたパターンの亜流にしか感じなかったな。

ライス。誘拐。演技がしっかりしてて子供が泣き叫ぶ芝居が微妙に怖い。シンプルでここまでで一番良かったくらいだけど、後半の切ない感じはこの大会の雰囲気では評価され難そう。

インポッシブル。無敵マン。バカバカしいネタで良かった。この感じなら決勝に残ってもおかしくない。見せ方を工夫したショートコントという感じもする。

和牛。老人の喧嘩。このネタは決勝の場でやっても受けると思う。ちょっとアナーキーすぎるかもしれないけど。

や団。ジャーマン。やさしいズと同じ感想。

わらふぢなるお。お客様サポートセンター。面白かった。最近ファイナリスト候補によく名前が挙がるのも納得。シンプルなボケとつっこみのコント。東京ダイナマイトサンドウィッチマンの小型版という印象は覆らなかった。

ジャルジャル。お尻の診察。これは分らなかった。

ずん。マッサージ。初めて見たら新鮮なんだけど、ずんのネタも全部一緒だからなあ。

うるとらブギーズ。Mr.ナゾー。繰り返しネタは飽きるけど内容は良かった。

ゾフィー。野球選手との約束。何の矛盾もない、よく練り上げられたシナリオだと思うんだけど、舞台上の演技を見てるだけだとどうもしっくり来ないというか絵空事のように感じられてしまう。子供役を演じてる事が衣装から判別できないのが分かり難いし、子供の病気が何なのかよく分らないので気持ちが入って行き難い所は気になった。

ブロードキャスト!!。父と子。東京の漫才師って脈絡の無いボケを連発するコンビが本当に多い。キャラクターが無いと漫才でもコントでも個々のボケは面白くてもどう捉えていいのか分らない。

トップリード。ラブゾッコン5。アイドルの話で盛り上がるおじさん達。勝ち上がるようなタイプのネタではないと思うけど、トップリードらしいほのぼのした楽しいネタで良かった。今まで決勝で披露したネタより受け入れられるネタかもしれない。

2700。ワールドアルファベットチャンピオンシップ。このネタ、決勝上げた方が良かったんじゃないとまで思うほど良かった。すごいと思う、このナンセンスな世界観の演出。2011年の決勝のネタより良いし、2700のコントで一番好きになった。

ラフレクラン。指名手配。女性役の方の演技や衣装や諸々がナチュラルで良かった。女性っぽく見えるし、それがネタの面白さに繋がってる感じ。

ヒガシ逢ウサカ。夫婦喧嘩。繰り返しネタをやるグループの中では一番展開に工夫を感じた。こういう漫画みたいに分りやすい衣装だと頭に入りやすい。

うしろシティ。人質。シチュエーションの作りや台詞まわしは他のグループを上回るものを感じるけど、展開の乏しさが目立つ。

ロマン峠。食品偽装。これも繰り返しのネタなので飽きて来るけどセンスが良くてじわじわ来る。

だーりんず。父子。印象は薄いけど、オーソドックスで良いコント。

インスタントジョンソン。演歌歌手の登場シーン。そんなに詳しくないから正しいのか分らないけど、昔からやってる十八番ネタって雰囲気で決勝戦で見るという感じがしないな。

GAG少年楽団。浮気現場。この内容なら決勝でやっても受けると思うんだけどな。なかなかチャンスが与えられないのがもどかしい。後半グッと盛り上がるしねえ。まあちょっとボケが理屈っぽいのはあるけど。

ななまがり。まあまあ強い。漫才でも見た気がするけどコントの方が良かった。なんだろうなこれ。癖になるような不思議な面白さがある。漫画的というか。

アナクロニスティック。男女交際解説。恋愛を将棋で表現するコント。斬新なアイディアを形にしたネタで見応えあった。笑いどころも分りやすい。まだ学生というのが信じられない位レベルが高い。

夜ふかしの会。イリュージョン。これは分かり難かった。このグループはつっこみが上手くないんだよな。

藤崎マーケット。副音声実況。このアイディアは斬新だけど、笑いどころが全部中笑い程度。このパターンでもっと面白いネタ、藤崎なら作れそうな気がするんだけど。

日本エレキテル連合。親戚の家。見る人に考える隙を与えない位ぶっ飛んだネタじゃないとエレキテルは難しいかもしれない。

モンスターエンジン。人生ゲーム。「幽々白書」であったやつ。ルールが分かり難いし世界観がもうひとつぼやっとしてるけど、面白いのは面白い、でも何か足りないような。

シャカ。結婚。シャカの現状で(もう解散したけど)こういう暗いテーマは素直に笑い難いな。

鬼ヶ島。兄弟の格差。いつもやってるような気違いネタよりも寧ろこういうネタの方がテレビ向きじゃないような気がした。

ニッチェ。ゾンビ。ニッチェはどのネタ見てもそこそこ面白いけどずば抜けたネタが無いんだよな。叔母さんのネタが一番印象深い。

アルコ&ピース。誘拐。やっぱりオチのどや感が気になる。面白いし緻密に作られてるとも思うんだけど、それだけに一回分るともういいやってなっちゃう。

しずる。握手。アメリカ人は握手で何でも分かち合うわけじゃ当然ないから不自然に感じるし、友達なのに殴り合いばっかりして相当分かり難い世界観のネタだけど、それでも池田が理不尽に酷い目に遭うっていう一点で何とか伝わる感じ。

天竺鼠。不良の生徒。2013年の決勝のネタと比べると迫力が無かった。