爆笑ファクトリーハウス 笑けずり♯1〜3

NHK 爆笑ファクトリーハウス 笑けずり

NHK BSプレミアムで全7回に亘って放送されていたお笑いドキュメント番組。9組の若手芸人が共同生活を送りながら、与えられた課題に沿ったネタを作り、毎回審査の下位の1組が落とされて行き最終的に1組が優勝するという番組。

「リングの戯れ言日記」というお笑いブログに書いた自分のコメントを番組の感想として要約して転載する。

・初回の番組を見ての率直な感想。

BSに入ってないのでテレビでは見てなくて今動画サイトで途中まで見てるんですが、この番組めちゃくちゃ面白いですね。オーディションを勝ち抜いた若手コンビがそれぞれ個性的で面白くてネタコーナーが見応えあるというのもありますが、何と言ってもM-1世代の漫才師による授業や助言が面白いです。養成所を覗いてるような気分になります。是非シリーズ化して色んな漫才師の話を聞いてみたいなと思いました。
初回はちょっと後味悪い感じで終わりましたが、いらんいらんは、ネタはダイジェストで見る限りちょと薄っぺらい感じはしましたが明るい雰囲気や人柄の良さが伝わって来て好感を持ってたので結果は残念でした。あの古臭い感じは嵌れば大きく嵌ると思うので勿体無いなと思います。今後も頑張って欲しいです。 

・第3回の感想。

第3回まで見ました。
この番組は面白いけど確かにヒリヒリしますね。第3回で言うとダイジェストで見た感じ、アルドルフよりもダイキリやぺこぱの方が危ないかなという感じがしましたが、読みネタはダメという理由を聞いて納得しました。
ぺこぱは、ネタとしては何だかよく分かんないですが、あのキャラと登場シーンだけで笑ってしまいます。息切れしながらネタをやっててそれが笑いになってたのも含めて漫才なんだなと思いました。用意してあるネタだけじゃなく。あと、ダイキリの宮下君がこゝろおたこぷーみたいな人を励ます件はジーンとしてしまいました。この回のAマッソは凄かったです。 

・読みネタ、被らない漫才の設定、コンビの関係性について。

読みネタというとサンドウィッチマンのイメージがありますが、掛け合いのネタに比べるとちょっと落ちるというか、ガッカリしますね。ネタ自体は面白いんですが。
ぺこぱは子供が履いてるようなローラー付きの靴なんだと思うんですが、あれが間抜けで妙に面白いです。ギターを弾いたり本格的なカレーを作ったり、癖があって良いキャラだと思います。
被らない設定は難しいと思いましたが、どのコンビもお題をクリアしてて凄いなと思いました。無名のコンビはせめてお題くらいはオリジナリティがあるものじゃないとなかなか引っ掛からないだろうと思います。
今年のM-1の一回戦を観に行きましたが、ありきたりな設定やコント漫才が本当に多かったですね。その中で印象的だったのはバナナ中心にした生活を送ってるというネタをしたコンビと、大きいハンバーガーを食べたいけど、大き過ぎて食べられないというネタをしたコンビでした。勿論、お題だけじゃなくて内容も良かったのですが。
あと、素人がとやかく言う事じゃないとは思うんですが、ネタを書いてない方は無能、みたいに扱われるのは違和感あるんですよね。ウーマンがTHE MANZAI優勝したネタもそれが嫌でした。書いてるのは一人でも生み出してるのは2人なんじゃないかと思うんです。こゝろが相方に「代わりはいくらでも居る」と言ってましたが、たとえポーズだとしてもあんな事は言ったらダメだと思いました。 

・引き続きコンビの関係性についてと、ウエストランドの話。

コンビでやる以上、誰がネタを書いてようが、コンビの実力だと思うんですよね。ネタを書いてる方が偉いというのはあるんですけど、それを書いてる方が言い出すのは格好悪いと思います。芸人さんはネタだけが全てじゃないですし。ネタを書いてない方の相方を批判するシーンが多かったので、それが引っ掛かりました。
初日に削られた、いらんいらんは相方の事を何も言わなかったし、相方の方は自己反省しててそういう優しさや仲の良さというのはすごく好感を持ちました。
ウエストランドに関しては、やる気がないキャラがあると言えばあるのかもしれません。僕はウエストランドもすごく良いバランスのコンビだと思ってます。河本さんが目立つと井口さんが生きないでしょうしね。