キングオブコント2015 番組の感想

今回は大幅な審査システムの変更に伴って番組自体の雰囲気がかなり変わったけど、思ってたよりも良くなかった。セミファイナリストによる審査であっても結果に大きな違いはなかったと思ってて、滑った所は滑ったと思うし審査自体は誰がやってもそんなに変わらないと思う。今回だって今まで通り芸人審査だしな。ただ、今までの審査方法が良かったのは、ネタ終わりのセミファイナリスト達とのやり取りが面白かった所なんだよな。ジャルジャルや天竺みたいにコメントで爪痕残そうとボケる人達や、滑っても温かくフォローしたり、弄って笑いにする部分で救われた部分があった。今回のシステムだと真面目に審査コメントしないといけない雰囲気で、審査員がコメントの面白さを発揮し辛くてネタ部分以外の番組としての面白さが薄くなってしまった。ただ、審査員がとか客がとかってよりもやっぱりファイナリストのグループが場に合った良いネタを用意できなかった所が多かったから、審査員や客がシビアになってしまったという所が根本だと思う。10組全部とは言わなくても7組くらいは甲乙付け難くて審査に困るという位じゃないときつい。個人的には、09年〜13年までの審査システムに戻して欲しいと思う。

(1週間後の追記)一番良くて印象に残ってるのは浜ちゃんの司会だった。登場時のじじいボケも良かったし、緊張してる審査員をバシバシつっこんで雰囲気を和らげたのが良かった。浜ちゃんはKOCに関して、緊張感は保ちつつ楽しくて面白い番組にしたいという姿勢は以前からずっとあったけど、今回は松ちゃんが隣にいなかったり、セミファイナリストがいなかった事もあっていつも以上に場を盛り上げようと頑張ってたように思う。そして藤崎マーケット1本目のネタ終わり、松ちゃんの辛口コメントの後のフォローコメントが本当に良かった。「納得せんでええよ。お前らがやったんやから。かまへんがな。正しいかどうか分からへんがな。」ってやつ。若手芸人に対する優しさが溢れてるし、この評価が全てじゃないというのは当たり前なんだけど見てて気が楽になった。まあそれでも若手にとって松ちゃんのコメントというのは無視できない物だと思うけど。