M-1グランプリ2015東京準々決勝 その1

3回戦同様、◎、◯、△、無印の4段階評価。ネタバレしない程度の感想。

三四郎。阿波踊り。ネタは面白かったし、受けも大きくて盛り上がったんだけど、ガチャガチャした感じがどうしても気になる。滑舌をネタにしてる以上、ネタ以外の所で聞き取り難かったり噛んだりするのはどうなのかと思う。こういう場だからそう感じた所はあるかもしれないけど。△。

ジャイアンジャイアン。登山。専門的な知識が必要なネタってそれがキャラとして認知されてれば別だけど、こういうのは仕込んだ感が強くてあんまり好きになれないんだよな。

エレファントジョン。禁煙。見た事があるネタだけど面白かった。会場との一体感があったと思う。△。

流れ星。格闘ゲーム。去年のワイルドカードでやった面白い所を繋げて再構成したようなものよりはストーリーにまとまりがあって良かった。テレビで何度もやってる有名なネタだけど、新しい件が入ってて更に面白くなってた。△。

ヤーレンズ。不動産屋。東京っぽい漫才。万遍なく面白くて、自然体の会話が心地良かったけど、何が面白かったのかは全然思い出せない。スタイルは個性的で新しい。△。

馬鹿よ貴方は。外国人。予選の評判が良かったので期待してたけど、このネタはあんまり良くなかった。受けも良くなかった。このコンビの魅力が発揮されない内容に感じた。

東京ダイナマイト。大統領のスピーチ。本ネタ前の導入部分で大受けしてたし、貫禄あった。東京ダイナマイトの味みたいなものを随所に感じられて面白かった。準決勝もこのネタなら決勝残りそう。◎。

セバスチャン。師匠と弟子。初見のコンビや知名度の低いコンビほど、ややこしくて理屈っぽい漫才をしてるような気がするんだけど、流行なのか。集中してないとついていけない。

囲碁将棋。副業。面白かったし受けてたけど、ファイナリスト候補として考えると地味な感じはする。2人ともハキハキ大きな声で喋ってくれるのはこういう場で見ると印象が良いな。◯。

さらば青春の光。中学時代の話。能なん?のネタ。やっぱりこのネタはM-1の決勝の舞台で見たいと改めて思った。コントでキャラやネタのパターンが認知されてるのは得してると思う。変えた所は概ね良くなってたけど、変えない方が良かったと思う所もあった。◎。

ドドん。お坊さんは格好良い。色んな職業とお坊さんを比較する。まだまだ無名なのにキャラが浸透して会場の空気を掴んでた。この人達はM-1に落ちてもテレビに出られるチャンスはいくらでもありそう。

LLR。部活の先輩。面白かったけど何か物足りなさが残るんだよな。作り物っぽいというか。

ナイツ。結婚・出産ラッシュ。最近のナイツらしい時事漫才。面白かったけど、いつも通り過ぎてあんまり思う所がない。ナイツの参戦ってTHE MANZAI中川家笑い飯みたいな感じだと思うから、決勝に残れなくても不思議じゃない気がして来た。準決勝用にすごいネタがあれば別だけど。◯。

フレミング。自殺の説得。片方が医師免許を持ってるという事で説得力があって笑いやすかったけど、後半、よく考えるとエグイなと思ってしまった。

トレンディエンジェル。歌が上手くなりたい。登場時の期待感は超えられなかったと思う。みんなトレエン大好きだから笑う準備万端なんだけど、何か思ってたより良くないなという感じだった。楽しい雰囲気で誤魔化されるけど、斉藤さんの喋りの拙さは気になってしまう。ここはちょっと決勝分からなくなって来た。△。

天竺鼠。マナーの悪い人を注意する。徐々に面白くなって受けて来たけど、天竺鼠だったらもっとむちゃくちゃやってくれよと思ってしまった。△。

マッカチン。言い間違い。技術的にまだまだ荒っぽい感じがした。

ダイタク。浮気を誤魔化す。論理の展開が面白くて、笑ったり感心したりしながら楽しんだんだけど、漫才ってこういう事なのか?とも思ってしまう。

田畑藤本。運転免許。ここも論理系の理屈っぽい漫才なんだけど、それを超えるようなただただ笑ってしまうような瞬間が何度もあった。田畑さんのキャラやフレーズが洗練されてる。ここは決勝圏内だと思う。◯。

タモンズ。妊活。題材がどうかというのも思ったけど、つっこみの方が明らかに弱かった。声が通り難い上、用意したフレーズで受けを取れてない。

相席スタート。モテる下ネタ。オサレもんとかで見る感じのままの4分。ケイさんの語りの面白さと山添さんの冷静なつっこみが面白い。ここは審査員の好み次第。◯。

天狗。干支。芝居っぽい件の入るネタはどうも好きになれないんだよな。しかしアメトーーク効果も手伝って2人とも存在感を発揮してたのは良かった。

ヨコハマホームラン。コンビニ。思い切り下ネタなのでどうかと思うけど、ネタ自体は決勝でそのままやっても受けそう。△。

ボーイフレンド。お小遣いを上げて。ネタとしては面白かったんだけど、売れない若手芸人がやると生々しくて笑い難い内容に感じる。

えんにち。早口言葉。えんにちとしては何も変わってないような感じだったけど安定して面白かった。テレビに出て売れたいけど極道キャラだから出られないという視点は新しかったかな。△。

POISON GIRL BAND。映画館。中盤辺りからグッとポイズンの世界に引きずり込まれた。ここは他のグループと違って、キャリアがありながらかつてと違うテイストで、幅広い層に受ける漫才をやるようになったコンビだから是非決勝に上げて欲しい。◎。