ななまがり単独ライブ ななまがり心

吉本の若手コンビ、ななまがりの単独ライブに行って来たのでその感想。ななまがりは、「まあまあ強いやつ」のネタくらいしか知らないんだけど、そのネタが好きすぎる余り、どうしても観たくなって行った。シアターDという小さい会場だけどほぼ満員でびっくりした。以下、便宜上勝手につけたネタタイトル。

1取り立て2大阪のおっちゃん3ラスボス4漫画の持ち込み5残りHPわずかのやつ6夢を追いかける食えない若者におごりたい(漫才)7ムー8バスケットの審判9レイプ魔10あぶなーい刑事11芸能人を見かける12合格発表 

 1取り立て

いきなりななまがりらしいキャラコントで嬉しくなったけど、あんまり受けてなかった。

2大阪のおっちゃん

設定で引っ張るネタだったけど、途中で飽きてしまった。

3ラスボス

「まあまあ強いやつ」に通じる、ななまがりらしいコント。 こういうのが見たくてわざわざ渋谷まで出かけたというのはある。

4漫画の持ち込み

実在名やキャラクター名を使うと差障りがある、という状況を逆手に取った悪ふざけコント。新しい切り口だと思った。

5残りHPわずかのやつ

格闘ゲームストリートファイターをモチーフにしたネタで元ネタが分からないとさっぱりだと思うけど、個人的にはすごく面白かった。モブキャラのそれっぽい動きを真似する初瀬さんの芸が細かくて可笑しかった。

6夢を追いかける食えない若者におごりたい(漫才)

やっぱりコントの方が魅力的だと思うけどこのネタも良かった。初瀬さんってつっこみじゃなくて、「感想を言う」というのが独特で良いと思う。あの言い方の面白さで笑ってしまう。はっきりした口調で堂々と感じた事を言うのが面白い。

7ムー

これも「まあまあ強いやつ」を連想させるネタ。えげつない位受けてた。とにかくひたすら無意味。感じとしては天竺鼠の寿司に近い。

8バスケットの審判

これも引っ張るタイプのネタだったけど、登場人物の心理的変化があって最後まで飽きずに楽しめた。

9レイプ魔

これは設定と言うか世界観の時点で乱暴に感じて入って行けなかった。内容としては尼神の「抱かれとんなー」と一緒だけど。

10あぶなーい刑事

これと5はショートコント風だったんだけど、ショートコントのパターンのネタも良かった。どことなく「おぼっちゃまくん」「つるピカハゲ丸くん」「でんぢゃらすじーさん」辺りのコロコロ作品を思わせる小学生的なギャグセンスが良い。

11芸能人を見かける

芸能人の固有名詞を出して笑いを取ると言う、マニアから敬遠されそうなタイプのネタだけど、個人的には一番笑った。大喜利っぽいとも言えるけど、シュールレアリスムというのが一番近い表現かも。これはテレビでやって欲しい。相手も怒りようがないと思うし。しかし、エキセントリックな役柄を演じてる時の森下さんのキレはすごいな。

12合格発表

これは割とシンプルで分かりやすかった。これもギャグ漫画的。

 

想像してたより遥かに面白くてびっくりした。3、5、7、11はもう一回見たい。これっきりにするのは勿体無いネタばかりだった。大満足。