倉本美津留の太鼓判 ~本当におもしろい芸人のネタだけ!~B回

ほんまにたまらんね!倉本美津留の太鼓判ライブ盛況、Aマッソは漫才6本 - お笑いナタリー

 

倉本美津留主催のネタライブ。出演者はA回が千鳥、ザ・パーフェクト、Aマッソ、ジャルジャル、B回が笑い飯POISON GIRL BAND、Aマッソ。B回を見て来たので各組について感想。

 

Aマッソ。スタンプラリー。道路交通法フォークリフト

M-1の準々で見た時は大きな会場と1000人近い観客に呑まれて空回りしてた感があったけど、ホーム感の強いこのライブでは、マイペースに自分達の間合い、呼吸でのびのびとやれているように感じられて面白かった。ネタ選択もマンホールより上の3つの方が分かりやすいのかなと思う。準々でのあの雰囲気は知名度がなかったりキャリアが短い所はなかなか厳しいと思う。色んな芸人のファンが居るからまず話をしっかり聞いてもらう事が難しい。

道路交通法のネタは初めて見たけど、他のネタより発想が飛び過ぎてない分、シンプルで見やすくて良かった。スタンプラリーは笑けずりで見た時ははっちゃけてたけど、落ち着いたバージョンになっててこっちも良かった。あと気になるのは、ガラの悪い姉ちゃんというキャラ設定が無理をしてるように見える所。相方にキレ出す所は悉く受けてない。あれってそういう人達に全然見えないからウソっぽくて白けるんだよな。あの感じがもうちょっとナチュラルに見えるともっと良いと思うんだけど、どうなんだろう。本人達的には受けがどうこうよりも、こうやりたいっていうビジョンがはっきり見えてる感じがするのでそこをつっこむのも野暮な気はするんだけど。

 

POISON GIRL BAND。リレー。お医者さんはいませんか?〜子供の作り方。巨人に入りたい〜西武に入りたい。

リレーはいつ頃のネタなのか知らないけど、不条理会話を広げて行く昔のポイズンっぽいシュールなネタ。前に何かのライブで見たと思うけど、物凄く好みのネタだった。子供の作り方のネタ、初めて見たけど衝撃的な面白さだった。わけわからない、異次元空間に徐々に引き込まれて力技で一気にぶん投げられる感じ。ここ数年見たポイズンのネタで一番好き。これってやっぱシュールなのかな?最近のポイズンの、バカネタとかよく言われるけど、今のスタイルって割と万人受けするような気がするんだけどどうなんだろう。巨人のネタは前に何度か見た事があるけど、どんどん面白くなって行ってる気がする。尺の問題もあるのかもしれない。ポイズンは4分より10分くらいで見るとえぐい位面白いんだよな。じわじわ脳の内部に染み込んで行くような感じ。だから賞レースで弱いのはしょうがないのかなと思うけど、でも、ファンだから思うだけの事なのかもしれないけど、巨人と子供の作り方の2本で漫才の大会で優勝できる位の爆発力があるし、分かりやすさもあるし、新しさもあると思うんだよな。今回のライブでも笑い飯とほぼ互角の受けだったと思うし、この人達が今やってる漫才がテレビの大舞台に上がらないのはおかしいと思う。M-1の敗者復活戦は更に短い3分、視聴者投票とポイズンにとって不利な要素が多過ぎて厳しいとは思うけど、でもこの人達を上げなきゃダメだろと本気で思う。今年のM-1ファイナリストでがっかりしたのは、このライブに出るような漫才の新しさや創造性を感じる組が少なくて、分かりやすいネタをやって受けて通った所が多いと感じたから。メイプル、馬鹿よ、和牛、ジャルジャルに期待してる。

 

笑い飯。タクシーの割り込み〜ロープウェイ。美容整形〜服選びロボット。苦労してる人ランキング。

ロープウェイは初めて見るパターンでびっくりした。信じられないくらい可笑しかった。新しいパターンか?と思ったけど、昔からあるネタらしい。ムラはあるけど、どのネタも爆発力があり、印象が強く流石、Mr.M-1だと思った。美容整形と苦労してる人ランキングのワンマン社長のやつ強烈だった。全部初めて見たネタだったけど、どれも面白くてこれはM-1決勝に連続出場できたのは当然だわと思った。その割に演芸番組に呼ばれるといまいちな事が多いのは不思議だ。