コロコロ創刊伝説 1巻

つるピカハゲ丸」の作者、のむらしんぼによる自伝であり、コロコロコミックの創刊時から人気雑誌になるまでの軌跡を描いたコミック。この手の漫画家漫画は定番化しつつあるけど、子供向け雑誌のコロコロコミックというのは誰も掘り返してなかった所で、少年誌や青年誌とは異なる特徴があって、なるほどなあと興味深く読めた。

コロコロコミックは小学校中学年くらいまで読んでて、「つるピカハゲ丸」「おぼっちゃまくん」「超人キンタマン」「かっとばせ!キヨハラくん」「のんきくん」は特に好きで単行本を買って読んでた。

河合じゅんじの「いつかのホームラン」を読んだ時も思ったけど、これだけ時間を経過して、当時のかわいい絵柄のままで、こういった形でのむらしんぼのエッセイ漫画が読めるとは想像もしてなかった。正直な所、とっくに廃業してると思ってた。

離婚や借金問題を抱える今の作者のしょっぱい周辺の話や、かつてのコロコロの裏話など読みどころは満載だけど、個人的に大ファンの弘兼憲史との師弟関係秘話が意外性があって面白かった。