となりのシムラ #4

●盗まれる ●既読 ●空気清浄機 ●気になって仕方ない

●評価 ●モテるおじさん ●家出 ●ゆずりあい ●初めての乾杯

 

NHKで放送してる志村けんのコント番組の第4弾。今回はどのコントも自然な雰囲気があって好みだった。

 

「既読」はLINEをテーマにしたコント。このテーマは結構根が深いと個人的に思ってるので、あまり悲しすぎる内容になるとゲンナリするかもと思いながら見てたけど、最後に小ラッキーくらいの救いがあったのが良かった。

「空気清浄機」は冷静に考えれば女性社員の方が非常識で無礼なんだけど、一連の流れで見せられると上司が落としたハンカチに対しての「無理です」に笑いながら共感してしまう。

「気になって仕方ない」はライブや映画館で、本編が始まってるのに延々と大きな声でくっちゃべってる人達に遭遇して、殺意を覚えた事が何度もあるのでものすごく共感しながら見てた。他はともかくあれは本当に気になって仕方ない。

「モテるおじさん」は、このコントに限った事じゃないけど、無駄なものが一切なくてシンプルな内容で良かった。最後にホステスがさしすせそ順に言葉通りに言う件が気持ち良い。悲しい内容だけど、あまりに漫画的だったせいかライトに見れた。

「家出」は話がどこに着地するか分からないスリルがあって面白かった。ケンカして、お互い言いたい事を言い合って、妥協したり我慢したりもしながらも、思いやりが伝わり合って行くのが感動的だった。この番組では中年男(志村)のペーソスがテーマになってるコントが多いので、ヒモの若者の悲哀に収束した結末は意外に感じた。

「ゆずりあい」は公共広告機構のCMみたいで笑いどころはこれと言ってないように感じたけど、ハートフルな内容で一番好きだった。歳を取るってこういう事なんだろうなとしみじみ思った。

「初めての乾杯」は、父親と一緒に居酒屋に入って20歳を祝うという状況に自分の意志で参加してる以上は、グダグダ言わずに酒を飲めよと思いながら見てたので、最後に父親の取った行動が痛快に感じたし、粋だなあと思った。