倉本美津留の太鼓判 vol.2 A回

倉本美津留によるお笑いイベントの第2弾。A回の方に行って来たので軽く感想。全体の感想としては、過去に見た事があるネタが多かったこともあって、前回ほどは楽しめなかった。※つきのものは過去に見た事があるネタ。出演者とネタ演目は以下。

●Aマッソ

※①漫才。射的。※②漫才。痛いの関係ない。③コント。TOYOTA

 

 ●さらば青春の光

※①漫才。能。②漫才。顔を見れば分かる。③漫才。オリジナルソング。

 

ジャルジャル

※①漫才。ジブリ映画。※②コント。若ハゲサンキュー。③コント。チャラオ番長。

 

 ●POISON GIRL BAND

※①漫才。しりとり。※②漫才。映画館。③漫才。時事ネタ振り返り〜ラーメン屋。

Aマッソは単独ライブでも見た、射的のネタは改めて見ても抜群に面白かった。互いに役割を入れ替えながらもどちらもボケ役という、Aマッソらしい独特な漫才。3本目のコントは、自分はあまりどう見ていいのかよく分からなかった。

さらば青春の光は、初めて見た2本のネタは新しい角度に切り込んだ漫才で面白かったけど、代表作の能、娘さんをください、インスパイア辺りのキラーネタと比べると地味かもしれない。コント同様に、前半の種明かしがピークで後半の印象が弱くなるのが、スタイルだから仕方ないとは思うけど、気になる。

ジャルジャルは、とにかく最後のコントに尽きる。おそらく一番受けてたと思う。個人的な好みとして、繰り返しネタはあまり好きじゃないんだけど、このコントにおける福徳さんのキャラクターは殆ど会話が成り立たないような狂気を孕んでいて、その状況で何度も同じ動作を繰り返すのが更に狂気を増して何とも言えない、不気味な可笑しさがあった。オチというのか、終わり方の後味の良さも印象的だった。

POISON GIRL BANDは、しりとりも映画館も大好きなネタなんだけど、新ネタや、旧作の未見ネタを見たかったというのが正直な所。この2本もすごく良いネタなんだけど、例えば、前回の太鼓判でやった、リレーや子供の作り方のような、わけわかんないゾーンにぐんぐん入って行って、トリップするようなネタに比べると、分かりやすくて一般受けもする、漫才らしい漫才で、やや物足りなく感じてしまった。

3本目、時事ネタが始まった時は、面白くなかったわけじゃないけど、自分が期待するタイプのネタじゃなくてうーんとなってしまった。後半パートのラーメン屋は、ポイズンらしいシュールな会話が楽しかったけど、展開が乏しく、トリップ、イリュージョンという所まで至らなかった。