KOC2017準々決勝2日目に行って来たので各組感想。受け具合はあまり分からないので言及少なめ。ネタバレを避けて印象だけを書く。個人的評価の10点満点の採点付き。
●ファイヤーサンダー
ダイイング・メッセージ。こないだの「あらびき団SP」でやっていたネタ。続きの展開があって面白かったけど「あらびき団」の短いバージョンの方がしっくり来る。6点。
●空気階段
政治家の賄賂。面白かったけど空気階段じゃなくても良いネタに思える。もぐらさんがダメ人間全開のコントが見たかった。声が重なる所が苦手だった。5点。
●ダイタク
5年後の自分。双子ならではの見せ方で面白かった。タイムスリップネタにありがちな件が多かったのは、受けてたし面白かったけど、ちょっと印象が弱くなる。6点。
●フェー
雀荘の店員。“モテないけど女性に優しい男性をdisる”という新しい視点の非モテネタ。印象に残るフレーズがあり思わずメモした。喋りに熱があって良かった。6点。
プロポーズ。言い間違い、聞き間違いで進んで行くコント。しんどかった。5点。
●カゲヤマ
未知の部族。本当にこんな人いたら笑うけど、コントとして見ると普通かなあという印象。5点。
●にゃんこスター
縄跳び。男女コンビ。可愛らしくて楽しくて印象に残るネタだったけど、コントとして考えると高い点数をつけ難い。「あらびき団」でもう一度見たい。5点。
●ニッチェ
検尿再検査。このネタはテレビで見た時の方が面白かった。ニッチェはカメラワーク次第というかテレビ向きのコンビなんだと思う。6点。
●グランジ
隠し事。自分は、リアリティのある芝居の中で、有り得ない出来事が起きるネタが苦手なんで何とも言えない。好みの問題もあると思うので一概には良くなかったとは言えない。5点。
●鬼ヶ島
天文部。鬼ヶ島らしい馬鹿でクレイジーなネタが見れて良かった。昔のKOCなら決勝に残って受ける絵が浮かぶんだけど、今の雰囲気だと受けないだろうなと思う。7点。
●ニュークレープ
隣人の声。ネタの設定とか見せ方が変わっていて好きだった。ネタ自体も良かったけど、職業差別を連想してあまり素直に笑えなかった。5点。
●ゴールデンエイジ
銀行強盗。テンションに押し切られて徐々に引き込まれた。リアリティはないと言えばないけど、意外と人はこんな時、こんな感じになるのかもしれないとも思う。8点。
俳句番組。「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」なら爆笑だけど、というネタを4分見た感じ。5点。
●だーりんず
寿司屋。完成度は高かったけど、「面接」「復讐」に比べると印象弱いと思う。7点。
募金。設定が不自然で、状況が分かり難い。5点。
●うるとらブギーズ
プロポーズ。プロポーズする男性の心理、プロポーズされる女性の心理をリアルに描いていて良かった。こんなような事は実際に沢山あると思う。徐々にヒートアップして行く2人の掛け合いに引き込まれた。7点。
●しゃもじ
野球部の同窓会。そういう構造のネタだからしょうがないけど、くどく感じる所はあった。しゃもじが前にやってた鳩に餌をやるおじさんのネタに近い。6点。
幼なじみ。受けやネタの出来を見ると、予選のお客さんが「決勝で見たい」と思う気持ちもよく分かる。毎年、準決勝まで残ってるんだから審査員に嵌ってないという事はないはず。今回のこの感じなら決勝でやっても受けると思うけどどうなんだろう。9点。
葬儀屋。今回のネタはいまいちだったと思う。エレキコミックに関してはあんまりネタを知らないので何とも言えないけど。5点。
●そいつどいつ
ヤンキー。リアリティはないけど、雰囲気はかなり良かった。6点。
●チョコレートプラネット
強制労働。チョコプラらしいネタで良かったけど、何と言うのか、従来のネタの新バージョンみたいな感じでインパクトはなかった。7点。
●デニス
犯人立て篭り。ハーフへの偏見全開ネタ。ストーリー展開がしっかりしていて、後半の山場で一番受けていたのは見事だった。6点。
財布を盗まれる。以前テレビで見た時も感じたけど話がダーティすぎる。アンガールズはもっとほのぼのしたネタの方が良いと思う。5点。
●がっつきたいか
ヒモ生活。鬼ヶ島の大河原っぽいサイコを感じて面白かった。ネタのアイディアが素晴らしいと思う。7点。
●天竺鼠
家族。昨年KOC準決勝でやり「爆笑ドラゴン」でもやったネタで、ネタバレが強く期待外れ感があったと思う。よく予選で古いネタをやると「流してる」「やる気ない」と言う人が居るけど、そういう事は基本的に無いと思うし、今回の天竺鼠も色々考えてのネタ選びだと思う。ただ単純にこのネタを他の芸人のネタや過去の天竺鼠のネタと比較して、そんなに良いと思えない。6点。
外国人と日本人のカップル。相席らしい、ブスでも美人でもない女性の心理を描いたネタ。意外と今まで無かった視点のネタ。7点。
カツ丼。設定に嵌らないと最後まで「何をやってるの」という感じになってしまう。5点。
通販番組。昨年のM-1敗者復活戦でやったネタ。なんでこのネタチョイスになったのかは、もう本人達にしか分からない。ネタバレは勿論だけど、東京ダイナマイトの他のネタと比べてこのネタが良いとはとても思えない。5点。
●ニッポンの社長
夫婦喧嘩。芝居の雰囲気がいい。こういうシンプルなネタは決勝向きだと思う。6点。
●夜更かしの会
友達。同性の友達を異性のように扱う、という手垢のついた題材だったけど、演技力や台詞回しなどは良かった。6点。
熱帯魚。「どこに食事にいくか」という話だけで、こんなに飛んだり跳ねたりして大騒ぎする友達が居たら楽しいだろうなと思った。ザブングルらしいネタで安定感はあった。6点。
●Aマッソ
仕事を辞めたい。ネタの設定はやや地味に感じたけど、Aマッソらしい視点のつっこみフレーズが良かった。7点。
キャッチ。トンツカタンの好きなネタは結構あるけど、このネタはいまいちに感じた。5点。
サプライズ。サプライズ前の打ち合わせ、サプライズ当日と2つの場面があるんだけど、その切り替えが分かり難かった。よそ見してただけで暗転してたのかもしれないが。印象は弱い(他のネタが強過ぎる)けど、しっかりした内容のあるコントで実力の高さを感じた。7点。
●ロビンソンズ
ヤクザの兄弟分。良かったけど既視感のあるネタ。具体的に出てこないけど。6点。
●バンビーノ
こだわり寿司。マッサージのネタに近いリズムネタコント。これも過去ネタの新バージョンのような印象だけど、決勝向きのネタという感じはする。6点。
●ニューヨーク
タイムスリップ。自分はこの日のベストはニューヨークだった。2ちゃんだとあんまり評判良くないけど。とにかくずっと笑ってた。決勝に行けなかったとしてもどっかの番組でまたやって欲しい。9点。
●トップリード
元カノ。このネタはちょっとヒューマンドラマの方に行きすぎた感じがする。笑えてほっこりするトップリードのこの感じは大好きなんだけど、KOCの舞台向きのネタではないと思う。7点。
バイトの面接。スタンダードな設定で掛け合いの妙で見せるコント。ラバーガールは過去に変わった設定のネタもやってたけど、こういうシンプルな設定で会話の可笑しさで進むネタの方がしっくり来る。受けが大きすぎて飛永さんの返し台詞が聞き取れない箇所が多かった。ネタ選びを間違えなければ決勝に残ると思う。9点。
●やさしいズ
パパマン。お父さん役の人の演技が雰囲気あってすごい良かった。このネタもハートフルだったけど、笑いどころも多かった。親子をしっかり描いたコントってあまり無い。ここはもしかすると決勝あるかも。7点。
●すゑひろがりず
英語の勉強。このネタはコントとしては見え辛いと思う。5点。
美人局。なんかあんまりインスタントジョンソンのコントって感じがしなかった。5点。
●馬鹿よ貴方は
コンビニ強盗。漫才同様、掛け合いで受けてる箇所はあったけど、この並びで見ると演技力の無さだったり、コントとしての古さが目立つ。5点。
居酒屋。ネタのアイディア、展開・構成力、演技力、台詞回し、どれもずば抜けてる。テレビだと予選会ほどホームじゃないし、地味に見える可能性はあるけど。9点。
テレパシー。ABC決勝で見て気に入ってたネタ。「チャップリン」ではやらず、こういう場に持って来たのは、本人達も気に入ってるんだろうなと思い嬉しくなる。もう一度見れて良かった。出来れば今年のKOC決勝でもう一度見たい。9点。