●SASUKE2021
難しすぎるサードステージが更に難しくなって、ゲームバランスがおかしい気はするけど新しい種目が増えてそれが難関になるという展開は面白かった。雨対策を来年以降するのかどうか注目する。
●ビートたけしの公開!お笑いオーディション
以前はもっと出演芸人や視聴者からイライラやヘイトが溜まる番組だった気がするけど、それが薄まったのが良かったのか悪かったのか。ネタ途中で幕下ろし演出は変わらずだけど、結構ネタをしっかり流すようになった。自分は以前の若手芸人をゴミ扱いして幕下ろしボタンで遊ぶ、たけしのわがまま老害ぶりの方が好きだったかも。
●テレビゲーム総選挙
昔のゲームを懐かしんでみたり、最近のゲームを見てこういう感じなんだーとかこれは知ってはいるとか感じたり。自分は2Dドット絵が好きで、3D酔いするし、美麗すぎるグラフィックは目が疲れるので、最近のゲームは全くといっていいほどやらない。最近のゲームで唯一気になったのは1位のゼルダだけど、目的が決まってないゲームは何をやっていいかわからなくなりそうで尻込みする。目的、クエストをはっきりこれと順番も含めてきっちり決めてくれた方がやりやすい。ランクインしたソフトだと、「マリオ」「ゼルダ」「ドラクエ」「FF」とかの定番ものは当然世代なのでやってるとして、他で言うと「ゼノギアス」はあの雰囲気が好きだった。Disc1の終わり位で長くて難解な文章を延々読む作業があって、あのあたりで止めた気がするけど。
※追記。「ゼノギアス」をやっていたのは高校生くらいの時で、話の内容はあんまり理解できないままゲームを進行していた。今「ゼノギアス」の解説考察動画を見て、当時よくわからなかったものがこういう意味合いだったのかと気づかされたり、なんて壮大で綿密に構成されたシナリオなんだろうと驚いている。当時あまり理解しきれなかったのは、SFもののアニメとか映画に対する耐性がなかったせいだと思う。今もあんまり見ないけど。
ランクインしなかったもので、自分が好きなゲームは「イデアの日」有野課長の推しだった「リンダキューブアゲイン」「トワイライトシンドローム」「さよ教」「エリーゼのために」「ファミスタ」「エフゼロ」「パイロットウイングス」「ストⅡ」「ファイナルファイト」。「ファイナルファイト」は最も好きなゲームの一つだと思う。
若い人を置いてけぼりにしてしまうけど今度は「ファミコン総選挙」をやってほしいなんて思いながら見ていた。マイナー作品の映像が流れるのをもっと見たい。あとちょっとすごいなーと思ったのはMC爆笑問題、伊集院さんがいて有野さんがいてウエンツがいてというキャスティングで、この面々の見た目や雰囲気の変わらなさもそうだけど、芸能界におけるポジションが変わってなくて、これって20年前もこんな感じのメンバーで番組をやってなかったっけなんて思った。「ベスト100」のレギュラー放送が2002年開始だから「20年」という感覚も決してずれてない。
面白い所もたくさんあったけど、芸人の内輪ノリが強くてしんどかった。楽屋芸を謳っているので名の通りではあるんだけど。この2組がMCだったら、もっと未開の超若手や他事務所の芸人が出てきても良かったと思う。あとあと思い返すと白桃ピーチよぴぴしか思い出せない。
元旦に爆誕!ネクストブレイク芸人ガチャ2022(テレビ東京)の番組情報ページ | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)
●オールザッツ漫才 2021
ここも白桃ピーチよぴぴがインパクトを残したことしか覚えてない。ヘンダーソンが優勝したのは嬉しかった。追記。よぴぴは今年のR-1の優勝候補かも。このネタなら尺も丁度良いし。
●マッドマックスTV SP
ひろゆきのディベート企画が好きで見る。ただディベートのテーマとして不成立なものはバラエティ的にはアリなんだと思うけど、ディベートとしての面白さはない。
福男芸人賞のパートがめちゃめちゃ面白かった。昔の「ガキの使い」を見ているような感じがあった。やっぱりシンプルなゲーム企画は面白い。番組全体が「水曜日のダウンタウン」とは違って凝った作りになってなかったのが却って良かったと思う。忙しかった芸人に密着するパートやドラマで活躍した芸人のパートは小細工一切なしで真っ当に作られていて、なかなか楽しめた。かくし芸のパートは意外と宮下草薙とダウンタウンの共演って見た事がないかもと思えて、新鮮に感じた。宮下草薙とか第7世代と言われた人達はちょっと勢いが落ちたけど、自分は宮下草薙は結構好きなのでダウンタウンと絡んだり、自分の好きな番組に出るとうれしい。この放送で一番面白かったのは、かくし芸のパートでブリーフを何枚も履くギネス記録や熱々のポップコーンを拾うギネス記録に果敢に挑戦する尾形さんを見て菅さんがつぶやいた「なんか可哀そう」。あむあむWORLDのスリルも楽しかった。この特番は来年もやってほしい。
こんな素晴らしい内容の番組を放送してくれたこの番組には頭が下がる思いがする。関係者コメントだけでなく、ネタをしっかりと何本も流してくれた。コントは今見ても面白いし、何なら新しいとすら感じる。現役世代の芸人さんの特集も良いけど、こういうレジェンドを取り扱って貴重映像を流す回をまたやってほしい。
初見時の印象、感想を各組一言ずつ
自分はこのお題は意味が分かりづらくて好きじゃないんだけど、トップバッターの点数としては過去最高ということで自分は蚊帳の外で少数派だったという、戸惑いを覚えながら番組開始。
●ランジャタイ
ランジャタイがM-1決勝の舞台に立っているというのは、一部のお笑いファンにとっては夢に見たようなシチュエーションで、期待が膨らみ過ぎたのかも。面白いネタだけどいつものランジャタイという感じもした。準決勝で受けたネタを見たかった思いもある。大爆発して上位に行くか、大爆死をするかを見たかったのにまあまあ受けてランジャタイらしいネタという事で当然最下位というのはちょっと物足りなさは感じた。「何かとんでもないことをやってくれるかも」という期待に対する不発感はあった。
●ゆにばーす
ストーリーがあってそれを上手に演じてるという感じがあり、あれははらちゃんではないし川瀬名人でもない、という違和感がぬぐえない。ネタなんだから作り物なのは当然なんだけど、しゃべくり漫才は普段の会話の延長線上にある方が自然に感じられて楽しみやすいと思う。
●ハライチ(敗者復活戦勝者)
やっぱり敗者復活戦の勝者は、無名のコンビか、昨年のファイナリストで最終決戦を狙えるコンビじゃないと盛り上がりに欠ける。今年のハライチは敗者復活戦も決勝戦も新しい面があり、面白いんだけど突き抜けきらない印象はある。
今の高齢化したM-1審査員にこの鋭いセンスがどのくらい伝わっているのか疑問を感じるし、そこに照準をあわせないと評価がされないのなら、M-1優勝のブランドって役割の問題の気がしてくる。老若男女に受けるネタ、その辺りを配慮した組がファイナルステージに進んでいる。錦鯉とインディアンスは配慮というより元からそういう気質ではあるんだけど。M-1王者や決勝常連組は、人によって認知にばらつきがあるワードに対してかなり神経を使っていたと思うし、そこに目をつぶれば不利になるのは当たり前で仕方がない所はある。センスは受け手の問題だけど、知識はわからなくても仕方のない場合が多いから、配慮は必要かもしれない。
●オズワルド
ここは既にみたことがあったネタで、あんまりフラットに見れなかった。最終決戦に進むべき出来だけど、錦鯉より良かったという感じはしない。
ロングコートダディらしい世界観でM-1決勝戦映えする良いネタだった。思い切りコントっぽかったのがらしさがあって良かったかも。2本目を見たいと思った人も多いと思うし、ネタの印象度としてはファーストラウンドで一番だった気がする。(オズワルドもインディアンスも錦鯉も素晴らしかったけど、既に知られている芸風の漫才だったのでインパクトは薄かった)
●錦鯉
手数が多くてどれもパンチが重くてクリティカルヒットを連発している。ギャロップの漫才のモヤモヤ感を解消したような、もっと言えばよくある漫才師の合コンネタに対する一つの解のような漫才。
●インディアンス
インディアンスは若手の頃から達者なイメージだけど、キャリアを重ねてM-1決勝も経験してもうこれ以上の上積みをしようがないくらい完成されている。ただ見ている側が慣れ過ぎて感動したりアッと言わせるような衝撃を感じさせないのがインディアンスでもあり。とっくに優勝して卒業しててもおかしくないコンビだけど、優勝するタイミングを逃した感がありつつ、大会が開かれれば参戦して決勝まで来るし、決勝までくれば爆発して評価もされる、ただ優勝する雰囲気はないという状態が何年もキープされているという不思議なことになっている。
●もも
グラデーションがちょっと違ったような印象で、犯罪や反社のにおいが最初から強すぎたかもしれない。前半はマイルドに、せめる。から弄っても良かったような。つっこみの口調が荒いからちょっと怖く感じさせてしまったかも。初見の人も多かっただろうし、システムが伝わるまで時間がかかって中盤くらいから受けが強くなっていった。ここは来年の優勝候補。
ファイナルステージ
●インディアンス
ナイツの塙さんをして、日本で一番上手い漫才と言わしめるコンビで非の打ちどころはないんだけど、活動の長さとテレビ出演の多さで鮮度がないのと、ホームラン級の爆発が無い所が最終3組から1組を選ぶとなると決め手に欠ける。
●錦鯉
インディアンスは一本目との違いを作れなかった、オズワルドはわかりにくいネタを選んでハマらなかった、ので消去法ともいえるけど、やはりバナナの件の繰り返しが功を奏して印象的だったのが大きい。あれだけの時間があれば、いろんなボケを入れられる。それを捨てて、ここだというボケに集中させた。錦鯉も、一言ボケて一言つっこんで話が進んでいくというタイプで、機械的に見えてしまうネタも多い。あの部分でまさのりさんの人間性に狂気性を感じさせたのが勝因だと思う。
●オズワルド
M-1に限らず賞レースって長時間集中してみるから結構疲れるので、ややこしいネタ、頭を使うネタって不利で、最後半であるファイナルステージで、ああいうネタを持ってきたオズワルドのネタ選択の負けだと思う。ABCでこのネタをやっていてその時もややこしくて複雑なネタという印象を受けたけど、それでももう少しすっきりしていた気がする。
各組一言ずつ
●キュウ
題材とゆったりしたテンポは子供でも大人でも問わず楽しめる良さがある。じわじわ来るような面白さが持ち味だけど、爆発力があるタイプのネタじゃないとなかなか決勝に上げてもらえなさそう。
稲田さんのキャラをネタのキャラが超えてこない。
●ダイタク
題材の難しさと、あとは双子ネタだとこのネタに限らず「こんな状況で同じ顔が2つあったら笑っちゃうでしょ」みたいな部分で確かにそうなんだけど自分から言わざるを得ないのでやや押し売り感があるかも。
●見取り図
準決勝のネタを持ってこなかった理由が知りたい。一回落ちたネタだからなのか、温存したのか。リアルタイムで見ていて大本命の見取り図がどうやら無さそうと、ちょっとわくわくする展開になった。このネタはちょっと何をやっているのかわかりづらい感じがあった。
●ハライチ
良いウケ方。知名度抜群、ファイナル経験ありのコンビがこのくらい受けていたら通っても文句はない。準決勝、敗者復活、決勝戦、全部ネタが違ってた。自分は敗者復活のハライチのネタが一番良かったと思う。色んなタイプの漫才を作って、どれも面白いし、実力派のコンビだなと改めて思う。金属を応援してたので悔しいけどそれはオーディエンス投票だから、票が割れてあっちの方が良かったとか好みが出て文句が出るのはしょうがないし当たり前のこと。ハライチは当確レベルの出来だった。
●マユリカ
敗者復活戦の投票って、人気+当日のネタの出来なので、当日のネタの出来が抜群でも人気や知名度がないと勝ち上がれない。昨年の準々決勝で落とされたネタだと思うけど、これでなぜ落とされた、準決勝どころか決勝戦でやっても高評価を得られる漫才だと思う。来年のM-1に向けて、大きな爪痕を残したと思う。
●ヨネダ2000
このネタも良いと思うけどやはり「どすこいどすこい」と比べると何をやっているのかわかりづらい感じはする。ここは今年のネタの強化版、別パターンの漫才、コント、バラエティといろんな可能性を秘めている。今年のM-1を予選から振り返って、一番の衝撃はヨネダの「どすこい」だったように思う。
ここもこのシステムを強化するのか、パターンを変えるのか、いずれにしても来年が楽しみなコンビ。中村フーさんのとぼけた雰囲気が好き。後半の設定を間違える件を削ったのは個人的にマイナスだった。
アルピーだからこそ認められる、漫才のようなもの。なんといっても「忍者」のネタをやったコンビ。M-1ファイナル経験こそないけど、M-1が休止していなかったら決勝に進んで優勝していた可能性すらあったと思う。ただ「忍者」と比べて話している内容がややわかりづらい。
●カベポスター
頭で想像を膨らませる作業が必要なネタで、そうすると想像を膨らませながら話の進行を追う必要があり、疲れて自分は面倒に感じちゃうんだけど。だからキュウはゆっくり丁寧に話を進めるんだよなとか思ったり。ただカベポスターのネタはあとあと思い返してすごく面白かったよなーと思ったりする。自分よりもっと理解力が高い知的な人はもっと面白がれるのかも。
●ニューヨーク
準決勝のネタより面白かったし、これぞニューヨークというくだらなさがあって良かったんだけど。ただなんとなくM-1っぽくない、賞レースっぽくない雰囲気を感じるネタだった。侍スライスとかロングコートダディが知らないけどやってみようみたいな形式の漫才をやっていたけど、これはそれを特定の有名人に当てはめたバージョンで、ありそうでなかった形式だなあと思った。
シンプルで男ブラらしい味わいのある漫才。一般的な漫才コントの形式に則った上で男ブラらしさが滲み出ていた。コントの方がいいという感じはあって、それで漫才コントだし、あんまり特別性みたいなものは感じなかった。
つかみは決勝もあわせてイチウケ。まあ高齢化が進む決勝審査員に伝わるかわからないけど。その後のネタも面白かったけど、つかみの印象を越えられない感じがあった。
●金属バット
導入の旗揚げゲームで進行するのかと思ったらそこがつかみで、そこから小林さんの話にバトンタッチする流れがちょっと他にない味わいがあって良かった。つかみでいえば自分は金属が一番面白かった。不謹慎大喜利みたいになってたけど、不謹慎の度合いがちょうど良かったのと、あと友保さんの立ち居振る舞いがネタでもネタ以外でもずっと同じ感じで、自然体で気だるげで短いワードでバッと爆笑を巻き起こす感じがたまらなく良かった。よく決勝連続出場コンビが笑い飯のような存在って言われるけど、実際の所、新生M-1で笑い飯に一番近い存在感を放っているのは金属バットの気がする。準決勝のネタ選択がこのネタであれば決勝にストレートで上がっていた可能性は高い。予選審査員も本人たちもファンも歯痒い状態。ラストイヤーの来年に決勝に上がっていることを今から願っている。
●からし蓮根
金属の後に見たせいもあるけど、普通の漫才コント、という以外に何も感じなかった。一個一個見て行けば面白いんだと思うけど、からし蓮根ってどのネタも基本的に失礼な店員と客という感じだからネタごとの差別化がない。あと土下座強要はそれはそれでクレーマー風で今の時代に合わないかもというのは感じた。
●さや香
このネタは何が面白いのか全然わからなかったので書きようがない。松ちゃんが言ってた見る側の体調によるネタなのか、そもそもお笑いを理解するレベルが高くないとわからないネタなのか。
決勝戦
●ランジャタイ(「風の強い日」)
●ゆにばーす(「ディベート」)
●ハライチ(「やりたいこと」)※敗者復活戦勝者
●真空ジェシカ(「一日市長」)
●オズワルド(「友達」)
●ロングコートダディ(「生まれ変わったら」)
●錦鯉(「合コン」)
●インディアンス(「怖い話」)
●もも(「欲しいもの」)
最終決戦
●インディアンス(「売れっ子になりたい」)
●錦鯉(「猿の捕獲」)
●オズワルド(「行列の割り込み」)
敗者復活戦
●キュウ(「ルパン三世」)
●アインシュタイン(「イナモン」)
●ダイタク(「葬式」)
●見取り図(「左利き」)
●ハライチ(「力の契約」)
●マユリカ(「海へドライブデート」)
●ヨネダ2000(「YMCA寿司」)
●ヘンダーソン(「街コン」)
●アルコ&ピース(「鳥になりたい」)
●カベポスター(「ストリートミュージシャン」)
●ニューヨーク(「芸能人の友達」)
●男性ブランコ(「旅館」)
●東京ホテイソン(「クイズを作る」)
●金属バット(「早口言葉」)
からし蓮根(「居酒屋」)
●さや香(「唐揚げ」)