賞金奪い合いネタバトル~ソウドリ~ 2023.3.13

 

・金の国(コント「カフェ巡り」)

・スパイシーガーリック(コント「ゲーセンデート」)

・カゲヤマ(コント「胃カメラ検査」)〇

 

女装の話をしてたけど、確かに女性に見えるかどうかってコントにおいては大事だと思う

賞金奪い合いネタバトル ソウドリ〜SOUDORI〜|TBSテレビ

賞金奪い合いネタバトル~ソウドリ~ 2023.3.7

 

タイムマシーン3号(漫才「伊達メガネ」)〇

ロケット団(漫才「四字熟語、スポーツ」)

・2丁拳銃(漫才「室伏」)

 

ロケット団は置いておくとして、タイムマシーン3号と2丁拳銃の東西の実力派漫才師の勝負ネタのガチンコ対決で見ごたえがあった。タイムマシーンのこのネタは初めて見た時から良いネタだと思ってた。

賞金奪い合いネタバトル ソウドリ〜SOUDORI〜|TBSテレビ

BUCK-TICK 「太陽とイカロス」

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ハイツ友の会×シンクロニシティ ユニットライブ「西野」(配信)

 

・ハイツ友の会(漫才「Youtuber」)

シンクロニシティ(漫才「俳句」)

・ハイツ友の会(コント「生け花教室」)

シンクロニシティ(漫才「文字数」)

 

 

2組とも良かったけど、特にシンクロニシティが2本とも仕上がっててすごかった。今年M-1決勝に行けなかったら、審査員に見る目がないか、巡り合わせが悪いかのどちらかとしか思えない。小学校のお楽しみ会みたいなゆるくて、まったりした企画コーナーも楽しかった

R-1グランプリ2023

思い出しながら一言ずつ

 

Yes!アキト

ギャグの羅列スタイルから、ショートコントに落とし込んで格段に見やすくなったという大きな変化があり、昨年のアキトに比べると良かったと思う。ただギャガーがギャグをコントや漫才の枠組みの中に入れるというのは一番オーソドックスな手法なのでインパクトは少なかった

 

寺田寛明

塾の先生らしい、日本語に拘ったテーマで安定の出来。全弾クリティカルヒットはしてたけど、大爆発は無し。旧R-1だったら5位6位くらいに収まってそう。ここは憧れのバカリズムとのアフタートークも見どころのひとつ。寺田さんにコメントする時のバカリズムはちょっと優しい

 

パルフェ都留

コンビネタも含めになるけど、ムラがある。自分は、頭で色々こねくり回して考えたネタはもうひとつだけど、思いのままぶちまけるネタは面白いと思ってて、今回は前者の方だった。復活ステージで鈴木ジェロニモがやってたけど、R-1いじりを期待した所があった。阿部寛のしゃべりのものまねを見たい思いと今回のSF的な設定は自分はミスマッチだったように思う。M-1予選でコンビでやってたネタをR-1仕様にすれば、優勝を狙えたと思う

 

サツマカワRPG

ショートコントを数珠つなぎしていく構成がユニークで、登場人物が淡々と進んでいくのがどこか不条理な世界に迷い込んだようなおかしみがある。ネタはわかりやすいけど、灯台下暗しでハッとさせられるような意外性がある

 

カベポスター永見

身ひとつのサツマカワもストロングスタイルだけど、こちらもお題と言葉だけ、言い方の演技はあるけど、ほぼ大喜利、それもあるあるではなくなしなしで挑んでこれだけウケて高評価を得られるのはとんでもないセンスだ。永見さんに限らず、今回はストロングスタイルが多くて地味に見えてしまう所はあった

 

・こたけ正義感

敗者復活ステージ勝者。たくろう赤木さんだったら、ヨネダ誠だったら、鈴木ジェロニモだったらなんて風にifを妄想するのは楽しいけど、こたけ正義感は、無難な選考という印象。どの現場でも受けるし、個性的なキャラだし、初決勝でもある。知られている分新星感は薄かったけど。時間尺の問題もあるけど、自分は昨年のABCのネタの方がインパクトを感じた。フリートークになるとすぐに裁判の話につなげるのが面白い。弁護士芸人、他にもいるかもだけど唯一無二の個性。もう出てたらアレだけど、ハライチの昼の帯番組に出て活躍しそう

 

・田津原理音

パッケージ力で他を圧倒してた。中身は「ぜんぜんええねんで」のネタのテイストのままだけど、初決勝だったのが功を奏して、鮮度を感じさせた。コント設定で進んで、お客さんに向かって話しかけてるような所もあり、陣内さん~マヂラブ野田さんの流れを汲みつつ、トレーディングカードという新しい要素を盛り込めたのは強かった。ホテイソンだったかが漫才でトレカネタやってたけど、やっぱり本当にカードを作って実物を見せる方が視覚的で分かりやすい。カードも凝っていて、実際にある商品をネタにしてると勘違いする人が出ても不思議じゃない出来。小道具が雑だと冷めるし凝ってるとうれしくなる

 

・コットンきょん

コンビネタのカツ丼課をピンネタにコンバート。コンビネタを見ていて知ってると、確かにピンでも表現できてるけど、コンビネタの方が見やすいのではという気もした。今回地味な組が多かったせいか、派手な演出やきょんの演技力に魅了された。個人的にはサツマカワの方が良かったけど、売れかかって勢いのある人が強いネタをやったら魅力があるのもすごいわかる

 

ファイナルステージ

・田津原理音

「ぜんぜんええねんで」で来るかと思ってたけど、トレカネタで畳みかけてきた。まあその空気、待ってました感があった。二本とも後半に盛り上がりポイントを作ってるのが良い。むしろ2本目の方が良かったという人もいるんじゃないかと思う

 

・コットンきょん

外国に行く恋人を止めるとかそういうドラマでしかないような設定はあんまり好きじゃないんだよなと思ってたけど、演技も台本も細やかで、バカ笑いというよりはハートフルなストーリーでこれはこれでぐいぐい引き込む魅力があった。きょんに関して言えば自分は2本目の方が好き。ハートフルと言えば、KOCのお見合いのネタもそうだったけど、そういうネタで受けて愛される芸人は、案外少ないので貴重だと思う。田津原理音が勝つと思ったけど、最後の審査発表は票が割れてなかなかドキドキした。きょんでも全然あり得た。既に売れっ子のきょん、悔しいと思うけど、優勝者の田津原さんに拍手している姿を見て、KOCに続き準優勝というすごい肩書きと弄りシロを得てますます活躍するんだと思った。寧ろ優勝してたら「既に売れてるコンビ芸人が優勝するのはつまらない」とか言ってヤフコメが荒れそうだったので、くるっと平和解決だったと思う

 

R-1グランプリ2023 公式サイト

R-1グランプリ2023 ネタ演目

 

・Yes!アキト(コント「プロポーズ」)

・寺田寛明(フリップ「言葉レビューサイト」)

・ラパルフェ都留(コント「怪獣」)

サツマカワRPG(コント「ラーメン屋」)

・カベポスター永見(「世界で一人は言ってるかもしれない一言」)

・こたけ正義感(フリップ「おかしな法律」)※敗者復活ステージ勝者

・田津原理音(コント「バトリオンモンスターズ」)

・コットンきょん(コント「警視庁カツ丼課」)

 

ファイナルステージ

・田津原理音(コント「ぷりんす!コレクション」)

・コットンきょん(コント「友達を説得する」)

 

 

R-1グランプリ2023 公式サイト

R-1グランプリ2023 とりあえず感想

実力者ぞろいでネタはもちろん、それぞれ面白かったけど、知られている人たちが多かったこともあり、これは新しくてすごいというような驚きや盛り上がりはなかった。昔のR-1って、面白くて個性的なのにまだ世に出てない人が出てきて、会場をどよめかすような雰囲気があった。一夜にしてスター誕生みたいな。今回の8組は、みんな差はあれど、既に一定の評価を得ている人が多数。そんな中で、無名の部類に入る田津原さんに風が吹いたのは良かったと思う。「R-1に夢がない」という今年のテーマの回収は、ここから売れてこそだけど、無名がジャイアントキリングを果たしただけでもきれいに収まったように感じた。