平成27年度NHK新人お笑い大賞

各組一言感想。Aブロック。

スーパーニュウニュウ。コント。理想のお家。危ないネタで最初どうかなと思ったけど、子供の無邪気さとハートフルな雰囲気で中和されて丁度良い案配だった。コントって衣装とか小道具とかセットとか容姿やキャラクターに合った配役とかそういった細かい演出がすごく大事なんだなと思った。工作好きの子供と冴えないお父さんに自然に見えて良かった。手作り感丸出しの鎖がまを持って来て登場したのも元気があって良かった。

ロビンソンズ。コント。反抗期の息子。前振りで「ロビンソンズらしいネタ」と言ってたけど、そんなにたくさん見た事があるわけじゃないけど、正直あんまりロビンソンズらしいネタだとは感じなかった。

アキナ。コント。クイズの出し合い。椅子に座って喋ってるだけというコントとしてはやや地味な画だけど、却ってアキナの演技力の高さが目立って感じられた。クイズによって人となりや関係性が徐々に分かって行くという展開が面白い。山名さんの狼狽えぶりを楽しむ良いコント。

アインシュタイン。漫才。ラジオDJ。悪くなかったんだけど、期待してたほどではなかった。ネタ自体は良かったけど稲田さんのキャラクターを生かし切れてない感じ。ラジオは声だから喋り方のネタになるというのはアインシュタインとしては合ってないように思う。ここはしゃべくり漫才はやってないのかな。でもまあ稲田さん×クリスペプラーという掛け合わせは確かに面白いんだけど。

Aブロック勝者はアキナ。引き続きBブロックの感想。

ザンゼンジ。コント。タクシー。紹介VTRのネガとポジってのはネタに関係なかったし余計だった。状況設定とオチは良かったけど間の部分がやや弱かった。

チョコレートプラネット。コント。鶴の恩返し。KOC2014のポテチと同じタイプのネタ。やや弱いかなと思ったけど機織りの件のしょうもないやり取りが山場になっていて良かった。

和牛。漫才。彼女の手料理。ネタの完成度は文句無しなんだけど、好みのハッキリ出るスタイルだなと改めて思ってしまった。和牛のこのスタイルの漫才は好きなんだけど、見てて悲しくなってくる。ここまで行き切ると笑ってしまうけど。でもM-1ではもっと評価されそうな気はする。

 インディアンス。漫才。好きな人ができた。田渕くんのギャグ満載の楽しい漫才だった。会場の空気を掴んでたし、面白かったので抜けたかなとも思ったけど、審査員票1票獲得に留まった。まあギャグ漫才ってどう評価していいのかよく分からない所はあるのは確かなんだよな。あまりパターンの変化もなかった。

ブロック勝者のアキナ、チョコレートプラネットによる決勝。優勝はチョコレートプラネット。

アキナ。コント。漫才の練習をする教師。単純に漫才なのかコントなのかよく分からなくて複雑に見えた。前に別番組で見た時は漫才ネタのコントアレンジとして趣向が凝っててすごいなと思ったんだけど。関東は特に雑談してて面白いから、漫才でやってみようなんてまず考えないからリアリティが欠けて見える。

チョコレートプラネット。コント。亀を助けた人。机に置いてある「国民対応センター」という札が面白い。実際にありそうな不思議な言葉。1本目は現実世界をファンタジーに引き込むんだけど、2本目はファンタジーを現実世界に引き込むネタで、チョコプラの持ち味が発揮されるネタは1本目の方だと思う。2本目のパターンは割とオーソドックスなコントの形になっちゃう。決勝は2組ともそんなに良くなかった。