ゲストコーナー
●矢野兵動(漫才「世間話」)
●ジャルジャル(コント「数学の先生」)
Aブロック
●からし蓮根(漫才「保育士」)
●ラフレクラン(コント「告白」)
●ゆりやんレトリィバァ(コント「シャネルのCMの世界観」)
●マルセイユ(漫才「放課後デート」)
Bブロック
●ロングコートダディ(コント「服装チェック」)
●ジャイアントジャイアン(漫才「星の数ほど女はいる」)
●田畑藤本(漫才「勉強ができる奴は損をしている」)
●THE GREATEST HITS(コント「映画の予告」)
Cブロック
●紺野ぶるま(コント「浮気」)
●ツートライブ(漫才「幽霊を見た話」)
●霜降り明星(漫才「カラオケ」)
●ハナコ(コント「ハチミツ」)
決勝
●ロングコートダディ(コント「旅人」)
●霜降り明星(漫才「小学校」)
各組一言ずつ感想
●からし蓮根
昨年のM-1予選で話題になったコンビ。真顔で淡々とボケるというのがこのコンビの持ち味だけど、こういう大会で見るとちょっと地味に感じる。この芸風ならシュールでぶっ飛んだボケがもう少しあって良いと思う。後半はらしさがあって良かったけど前半はあまり個性を感じず凡庸な漫才に見えた。
審査員が指摘してたけど、ラフレクランの別のネタ(「キラキラしてる」)の視点を変えただけという感じがした。意地悪な言い方をすれば、女性が喜びそうなネタだなあという感想しか無い。
このネタは何が面白いのかよく分からなかった。
こういうノンスタイルみたいな漫才は苦手なんだけど、Aブロックの中ではマルセイユが一番良かった。設定も内容もスタンダードを絵に描いたような漫才だけど、その中にマルセイユの個性やセンスがしっかり感じられた。笑い所を沢山入れる漫才は古いなんて言われるけど、こういうコンテストで見ると印象がいいというか高い点数を付けたくなるのはよく分かる。細かいボケのラッシュとそれを丁寧につっこむお手本のような漫才。革新性は皆無だけど。
2本目は踊りの時間が長過ぎた。2本共、登場人物を3人にするという工夫があったけど、奥行きがあって良かったと思う。
2本共良かったけど、自分は2本目の「旅人」のネタの方が面白かったので点差が開いたのは悲しかった。1本目は地味な設定だったけど、リアリティがあってじわじわ面白さが広がって行く良いネタだと思う。この2人ならではのシュールな空気感や他と重ならない独特な視点があってすごく良かった。
一人喋りが加速するという進化というか変化があった。一人喋りする方がはっきりと分かりやすい形でボケに見えたのは良かったかもしれない。
●田畑藤本
論理的でありながら熱量や実感が伝わって来てすごく良かった。ほぼ藤本さんの独壇場で田畑さんの存在感が薄かったけど、田畑藤本が面白い時って藤本さんが突っ走ってる時が殆どの気がする。
●THE GREATEST HITS
ネタのアイディアがすごく面白かった。音響の使い方が本格的で安っぽくなかった。ネタとしては1個目のどういうネタなのか分かる所が一番面白くてその後やや繰り返しに見えて1個目を超えていかなかった感じがあって物足りなかった。
何の話をしているのかよく分からなかった。酷いなら酷いでもっと酷くしてくれないと中途半端に感じる。
●ツートライブ
イキリ漫才。ただノンスタイルとか、キングコング西野とは全然違うテイスト。演技じゃなくて地に見えたし、こういう感じの人いるなあという所をネタに落とし込んでいて自然に見えて良かった。
動きのボケって一瞬何をやってるのか分からないからつっこみが早く感じるんだけど、待ってるとテンポが悪くなるからしょうがないんだろうな。去年からやってるネタだけど確実に進化させているのが嬉しい。まだまだ若いコンビなので成長が楽しみ。現状でも充分勝てそう。
●ハナコ
あんまりこのネタ好きじゃないんだよなーと思いながら見ていたけど、ぶっ飛んだ設定で終わらせずに展開が広がって行く感じが賞レース向きの作品性のあるネタなんだなあと思った。
各ブロック毎に審査員が1〜4位まで順位を付けるというのをやっていたのでそれに倣って順位を付けてみる。
Aブロック
1位マルセイユ2位からし蓮根3位ゆりやんレトリィバァ4位ラフレクラン
Bブロック
1位ロングコートダディ2位田畑藤本3位THE GREATEST HITS4位ジャイアントジャイアン
Cブロック
決勝