各組一言感想。主観のみ、受け具合は感想の中で少し触れる事があるかもしれない程度。10点満点で採点をつけたけど、合否予想ではなく自分の好み。
●大谷健太
フリップネタ。早口言葉。フリップネタは準々決勝まで残れない人も含めて総じてレベルが高く、誰が見ても楽しい内容のものが多くて「決勝でやっても受ける」と感じるネタばかりでこのネタを見た時もそう感じた。トップでここまでお客さんを掴めたら通りそうな気がする。6
●にたりひょん吉
フリップ。塀の中の川柳教室。このネタも面白かったけど、自分は大谷健太の方が良かった。そもそもの設定がよく分からないという部分に引っ掛かりを覚える。5
●寺田寛明
フリップ。英文の訳。これも前の二組と同様に独創性の高い面白いフリップネタだったけど、細かい内容を覚えていないのでフレーズの印象が薄かったかもしれない。5
フリップ。おむすびころりん。テレビでもやっているネタで、いつものいかちゃんだなあと。5
●あかつ
すものまね、スックモック。Tik Tokネタは自分がよく分からないから思うだけかもしれないけど、この感じだとあまり伝わらなさそうと思ってしまった。5
コント。漫才コンビ解散。「竹山R&R」で見た頃のネタと印象が変わらない。5
●メルヘン須永
コント。科捜研の女。沢口靖子ものまねに加えて、「ちびまる子ちゃん」や「ドラえもん」などのアニメネタやゲームネタも盛り込んできた。ベストアルバムみたいなネタというか。盛り沢山で楽しいとも思うけど、ごった煮すぎる気もする。5
●リクロジー
コント。男子高校生がお母さんとファミレスへ行く。自分はこの日一番最初に嵌ったのはこのネタだった。すごい狭い所を丁寧に描いている。決勝でもう一回このネタを見たいくらいだけど、審査員や客との相性もあるから何とも言えない。受けはあったと思う。9
●おいでやす小田
コント。勝ち組。よく考えればR-1の万年優勝候補はマツモトクラブだけじゃなくておいでやす小田もいる。このネタは今までのおいでやす小田とは少し違ったパターンで、設定が新しくて面白い。受けも大きかったので、決勝に残る可能性は高いと思う。8
●LOVEたくろう
人。細かすぎて伝わらないモノマネや漫才でやったネタのコンバート。決勝でも確実に受けるけど、先に他の番組で優勝まで行ってネタバレしてるという所の判断になりそう。7
漫談。花小金井のマクドナルド。夢の話を聞いているような不思議な漫談。現実では有り得ないような創作話だけど、論理性と整合性があって、妙なリアリティもあるという。もし決勝まで進んでど嵌りしたらマツモトクラブやおいでやす小田にとっては脅威だろうなあと思う。8
●ザ・ギース高佐
コント。高校バスケット部。どういうのか、自分はもう名前ネタがしんどく感じてる。5
●竹内健人
コント。兄の居場所。ネタのポイントが自分には分かり難く感じられた。5
フリップ。Funky紙芝居。桶狭間の戦い。結構前からテレビで何度もやってるパターンのネタだからこの辺で落とされても不思議じゃない。5
●まとばゆう
歌ネタ。イントロに歌詞をつける。曲名を言ってイントロの演奏もあるからオチが先に分かる形になってるのが意外性に欠ける所がある。歌い出しの歌詞を思い出すクイズをやってしまって意識がそちらに向いた。5
コント。復讐。以前の「にちようチャップリン」でコンビでやったネタのピンネタバージョン。ピンネタに変換する意味が感じられなかった。5
●キャプテン渡辺
コント。成功者。いつもやっているクズネタ漫談をコントに変換したようなネタ。6
コント。女性駅員。この間の「THE W」の女優ネタと共通する部分があるけど、あのネタのように明確な炎上ネタがない分、爆発力には欠けるけど一般受けはしやすいかもしれない。紺野ぶるまは悪意ネタが多いけど、自分への悪意ネタを多分に含んでいるせいか嫌な感じはしない。8
●銀シャリ鰻
平成を乳首で振り返る。乳首アートネタ。不快に感じる事はないんだけど、このネタを見るのは苦手だ。5
サイレントショートコント。分かりやすくてシンプルで良いネタだと思うけど、サイレントネタを決勝でやるとすれば大冒険だよなあとも感じる。6
歌ネタ。ヘイドクター、ゴーゴーナース。場を大きく盛り上げたと思う。ダンスが激しいから仕方が無いかもしれないけど所々ネタが聞き取れなかった。喋りの部分でも受けがあったし、こういう感じのネタが決勝に上がっても良いのかもしれないとも感じる。6
●マツモトクラブ
コント。よっちゃんラーメン。質の高い一人演劇。ここ最近のネタは人情ドラマに印象が寄る事が多かったけど、今回のネタは筋に沿いながら大きな笑いを生み出していた。音声を使った一人コントってマツモトクラブが登場してから色んな人がやっていたと思うけど、結局この人と比較されるという事もあって競合するような人は出て来なかった。おいでやす小田も良かったけど、やっぱりここのネタが飛び抜けて良かった。10
●あばれる君
コント。弱小野球部。普段のネタ番組ならこういう感じでも良いような気がするけど、賞レース決勝となると真面目に見る人が多いから、モラルが問われるようなネタは弾かれそうな気がする。5
●森本サイダー
コント。迷子。展開があって受けが持続していた。シンプルで良いけどシンプルすぎる気もする。6
●チョコレートプラネット長田
コント。危険物処理。小道具ネタ。決勝で見たらこのバカバカしい感じは結構楽しいかも。7
コント。清掃員のシンデレラストーリー。モチーフが地味すぎるのが気になってしまった。楽しいネタではあったけど。6
コント。女子高生。下ネタではないけど、女性をモチーフにした絶妙なライン。これなら決勝でも受けそうと思えるネタ。ここもすごい受けてて、マツモトクラブの次くらいの印象だった。9
●野田航裕
漫談。余裕っすわ。自虐漫談。よくあるような題材で目新しさを感じなかった。5
●4000年に一度咲く金指
コント。クレーム処理。クレーマーというのは独自性があって良い題材だと思う。無名から決勝へ行く有力候補。8
●たかのピエロ
コント。持ち物検査。きしたかのの高野さんのピンネタ。高野さんらしいハイテンションな切れ芸で面白かった。6
●田津原理音
フリップ。全然ええねんで。フリップネタという括りは置いておくとして、共感を呼んだあるあるネタ、という意味ではこの日一番だったと思う。上まで残ってほしいし、残れなかったとしても他所が拾ってあげないといけないと思う。9
●ジャッキーちゃん
コント。コンビニバイト。分かりやすくてインパクトがあるから決勝向きな気もするし、決勝というにはネタが平凡な気もする。音楽の使い方がすごく良かった。6
レスキュー大喜利。キャラに反してネタの仕掛けがしっかり作り込まれていた。会場がウェルカムなムードだったのは驚いた。6
●チョコレートプラネット松尾
コント。IKKOさん。登場時のウェルカムムードはすごくて、今正に売れている芸人のオーラを感じざるを得なかったけど、ネタに入ってからの受け具合を考えると少なくともこのネタで決勝は難しいと思う。5
コント。ダンス講師。「キンタロー。の世界」というのはすごく感じられて楽しく見てたけど、ここも題材に目新しさが感じられない。5
●流れ星 ちゅうえい
コント。ギャグギャグ桃太郎。桃太郎の話にギャグを沢山入れ込むネタ。自分はちゅうえいのギャグは全くといっていいほど嵌っていないので、客観性に欠ける感想になりそうなので、書き様が無い。ただ題材は良いと思えない。5
●モグライダー芝
コント。ヤンキーの雑談。ちょっと面白いヤンキーという役柄が芝さんに合っていて面白かった。自然に見える雰囲気が良かった。6
歌ネタ。僕の好きなもの。悪意ネタだけど、ややマイルドで共感要素が強い。ネタバレになるから詳しく書けないけど、予選客には受けるけど一般受けはしないと思われるネタが一箇所あったのは気になった。6
●ZAZY
フリップ。婚活パーティー。二回戦の感想でも書いたけど、ZAZYが今一番ぶっ飛んでるネタをしてると思う。ZAZYのネタは常に一年先くらいの近未来にいるような感覚がある。このネタで大受けするのは予選客が変なのか、それともこのくらいで丁度良いのが今のお笑い視聴者の感覚なのか分からない。それを確認する意味でも決勝でどんな感じになるのか見てみたい。二回戦のネタもすごかったけど準々決勝のネタもすごかった。9
フリップ。3。1回戦と2回戦と同じネタの3分バージョン。増えてる箇所がやや弱く感じられた。6
コント。タトゥー。しっかりとした一人コント。BKB漫談に比べるとこの人じゃなければならない何かが見え難い。5
コント。パンチラコント。性的でもなければ不快にも感じないと言う、独特の存在だなあと思う。5
コント。校長から卒業生へメッセージ。毒の効いたフレーズの面白さは素晴らしかったけど、バカリズムと比較されるからこの設定は難しい。担任じゃなくて校長である意味合いがよく分からなかった。6
コント。贈る形態模写。昨年の準決勝で同じネタを見た時はいまひとつに感じられたけど、決勝映えするネタなのかもしれないと感じられた。この人の持ってる変な明るさというのは良いと思う。6
●もう中学生
コント。水族館。レッドカーペットでやっていた時のようなネタでなつかしく感じられた。水族館から脱線した話で一番受けるというのももう中学生らしい。5
●マザーテラサワ
コント。知性と教養のある赤ちゃん。それほど目新しい題材ではないけどここを一点突破で演じた人はいないなあとも。5
●こがけん
コント。マジカルマイク。新感覚で良かったけど、ちょっと分かり難く感じられた。5
●岡野陽一
コント。バルーン。巨匠のネタをピンでやってる、という感じが強かった。受けはあったと思うけど自分は感覚的に嵌らず。5
カツラ芸。オンリーワンでインパクトのある芸で見せ方の演出がいい。矛盾した物言いになるけど、インパクトネタにしてはインパクトに欠けると感じる部分がある。お題が型通り過ぎるのかも。6
フリップ。広島弁漢字ドリル。優勝した時のネタと似通っているけど、フレーズや言い方が面白くてさすが王者だなと思った。髪型を短くしたのは可愛らしさが出て良いと思う。7
●チャーミングじろうちゃん
コント。浮気調査。二回戦でも見たけどこの設定はあまりピンと来ない。5
●オジンオズボーン篠宮
ギャグロビクス。篠宮さんのギャグは結構好き。このネタに関してはBGMが妙に面白く感じた。それも含めて篠宮さんのセンスは自分に合うんだと思う。6
講談。中日ドラゴンズ。このネタのシステムを思いつく事がすごいし、実際にこんな大きな舞台で掛けるのもすごい。まあRGさんらしいなあと。決勝に行くかどうかとか受けるかどうかとか、もうそういう事じゃない所で勝負してると感じるけど、RGさんならそれでいいというか、そうあってほしいとさえ思う。6
●河邑ミク
コント。エクソシスト。良い設定でアイディアの勝利だと思うけど、決勝で見るとしたらもう一癖欲しい感じもある。7