M-1グランプリ2022 敗者復活戦

各組一言ずつ

 

シンクロニシティ

ネタのセンスは文句なし。トップバッター、野外と不利な条件の中、健闘したと思う。よしおかさんは棒読みが持ち味なのにアマチュアを強調されると、素人っぽいという印象になってしまう難しさがある。場慣れして、認知度が上がれば今後決勝に上がる可能性の高いコンビだと思う。

 

ママタルト

技術と表現力は決勝レベル、ただ発想力は準々決勝レベルに感じる。初準決でここまで場慣れして空気を作れるのは強い。ネタの精度があがればポップで場を味方につけられる勢いのあるコンビなので今後、決勝に行く可能性は高い。

 

からし蓮根

爆発力、アベレージ、個性がどれも決勝に行くには、一段階ずつ足りてない。2015年頃かなり期待されたコンビだったけど、その頃から大して変わってないように感じる。

 

THIS IS パン

岡下さんの表現力の細かさ、ネタの発想は面白いのに、なんとなくお客さんがついてきてない雰囲気。吉田さんのつっこみは大きな笑いが取れるタイプだけどそういう箇所が無かった気がする。つっこみが塩対応するのであれば、それが上手く話に繋がっていけばいいんだけど、単にいつもの吉田さんという感じがした。

 

オズワルド

準々決勝で見て小難しく感じたネタ。かなり分かりやすく話を進めてるけどそれでもどうか。受けてほしい箇所でしっかり受けていて貫禄もあるけど、このネタじゃない感もある。

 

令和ロマン

小難しさのあるオズワルドのネタのあとに分かりやすいドラえもん設定のネタ。設定はありきたりだけど、ボケもツッコミも無駄なく全発クリティカルヒットしてる。小ボケ連打感もあるけど最後のアルファベットで盛り上がった。こういう意味のないボケ大好き。若い感性が魅力だけど、それが全世代投票にどこまで対応できるか。

 

ストレッチーズ

来年に向けての名刺代わりだと思うけど、爪痕は残しきれなかった。ネタバレしてたからというのもあるけど、それよりもっと本質的な物で、遊びの部分がなく、台本に沿ったディベートに感じさせてしまう。

 

カゲヤマ

バカネタを思い切りやってくれた。勝ち上がりはないと思うけど満足。もう少し受けても良いけどネタバレかな。終わり方、確信犯だけど最高だった。

 

ビスケットブラザーズ

予選の評判を聞いて期待してたけど、オズワルド以上に小難しい。頭でごちゃごちゃ考えずにスカッと笑いたいんだけど、そういうネタじゃない。まあ見た時の気分によってハマるかもしれない。

 

ななまがり

こういう場で冷静に見ると、ネタがあまりにもななまがり過ぎた。準々決勝で見た時はもっと面白く感じたけど改変があったのか、印象の問題なのか。

 

ダンビラムーチョ

こういう独自性のあるコンビ、確信犯ではみ出してるんだけど、勝敗関係なく伸び伸びやってる感じがあって良い。どこかのタイミングで大爆発するコンビだと思う。ネタのアイディアが豊富。

 

ハイツ友の会

ここも勝ち上がりは気にせず、マイペースにやりたいネタをやっている。ただ話題が狭い事もあり一言の爆発がそこまで無く。もう一度見返したくなる不思議な漫才。

 

ケビンス

コンボイのキレキレの動きは全部出したし、ワードでもしっかり笑いを取ってる。これを見てコンボイを好きになった人もたくさんいるはず。それでいいじゃないかという気もするし、決勝で見たいという気もする。この場から売れるとしたらコンボイだと思う。

 

ヤーレンズ

テーラーのネタのじゃないんだと思い気後れしたせいもあるけど、あんまりネタに入っていけず。小ボケ連打タイプはあまり好きになれない。ここももう一度見返したい。

 

ミキ

ミキらしい漫才だけど、M-1っていう感じはしないネタ選び。に感じる。分かりやすいしシンプルではあるけど。

 

かもめんたる

独特すぎる。ネタのテーマも、二人の関係性も、他の漫才師と一切被らない。相当変な話をしてるけどかもめんたるらしい、う大さんらしい論理。サルを挑発する導入の漫才は後にも先にもこのネタだけだろうと思う。

 

マユリカ

後半グッと盛り上がって面白くなったけど、前半がちょっと弱かった気がする。

 

 

M-1グランプリ 公式サイト