M-1グランプリ2018三回戦 東京初日

各組感想。受け量ではなく個人の好みで10点満点採点。合否をあとで追記予定。

 

 

ブラゴーリ

飛び降りを説得する。引っ掛かりはなかったけどシンプルで見やすかった。5

 

魂ず

ラジオ体操。着眼点が面白くて最初は話に引き込まれたけど、中〜後半で超えて来ないと盛り下がってるように感じる。5

 

ナミダバシ

遅刻の言い訳。ボケが細かいものまねになっていてそれをクイズの答え合わせのようにつっこんでいくシステム。かなり良かったと思う。8

 

しゃかりき

101回目のプロポーズの名シーン。しゃかりきはもっとバカバカしくて単純なネタの方が良いような気がする。6

 

3時のヒロイン

マッサージ店で話しかけてくる店員。ドラマチックなストーリーと歌とダンス。3時のヒロインはコントの方が合うと思った。5

 

ヤングタウン

落語を実況する。三遊亭とむMBS福島アナの異色コンビ。不思議な組み合わせながらお互いの個性を発揮してしっかり噛み合った漫才になっていて良かったと思う。6

 

バベル

自転車盗難を疑われる。ナンセンスな所があって好みではあったけど、二回戦に比べるとこじんまりした印象を受けた。6

 

ふみつけ大将軍

ストーカー。大きく受けてる箇所もあったけど二回戦よりも受けてなかったと思う。題材的に大きな舞台向きに思えない。5

 

キサラギ

接客用語の練習。最初に掲げたテーマとずれてくる所が面白さではあるけど、そもそも何をやってるのかがよく分からなくなってくる。5

 

Gパンパンダ

税理士。片方が税理士兼芸人という異色のコンビ。職業ネタは限定される難しさがあるけど、分かりやすいネタになっていてよく受けていた。5

 

バニラボックス

運命的な出会い。ここも着眼点が良かったけど後半の印象がやや薄い。5

 

相席スタート

私って重い?。分かりやすい比喩で女性の心理を説明する相席らしい漫才。コンビの息の合った掛け合いが面白い。9

 

コル

絵描き歌。ここも最初の一発目が良くて、その後も良かったけど尻すぼみだった印象。5

 

ネイチャーバーガー

居酒屋の店員に文句。つっこみが特徴的というのは最近の流行で、そういったタイプの一組、くらいの感じで見ていたけど、徐々に癖になってくる面白さがあった。6

 

ザ・パーフェクト

10回クイズ。ボケがかなりシュールで、展開がめまぐるしく変わって行ってランジャタイの漫才に近いものを感じる。それを優しくお客さん寄りに立ってつっこみというよりフォローをして行くスタイルが独特。「笑けずり」で初めて見た時と基本スタイルに変わらず、ネタが強くなっている。ここはかなり上まで残ると思う。9

 

シシガシラ

五十音。ボケの人は元ヨコハマホームラン。ヨコハマホームランの下ネタ漫才も大好きだったけど、この漫才も仕掛けがユニークで面白い。模倣ではなく新しい漫才の形を作っている。7

 

レインボー

架空の深夜アニメ。ショートコント形式で漫才っぽさはあまりなかったけど、楽しいネタだった。若くして売れたコンビは華がある。6

 

侍スライス

裁判。唯一行った二回戦で一番笑ったコンビ。その時と同じネタで今回も分かっていながらずっと笑っていた。三回戦で見るとちょっと短く感じる所があり、二回戦で見てるからなのかもしれないけど、付け足し部分があればもっと面白くなりそうだと感じた。8

 

カラタチ

アイドルヲタとアニメヲタ。棒読みっぽさは気になるけど、会話としての面白さがあった。後半大きく受ける箇所もあったし、準々まで残る可能性はありそう。6

 

新作のハーモニカ

いけないんだ。こういうタイプの音楽ネタはどうしても笑いのポイントの少なさが気になる。5

 

シマッシュレコード

友達へ贈るウェディングソング。梅小鉢がやってるようなネタだなーと思いながら見ててギター奏法のマニアックなネタに入って行き、興味が薄れて行った。5

 

ゴリゴリ

別れの言葉〜第二ボタン。こういうテーマってお笑いネタになりやすいけど、賞レースの決勝で見る事はないよなーとぼんやり考えていた。5

 

しおゾウ

ハンバーガーショップ。女子大生コンビ。今の若者言葉を取り入れた漫才。「やばたにえん」とか若い子は言うんだろうかというのは本当にわからない。晴天サンティと比較するより、変ホ長調と比較する方がしっくり来ると思う。コント漫才じゃなくて雑談形式で見てみたい。荒っぽいけど独特な漫才で、これっきりになってしまうのは勿体無く感じる。5

 

やさしいズ

ホームランの約束。このネタに関してはいまいちだったと思う。消化不良に感じる所が多い。5

 

金曜日のロイド

気が大きくなる。ネタのアイディアが面白く、展開の仕方も良く、受けも持続していた。6

 

まんぷくフーフー

家事分担〜ダイエット。まんぷくフーフーTHE MANZAIだったら認定漫才師になっているけど、M-1だと三回戦で落とされても不思議はないという気がなんとなくする。他にも数組そう感じるコンビが居た。ここ辺りが当落選ボーダーだと思うけど、自分が飽きてるだけかも。6

 

あんみつ

思い違い。下ネタと勘違いさせるように誘導するというパターンはもう当たり前になり過ぎてる。と思ってたら中盤以降はただの下ネタになっていった。5

 

変ホ長調

デリカシーのあるなしテスト。掛け合いのテンポだったり棒読み喋りだったりネタの内容だったり決勝に進んだ時と何も変わってなくて、自分は好意的にはっきりとした自分達の漫才スタイルがあって貫いてるという風に捉えた。6

 

チョコレートプラネット

カレー屋。テレビで何度もやってるネタだけど、それでも面白いしよく受けてた。ここも通るかもしれん。6

 

プラス・マイナス

会話に鳥が入る。どこがどうとは上手く言えないけどプラマイもM-1の漫才っぽくない。6

 

いい塩梅

恋人紹介。受けが持続していたけど、自分は途中で飽きてしまった。集中力が切れたというべきか。5

 

バッドナイス

感謝。ここの漫才は独特。ラッパーのMCのような常田のライム。7

 

スイラン

プロ野球球団名の変遷。自分はちょっとしんどく感じた。5

 

井下好井

反抗期。正統派で分かりやすい内容の漫才で独自の切り口もあって良かったと思う。7

 

湘南デストラーデ

海外旅行。昔からやってるネタで、またこのネタかと思ったけど、途中から改変があって面白くなっていた。6

 

ペンギンズ

結婚の挨拶。ペンギンズはアニキのお笑い講義ネタはやめた方がいいと思う。兄弟分のハートフルドラマが見たい。一番大事な最後の一言オチを変える辺り、試行錯誤の上失敗してる感がある。5

 

しゅんしゅんクリニックPと循環器内科医

ストレス発散法。例のダンスネタ。漫才としては異色だけど、受け量で言えばここより下の方が遥かに多い。盛り上がってた。6

 

四千頭身

正夢。ボソッと呟く小さなつっこみで大きな笑いを生み出すのは流石。初めて見たネタだけど、頭取りゲーム、序盤に畳み掛けるなに比べると小粒な印象。7

 

アイロンヘッド

ため。ここもコント師らしいユニークで自由な発想の漫才をする。今回の漫才は新しく、思い切ったネタで良かった。後半ごちゃついて感じられた所はあったけど、もう少しすっきりさせたら凄いネタになりそう。9

 

東京ホテイソン

入学式。ボムボムプリンというのはサンリオのキャラクターなのか。その辺のファンシーな件が自分はいまいちに感じるけど、ただ最近のホテイソンのネタはボケもつっこみも強くしっかり受けてると思う。6

 

かまいたち

行列の割り込み。サイコキャラではなく、普通の感覚と普通の感覚の間で小さなズレが生じる面白さ。どちらの言い分も共感できて、後味の悪さもない。ロジックの積み重ねによる面白さの凄みを感じた。10

 

天竺鼠

外国人に道を尋ねる。昨年のネタもすごかったけど、今年はさらにパワーアップしている。こんなにわけのわからないネタで大爆笑を起こしてる天竺鼠は本当にすごい。人によって反応が全く違うタイプだと思うけど、自分は漫才を見てこんなに笑ったのは久々だったし、漫才の未来を見たというような気分になった。10

 

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