●ダイス(コント「ラジオ番組」)×
●アイデンティティ(コント「カラオケ屋」)◯
3月期の決勝戦。アイデンティティは設定が強引な上に「次回予告」のネタを使い回してていまいちだった。今アイデンティティは野沢雅子ネタをやる限り多少粗くても無双状態なんだと思うし、ネガティブチェックする方が野暮ったいだけかもしれないけど。ダイスはネタの質は高いけど、あんまり印象に残らない。次週からカズレーザーの番組が始まるって宣伝が流れたけど、マンピンコンは3月で終りなのかね?
元番組レギュラーで解散を発表したザ☆忍者の最後の日に密着したドキュメント。この番組で泣く事があるとは思わなかった。ザ☆忍者はネタはそんなに面白くないし、この番組でも滑ったりダメ出しされる事が多々あったけど、他の何者にも代え難い独特な魅力のあるコンビだった。空気を読まずに好き勝手に振る舞う山脇さんとそれを傍観する大久保さんの関係性が好きだった。元レギュラーに密着するスタッフも、ラストライブをもり立てる芸人仲間も、解散は悲しいけど最後の姿を見届けたいと前向きな姿勢のファンもみんな素晴らしいと思う。どうしてこのタイミングで解散しなければならなかったのか、まだ腑に落ちない所があり、いずれ落ち着いたらまた再結成するんじゃないかと期待してる。お笑いの解散ライブの様子を初めて見たけどすごい良かった。泣きながら笑ってるみたいなあの雰囲気、切なすぎて堪らない。
倉本美津留の企画ライブ。B回を見たのでその感想。ネタ演目は以下。
●マヂカルラブリー(漫才「天然おバカさんキャラ」)
●かもめんたる(コント「朝の情報番組」)
●POISON GIRL BAND(漫才「ポエム〜ものまね」)
●笑い飯(漫才「蚊」)
●マヂカルラブリー(漫才「轢かれそうになってる子供を助ける」)
●かもめんたる(コント「大食いの人(エグイ人)」)
●POISON GIRL BAND(漫才「ヒーローインタビュー」)
●笑い飯(漫才「タトゥー」)
●Aマッソ(漫才「推理」)
●マヂカルラブリー(漫才「算数が苦手」)
●POISON GIRL BAND(漫才「ドカベン」)
●笑い飯(漫才「ぞうさん」)
マヂラヴは昔よりシンプルで面白くなってる。M-1などの漫才大会の決勝に行けず日の目を見ないまま長い時間が経過してる事が理不尽に感じるほど個性的でインパクトの強い漫才をしてる。特に2本目に披露した「子供を助ける」ネタ。繰り返しネタは嵌らないか飽きられるかが殆どなのに、2回3回4回…と繰り返して行くうちに笑いが大きく増幅して行くのが凄かった。
かもめんたるはDVDやライブで見ている事もあり、「ライブのかもめんたるの凄さ」はわかっているつもりだけど、それでも圧倒された。特に2本目の「大食いの人」。見知らぬ工務店にふらっと現れた客でもない男が聞かれもしないのに自身の大食いの美学を流暢に語り出すというナチュラルな狂気が堪らなく心地良かった。かもめんたるのコントは普通の人々の普通の会話のやり取りの中に人間誰しもが持つ、異常性が顔をのぞかせる。そこに引き込まれる。「フードファイターと妻」は「傍から見たらわけわからない夫婦だけど、本人達がOKなら第三者が口を挟むのは野暮」というのをこの2人を見て思い続けられるのか試されてるような気がした。
毎回ポイズンが目当てで来てて前2回は抜群に面白かったからハードル上げ過ぎなのかもしれないけど、今回は今ひとつだったと思う。旧作ネタ「詩」「ものまね」「漫画」はあまりに有名で(このライブに来る人は半数くらいは知ってると思う)動画サイトに上がってるから違うネタが見たかったというのが痛いファンの本音。「詩」は昔のバージョン(Youtubeにあるやつ)の方がしっくり来て面白いと思う。「ものまね」は今まで見た中で一番面白かったかもしれない。五木ひろしをああいう形で広げるとは思わなかった。「ものまね」の所でアドリブのやり取りがあったのも良かった。こういうのは漫才ならでは。新作ネタという「ヒーローインタビュー」がいまいちで受けも弱かったし、自分も嵌らなかった。所々良かったけど、ポイズンらしさがあまり感じられなかった。「阿部ちゃんのパワープレイ」か「不条理な会話をぼそぼそと」がポイズンの良さだと思うんだけどどちらでも無い感じがした。そもそもワンシチュエーションで沢山ボケるみたいなネタが好きじゃないのもある。
●笑い飯
笑い飯はそこまで好きじゃなくて1本目2本目は「まあ笑い飯だな」くらいの感じで見てたけど、3本目の「ぞうさん」のネタは凄かった。「ハッピーバースデー」「すし太郎」のネタのように歌を交互にアレンジしていくネタなんだけど、長尺という事もあり、果てしなくバカになっていくのが堪らなく面白かった。このライブに出てくる芸人全部にいえる事だけど、テレビだとあんまり伝わらないのはネタ時間による所はあると思う。「ぞうさん」は前のパート(童話)とあわせると15分くらいやってたけど、笑い飯とかポイズンの漫才ってその位の時間でじっくり見るのが一番面白い。
●Aマッソ
A回の出演者でありながら特別出演。ベタなテーマで自分達の色を出す漫才をしたいみたいな事を何かで話してたけど、今回のネタもオーソドックスなクイズネタでありながら、Aマッソならではの視点で描かれた個性的な漫才だった。この人達は特別マニアックな事を言ってるわけじゃなくて、自分達の言葉できちんと話してるんだと思う。そこに嘘がない感じが好き。どことも被らないように言葉選びを精査してる所も素晴らしいと思う。作り物っぽいネタや他で見た事のあるようなボケやつっこみフレーズはAマッソの漫才やこのライブに出てくる芸人のネタを見たら、アホらしくて見ていられなくなる。
放送作家の倉本美津留によるセレクションライブの第3弾。このライブは毎回ポイズンの出る回を観に行ってる。今回もポイズンの出るB回を見て来たので次の記事で感想。主催発表のネタ演目は以下。
■A回
●Aマッソ(漫才「へその緒」)
●天竺鼠(「姉妹の眼鏡と鼻」)
●ジャルジャル(漫才「唇ぶるぶる対決」)
●Aマッソ(漫才「レナ」)
●ジャルジャル(「つっこみ下手な関東人」)
●さらば青春の光(漫才「ハロウィン」)
●Aマッソ(漫才「たけこ」)
●天竺鼠(「パンとナスビ」)
●ジャルジャル(「滑舌ギャンブル」)
●さらば青春の光(「芸術」)
■B回
●マヂカルラブリー(漫才「天然おバカさんキャラ」)
●かもめんたる(コント「朝の情報番組」)
●POISON GIRL BAND(漫才「ポエム〜ものまね」)
●笑い飯(漫才「蚊」)
●マヂカルラブリー(漫才「轢かれそうになってる子供を助ける」)
●かもめんたる(コント「大食いの人(エグイ人」)
●POISON GIRL BAND(漫才「ヒーローインタビュー」)
●笑い飯(漫才「タトゥー」)
●Aマッソ(漫才「推理」)
●マヂカルラブリー(漫才「算数が苦手」)
●POISON GIRL BAND(漫才「ドカベン」)
●笑い飯(漫才「ぞうさん」)
感想。
●イヌコネクション(33/50)
コント。自動車学校。生乾木という変なキャラクターのコント。フルーツポンチやはんにゃなど「レッドカーペット」の時代のコントを思い出した。変な喋り方の印象が強かったんだと思う。
●マツモトクラブ(19/50)
コント。ファンの出待ち。ベーシックなネタであんまり印象に残らない。後半の展開は自身のネタ「クロワッサン」と似通ってるし、「クロワッサン」と違って良い話のまま終わって行かないのがもやもやする。
●プラス・マイナス(44/50)
漫才。イメージパンパンゲーム。オリジナルゲームのネタってナンセンスな方向に行きがちだけど、真似して出来そうなくらい単純なルールなのが見やすくて良い。そんなに良かったとは思わないけど、一番場を楽しませた芸人がチャンピオンになるのはしっくり来る。
次回は4月9日22時から「にちようチャップリン」と名前を改めて再スタート。
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