チョップリン単独ライブ〜サーガツ〜

新宿角座にて観覧。あまり期待しないで観に行ったんだけど、今までに行ったお笑いライブで一番笑ったかもしれない。以下、ネタ演目。

・お見舞い ・お布施待ち ・コンビニ店員 ・バイトの面接

・商店街のくじ引き ・ゆるキャラ撲滅 ・余命宣告

・ひいじいちゃん ・ピッキング 

 出来るだけネタバレしないように感想。

・お見舞い

小林さんが関取を演じるという無理のありすぎる設定のネタ。インパクトネタだけど出オチでもなくじわじわ面白さが増幅して行く展開で、勢いも落とさずに最後まで行った。

・お布施待ち

何故かこのネタだけタイトルのアナウンスがあった。序盤はちょっと暗い雰囲気で、意地の悪さもあってあまり嵌らなかったけど、後半ガラッと雰囲気が変わって面白かった。オチも印象的。

・コンビニ店員

ちょっとこれは虚をつかれて導入から嵌ってずっと笑ってた。コロンブスの卵じゃないけど、こんな単純な事がこんなに面白いんだという事を思い知った。着眼点、発想力がずば抜けてる。「ティッシュ」や「ニューヨーカー」を作った人達だもんな。当たり前と言えば当たり前か。じゃあ何故こんな不遇なんだろう。

・バイトの面接

これも小林さんの役がアナーキーで面白かったな。ネタも勿論面白いんだけど、雰囲気や佇まいで笑ってしまう。

・商店街のくじ引き

合間の会話のやり取りは面白かったけど、シンプルな事を長い時間をかけてじっくりやるというあまり好きなタイプのネタではなかった。

ゆるキャラ撲滅

ちょっと頭が弱いおじさんの役で、なんとなく「レインマン」を思いながら見ていた。一番の長尺ネタで、おそらく20分くらいやってたと思う。小林さんが演じる頭の弱いおじさんが、最初は無邪気に笑えるんだけど、段々哀れに見えて来る。「レインマン」は兄弟のハートフルな物語だけど、これは自分より立場の弱い相手を騙して、利を得るという内容で、笑えるコントというよりは、ちょっと考えさせられる演劇のような雰囲気だった。

・余命宣告

涙流して笑った。ドリフ的な単純で馬鹿馬鹿しいネタ。これKOCでやってほしいなー。

・ひいじいちゃん

小林さんの台詞の8割9割聞き取れないネタなのに、場内は大爆笑。俺はそこまで嵌らなかったけど、雰囲気に嵌ってしまうと抜けられないネタかも。

ピッキング

どのネタにも共通してるけど、設定のアイディアが個性的でぶっ飛んでる。だけど、例えば野爆とか天竺みたいに、意味不明なシュールネタで突っ走るという感じではなくて、まともな会話のやり取りがあってストーリーが転がって行く。それと小林さんがナチュラルすぎるというのもあると思うけど、台詞や演技に態とらしさが全く無い。どちらかと言えば演劇に近いコントなんだと思った。今回の単独でやったネタのどれかを持ってくれば、今年のKOC決勝は確実と言い切ってもいいかもしれない。まだ優勝してないのが不思議な位。しばらくチョップリンの単独は通う。