「めちゃイケ」「はねトび」「ふくらむスクラム」を送り出した若手発掘番組「新しい波」シリーズの特番。年末年始の特番の中でも特に期待が高い番組だったけど、期待以上に面白い番組だった。全21組のネタ感想レビュー。
●霜降り明星
漫才。小学校。今年のM-1セミファイナリスト。ピンでも活動する粗品のコンビ。この人達は知られて行けば行くほど受けると思う。この番組やM-1に限らずいくらでもチャンスを与えられそう。
●はなしょー
コント。肝試し。タイマもこの間やってたんだけど、憑衣ネタは今後増えて行くかもしれないと思う。良いネタだった。
●マイペース
コント。空手の挨拶。ジャルジャルっぽい不条理なコントだけどネタの完成度が高くオリジナリティも感じる。
●カミナリ
漫才。エピソードトーク。全組受けてて面白かったけど、流石M-1ファイナリストだけあってここだけ受けもネタの完成度も段違いで、このネタをM-1決勝の舞台でやった方が良かったかもと思う位。今年のM-1の3回戦でやっていたネタ。
漫才。寿司職人。ネタの本筋関係なくWで一発ギャグ的なボケを繰り返すコンビ。個人的には苦手だけど番組的に一番嵌ってた。
●こゝろ
漫才。ヤンキーと教師。「笑けずり」で注目を集めたコンビ。「笑けずり」の時はギャグが多い印象だったけど、割とオーソドックスな形に。ここはアピールタイムでやってたようにギャグを入れた方が印象に残っていいと思う。
Spice Girls「Wannabe」。これは何とタイトルをつけていいのか分からない独特なネタ。何だかよく分からないネタでありながら分かりやすく笑えるのが不思議。やっぱりこの人はすごい。
●フレンチぶる
コント。使用人と坊ちゃん。BLコント。芝居に熱量があったという以外には専門外すぎて何とも言えない。
●ブルゾンちえみ
パフォーマンス。栓抜き。女性ピン芸人。佇まいと世界観は一気に売れそうな感じはする。
●アメリカンコミックス
漫才。アンガーマネジメント。確かM-1予選でこのネタ見た覚えがある。3回戦の動画かな。その時は何とも思わなかったけど、改めてじっくり見るとキャラやコンセプトが明解で見やすい。
●ブラゴーリ
コント。新入社員。自分はこういうネタは古臭いとしか思えないんだよな。
●ハナコ
コント。昆虫採集。昔ダウンタウンがやってたコントの視点を変えただけという感じもする。
●吉住
コント。遺体現場。女性ピン。キャラも良いしネタも好みだっただけにネタを飛ばしてしまったのが残念。他のネタも見たい。
●ブリキガラス
漫才。学校の先生と話をする。長髪2人でややダークで不条理な雰囲気を醸し出すコンビ。見た目の印象ほどネタが飛んでない感じ。
●バッドナイス
漫才。相方の事を知りたい。M-1予選の時同様、面白いけど何の話をしてるのかよく分からない独特な漫才。個人的には好き。もっと面白くなりそうな雰囲気を感じる。
●さすらいラビー
漫才。面接の練習。今年のM-1予選で話題を呼んだコンビ。その時のネタとは全然違うタイプのネタだったけど、遜色無く面白かった。
●ロングコートダディ
コント。おなら。このコンビのファンなので、テレビでコントを見れるだけで満足だったけど、今回のネタも抜群に良かった。ネタの着眼点、切り口が独特。
●四千頭身
漫才。頭取りゲーム。トリオ漫才。何とも言えない不条理なネタと自然過ぎる喋りが良かった。若くてキャリアが短いからこそ瑞々しい雰囲気が出せてる部分もあるのかもしれないけど、ネタのセンスが抜群に素晴らしいし、今後に期待したくなるトリオ。
●大自然
漫才。フレンドリーな沖縄県民。今までに見た大自然のネタの中で一番好きかもしれない。ここの漫才はまだまだ面白くなりそう。系統的にスリムクラブと比較されがちだけどよく見ると全然違うタイプの漫才だなーというのを改めて感じた。シャンプーハットに近いような。
●マジメニマフィン
漫才。シン・ゴジラ。今年のM-1予選で見て気になってたコンビ。これは自分好みの超くだらない良いネタだと思う。新世代の若くて面白い漫才師が増えてきている事が本当にうれしい。
●ペコリーノ
コント。飲んで。マンピンコンで見て気に入ってたコンビ。裏切り無しのストレートなひどい下ネタ。裏切り無しなのが逆に良いのかもしれない。しかしよくこんなネタやるなーとびっくりした。女性タレント2人リアクションはっきりしすぎてちょっと引く。
特に好きだったのは、ロングコートダディ、カミナリ、ゆりやん、マジメニマフィン、四千頭身、大自然。