みいちゃんと山田さん2~5
2巻からは、みいちゃんの生い立ちを描いた内容になっていて、想像以上にヘビーだった。自分が過去に読んだ作品の中でもトップクラスに闇が深い。ほかの作品は、著者の思想だったりフィクションに基づいてるけど、この作品は多少の脚色はあるといえ、実話に基づいているという事実が重い。事実は小説より奇なりとはよく言ったものだ。
重い作品でありながら、キラキラしたエモーショナルな描写も多いし、ギャグっぽいテンポ感もありエンタメ漫画の体裁が整っているのもすごい点。今一番続刊が待ち遠しい作品。
ネオンフィッシュ
「まんがの作り方」「推し武道」の平尾アウリによる中編。歌舞伎町を生きる男女の群像劇。各章ごとに主人公が入れ変わり、登場人物が各話をクロスオーバーする構成になっている。「闇金ウシジマくん」の中の「フーゾクくん編」が大好きで、ウシジマくんの中で一番好きなシリーズで何度も読み返したんだけど、なんとなくそれを思い出した。
それぞれの背景を持った女性の生き方が描かれていて、ウシジマくんであれば「風俗嬢」この作品であれば「歌舞伎町」に生きる女という同じ括りの中にはいるけど、みんな考えてることもやりたいことも趣味も好きなものも全部違って、同じ場所にいて見えてる景色も感じてる温度も同じなんだけど、みんなちょっとずつ違って感じているみたいな。そして、それぞれ、今しかできないことを今やっている。まさに青春物語。
オムニバス形式で登場人物が交差する内容で、「歌舞伎町は狭いよね」という歌舞伎町のあるあるネタに集約する構成は、きれいで、裏を返せばこれ以外のフレーズはありえないという表現だと思う。
カモのネギには毒がある 12巻
新刊が出てたら必ず買ってる。エピソードを巻で跨ぐからずっと続きが気になる。優良なマッチングアプリの作り方の話は、説得力があり、現実の世界が参考にする可能性もあると思う。重要な個人情報と紐づけされたら、変なことはそうそうできない。
後半の被災地の悪徳業者の話は、以前のエピソードと重なる部分があるから、何かしら新しい要素は入れてくるんだと思う。この手の、明らかに悪意を持った人間が糾弾されて白日の下にさらされる、水戸黄門的なわかりやすい話は、ある程度先が読めても痛快に感じる。





