- アーティスト: hide,Spread Beaver
- 出版社/メーカー: MCAビクター
- 発売日: 1998/11/21
- メディア: CD
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Kブロック
●うしろシティ(コント「美容室」)53点
●ピスタチオ(漫才「休日の過ごし方」)6点
●ヘンダーソン(コント「トイレの花子さん」)41点
Lブロック
●丸山礼(ものまね「結婚式の司会」)10点
●2丁拳銃(漫才「室伏」)25点
●ネルソンズ(コント「新幹線」)65点
決勝戦
●うしろシティ(コント「ストリートミュージシャン」)56点
●ネルソンズ(コント「寿司屋」)44点
各組一言感想
1本目はNHKで大賞を穫った時のネタ。久々にじっくりと見たかったけど、M-1との録画切り替えでバタバタしてあまり見れなかった。2本目は演技力があり、相変わらず学生役が似合って自然に見えて良かった。細かいことを言えば、阿諏訪さんは痛いイメージが強いから、役柄に違和感を感じる。
●ピスタチオ
久々の白目漫才。今回のネタはシンプルで良かった。
●ヘンダーソン
別の番組で見たネタ。石焼き芋のネタよりこっちのほうが面白い。
●丸山礼
芸人以外のものまねも見たかった。
●2丁拳銃
2丁拳銃は、こういう場でいつも新ネタをやってくれるのは本当に嬉しい。今回のネタは自分はちょっと古いように感じたけど。
ここはもう細かい事を書く気も起きないけど、ただただ和田まんじゅうのキャラクターでありネタが面白い。自分は全く意味がない2本目のネタの方が好き。1本目はずっと寝かせておくのはどうなのかなーと思ってしまった。
「とんねるずの番組が今後一切見られなくなる」というわけではないんだろうけど、ショックが大きい。「いいとも」が終わった時くらい実感が湧かない。
The Complete Singles Collection 1996~2001
他所のブログや感想を巡回して感じた事など
ファーストラウンド
●ゆにばーす(「泊まりの営業」)
●カミナリ(「最強の生き物」)
●とろサーモン(「旅館の女将」)
●スーパーマラドーナ(「合コン」)
●かまいたち(「こわい話」)
●マヂカルラブリー(「野田ミュージカル」)
●さや香(「歌のお兄さん」)
●ミキ(「漢字」)
●和牛(「ウェディングプランナー」)
●ジャルジャル(「校内放送」)
ファーストラウンド
●ゆにばーす
自分は今年の全組のネタの中でゆにばーすの漫才が一番面白かった。平常運転とは違う、勝負ネタを仕上げて来た印象。ここまで漫才が面白いイメージがなかったので、良い意味で裏切られてちょっと感動するものがあった。進化形のネタだけど、今回初めて見た人でも楽しめる内容の漫才だと思う。人に言われるまで気付かなかったけど、コント漫才はコントでもあるからリアリティは大事で、そういう意味で「一階に客室」という部分は減点対象になるとは思う。
●カミナリ
ここはテレビで漫才を見る機会が今年一気に増えて、今回のネタもテレビで何度かやっているネタで、普段通りのカミナリという印象だった。ずっと見ていたせいか、変化や進化と言われてもあまりピンと来ない。ネタは今年も去年と変わらない質の高さだけど、ちょっとテーマが子供っぽいかなという気はする。
1本目のネタはとろサーモンにしては大人しい印象だった。「隣人」のネタとか「電車のマナー」のネタみたいな久保田さんのクズキャラ漫才ではないのが自分が思い描いていたものと違ってやや期待外れに感じる。一個のボケが長くて、ボケの数が少ないのは競技漫才のM-1では評価され難いかと思ったけど、そんな事も無かった。
こっちは対照的に競技漫才で、テンポ良くボケとつっこみが詰め込まれた漫才。スーマラと言えば伏線回収という印象だけど、今回のネタは取って付けたような感じであまり上手く機能してない。去年の2本目のネタのように、掛け合いで見せるスタンダードな形式の漫才が見たかった。
去年の敗者復活戦でやった「USJ」のネタがすごい良かったので期待してたんだけど、創作物につっこむというのがありがちなテーマに感じられてしまって抜けたという感じはしなかった。最近かまいたちがよくやっているサイコパスなキャラクターショーのような漫才を期待してたので、普通に見えてしまった。ありがちな題材ではあったけど、「卍」や「私情」など素晴らしかったと思う。
こういう形で初M-1決勝になってしまったのは残念。跳ねたであろうネタチョイスもあったと思うけど、このネタで勝ち上がったんだからそのネタで挑んだマヂラブは悪くない。去年のさらば、今年のカミナリ、和牛と予選と決勝でネタを変えて結果を残した人達も居て、自分達のネタや大会を客観視する力や、勝負師の勘というのはあって、結局の所、面白いネタを作ってもそれを大舞台でやらなければ届かないし、いまいちなネタを大舞台でやるといまいちなコンビのレッテルを貼られるので、ネタを選ぶ能力というのは何よりも大事なんだと思った。
●さや香
シンプルなのは自分は良かったと思うけど、言葉の掛け合いが少ないのと展開が少ないのは漫才だと高い点数を付け難いんだなと思った。ただここは最終決戦行けるかなと思うくらいに跳ねてたように感じる。
●ミキ
ここはネタというよりお兄ちゃんの喋りの上手さ、キャラクターの良さ、演技の熱量と、兄弟漫才ならではの掛け合いの上手さに尽きると思う。クラシカルな漫才で、中川家や銀シャリ同様、昭和の漫才が好きで研究しているというのが良い形で個性になって出ている。若い人にしか受けない、年寄りにしか受けないというような漫才ではなく、普遍性があるのは強み。要するに自分はミキの漫才の面白さをあんまり分かってない。
●和牛
1本目のネタの素晴らしさは審査員のコメントが全て。評判が良くなかった予選のネタを変えた判断力、そして優勝候補に相応しい漫才を披露した事がすごい。前半と後半で同じ事をやってるのに意味が全く変わってくるという構成は、知的で新しくてドキドキさせられた。2本共予選とネタを変えたのはもしかしたらM-1の歴史で初の事かもしれないけど、それを和牛が可能に変えたのだとしたら、その功績が大きいと思う。
ジャルジャルは本当に異端だよなーと思う。審査員もお客さんも「ボケとつっこみの会話=漫才」という認識で漫才を見てると思うけど、このネタはボケもつっこみも存在せずオリジナルの言葉遊びゲームをやってるというネタ。そんな異端なネタでありながら、高得点を獲得して、会場を大いに湧かせて「最終決戦いくんじゃないか」と思わせる完成度のものを仕上げてくるのは流石としか言い様が無い。
ファイナルラウンド
●ミキ(「スターウォーズ」)
●和牛(「旅館」)
最終3組は、新ネタを用意した和牛と、代表ネタを持って来たとろサーモンとミキという感じで見て、新作で、ファーストラウンド1位通過、受け量、手数、昨年準優勝という色んな要素を込めて和牛が抜けたと思って見ていた。新ネタ優位というのはお笑いファンの穿った視点だとは思う。
とろサーモンは無駄な所を削ぎ落としてブラッシュアップさせた印象。1本目同様、手数の少なさが気になってあっさりし過ぎかなあとも思ったので優勝は意外に感じた。ラストイヤー、苦労人という背景も作用したと思う。
和牛の漫才=ネチネチした偏執狂的な水田さんのキャラクター漫才という認識を持ってるせいか、2本目のネタの嫌みさがあまり気にならなかったりする。他のネタと違って嫌味を言う必然性があまり無い設定ではあると思うけど。こっちのネタでも1本目とパターンを重ねて来たのは鮮やかで、優勝するコンビが2本のネタを用意するとはこういう事なんだなと思った。
ミキはあんまり分からないので感想無しで。ネタ選択が悪かったとは全く思わないけど、和牛、ジャルジャル、スーマラ、かまいたちとキャリアのある中堅コンビが挑戦的に新ネタをやってる中で、代表作をそのままやるのは弱気な印象を受けた。
印象だけ
●ランジャタイ
ヨガ教室。受けはともかく、イリュージョンのような摩訶不思議な漫才を期待してたのに、ランジャタイにしては普通だったなという。
●笑撃戦隊
取り調べとヒーローインタビュー。過去のネタもそうだけど、前振りが小芝居っぽく見えるのが冷める。ネタの独創性とそれをネタに昇華する技術は凄いと思う。
●からし蓮根
転校生。二人のバランスやネタのセンスは素晴らしいけど、完成形がもう少し先にありそうな雰囲気。
●Aマッソ
文化に触れな侍。設定の分かり難さもあるけど、ネタ自体があんまり面白くない。
●三四郎
ファンサービス。小宮さんのフレーズがいまいち嵌らない。違和感を感じる。
昆虫採集。予選でやっていたネタの方がつっこみフレーズが明解で良かった。
バイトの先輩。この設定も良いけど、SNSではこうだけど実際会ったらこうで全然違うの方が共感しやすいんじゃないかと思いながら見ていた。
レンタカー。去年位からやってるネタだけど、部分的に変わっていて新鮮味が出てネタ自体の質も上がってるように感じた。
●囲碁将棋
スポーツクイズ。予選でやっていたネタでその時より、シンプルで見やすくなっていたし、増やした所(挑発のところ)が面白かった。
●天竺鼠
年を重ねる。やりたい放題でまあ漫才としてどうかという感じはあるけど、一番笑ったのはここだった。
小学校。定番ネタ。校歌の件はしっくり来なかった。自分はあんまり嵌ってないからピンと来ないけど案外ここもあるのかもしれない。
●見取り図
大人の色気。あたおかというフレーズが印象的だったけど、あまりに連呼されるとしんどく感じてしまう。
●ハライチ
寄生生物。単純なネタで好みではないけど、後半の件はハライチっぽさが出て良かった。
ママタレ。しずちゃんの存在感が薄い。
オラオラ系彼氏。このネタ大好きなんだけど、改変した部分がグッと良くなったっていう感じがしないのがやや物足りない。
ボクシングのKO。こういう時に新ネタ(?)を卸してくるギャンブラーぶりがこのコンビの魅力。さらばらしい、漫才らしくない漫才。好みだけど、ストレートインならともかく、復活するタイプの漫才ではない感じがする。
●大自然
鶴の恩返し。自分は大自然のつかみの部分って結構苦手だ。本ネタの部分はシュールで良かったと思う。
●ニューヨーク
ふられる練習。ニューヨークの漫才は好きなんだけど、今回のネタはいまいち嵌らず。
ネオ肉食。予選でやってた「浮気」のネタが凄い良くてそっちをやるとばかり思ってた。面白いけど、過去ネタだと思うし、相席の定番のような内容で物足りなさを感じる。
ミナミの帝王。普通に感じたけど、今回の並びだとスーマラ勝ち抜けが一番可能性高そう。
追記。3票投じるなら、アインシュタイン、さらば青春の光、天竺鼠。