●フレンチぶる×はなしょー・はな(コント「トメ吉の妹」)
フレンチぶるの世界観にはなは合っていて良かったと思う。はなしょーで見る時より良かったくらい。
女装の夫と男装の妻の夫婦の物語。若い頃は自由を謳歌してお金もあって幸せだったけど、年齢を重ねて体を壊したり仕事を失ったりしていく中で、老後の夫婦生活を見据えていくという内容。タイトルにあるように女装の夫・マキさんを主体に描かれている。
歯磨きしている最中に行われた歯磨きについてのインタビュー、お金が無くて我慢していた煙草を久々に買いに行き、禁煙の辛さをコンビニのおばさんに切々と訴えるシーン、母校の早稲田大学に赴き、大隈重信像の前で思い出話に花を咲かせるシーン、ゲイ仲間の先輩に誘われて滝業に行き、精神的にポジティブになったはずなのに、妻の佳枝さんとどうでもいいような口喧嘩を始めるシーンと「老後」というテーマに関係があるんだかないんだか何だかよく分からないシーンの連続で逆に目が離せなかった。
この番組は、大抵は大きなテーマがあってそれを照らし出すようなエピソードが散りばめられるという手法で作られているけど、この回に関しては、マキさんが失職中でエピソードが無い中を無理に埋めたせいか、何とも妙な仕上がりになっている。普通に見れば「退屈」だとか「何をやっているのかよく分からない」とチャンネルを変えると思うけど、見方を変えればこの何でも無いエピソードの連続こそ本物の人間ドキュメントという感じがする。後編を見ないと何とも言えないけど、かなり好きな回。
整形してホストになった事を両親に打ち明ける青年の姿を追ったドキュメンタリー。
ホストの青年、たいぞうがお客さん思いの優しい感じの人で癒された。この人はホストを辞めてもどんな仕事をやっても務まると思う。「ウシジマくん」の影響で、ホスト=鬼ってイメージだったけど、当たり前だけどみんながみんなそうじゃないんだなという事を知れて良かった。
打ち明けられたお母さんの素直な反応も人間味があって良かった。