平成26年度NHK新人お笑い大賞

出場者は、(Aブロック)巨匠、ジグザグジギー、エル・カブキ、藤崎マーケット、(Bブロック)Yes-man、アイロンヘッド、タナからイケダ、チョコレートプラネット。KOCやオンバトとのネタ被りは想定してたけどやっぱりテンションがちょっと下がってしまうな。優勝はアイロンヘッド。各組について簡単に。

巨匠。コント。おじさんを作る。KOCのネタ。まあ仕方ないのか。勿論面白いネタだけどそこまで良いとは思えない、という印象は変わらなかった。KOCを見てる人が多い事を考えてアレンジ加えて欲しかった。受けもそんなに来てなかったし俺も落ちたもんだと思って見てた。

ジグザグジギー。コント。席替え。井筒監督が無理矢理なネタって言ってったけど確かにそうなんだよな。席替えの時にフルネームで板書しないだろうという事と、席替えの後に転校生紹介するのは不自然だなあとかやっぱり気になる。何より、こういった一種のフリップ芸よりも2人の言葉のやり取りや演技が見れるネタの方がコントらしいし、ジギーの魅力が出てる。ABC、オンバト、KOC、NHKと今年はとにかくこれ一本で押し切ったなあ。

エル・カブキ。漫才。アイドル。マニアックネタの応酬。本人達も審査員も「マニアックだから伝わらない」という意見に集約されててそうなる事が分かっていながらどうして決勝に上げたのか不思議で仕方ない。分かんないなりにも楽しめたけど、一部の人しか分からない事をネタに入れるのは不親切、と思うからものすごい面白くても評価され難いだろうとは思う。分かりやすくした所で安いナイツにしか見えないだろうから難しい。SMAPの個人名をあげる件がナイツと被ってたから、そのお題に対してつっこみがあっても良かったのにと思った。お笑いマニア向けに。

藤崎マーケット。漫才。ビンタしたい奴。あるあるネタとボケをミックスした内容が分かり難かったのかもしれない。漫才ってボケとつっこみのテンポの良い掛け合いが肝だと思うからどう見ていいのか戸惑った部分はある。個人的には安定感があったし、新しい事に挑戦してる所を考えて、藤崎が勝ち抜けたかなと思った。

Yes-man。コント。落とし物センター。ここはネタバレどころか、ネタを見る事自体が初めてだったのが新鮮に映ったなあ。若手じゃなくて芸歴も長いし、トゥインクル・コーポレーションという事務所の印象もあって一番楽しみにしてた位だけど、思いのほかベタで、すごく面白いコントするんだな。皮ジャンチャンピオンの件好きだ。変にハートウォーミングな所があるのが好み。ため口でガンガンくるこの駅員のキャラに嵌ってしまったなあ。勝ち抜けあるかと思ったけど、1票しか入らず残念だ。

アイロンヘッド。コント。恐怖の算数。算数を怖い話のようになぞらえる小学生という設定が良かった。地獄の入り口がどうこうとか消しゴムのかすを食べて自害を計ろうとする小学生的なセンスのアホさも良かった。ただ、演技も話も一本調子で単調に感じる所はあった。

タナからイケダ。漫才。バイトをやめる。

漫才はものすごく上手いと思うけどネタの内容が普通すぎて印象に残り難い。良いバランスのコンビなんだけどもう少し個性がほしい。

チョコレートプラネット。コント。ポテチ。

KOCのネタ。何度も見てるし改めて感想も無いな。他の賞レースとかち合わないように調整が出来ればいいんだが。これでもし勝って「カラオケ」やったらどうなるんだろうって事が不安で、正直ここは勝ち上がりからは外してほしいと思った。 結果、投票は渡辺正行の1票のみ。

巨匠とアイロンヘッドが勝ち抜け。決勝。

巨匠。コント。金田一。

このネタ初めて見たけどすごく面白かった。1本目のネタよりも好きだし、KOCもこっちの方が嵌りそうな感じする。斬新なコントだけども、好き放題にやりっ放しなまま丸投げされた感もある。もう少し締めがきれいだといいんだけど。

アイロンヘッド。コント。因縁をつけられる。

こういう同じ動きをひたすら繰り返すようなネタは駄目だろうと思ってたので結果は意外に感じた。後半変えてきたのは良かったな。俺は巨匠の方が良かったと思ったし、ジャルジャルに似てるという指摘にも納得するけど、このネタの動きと歌、妙に癖になって何度も見たくなるような面白さがある。巨匠は残念だったけど、アイロンヘッドも良かったんじゃないかなあ。