第36回ABCお笑いグランプリ

動画サイトで見たのでざっくり感想。

吉田たち。漫才。赤と青。コンセプトがくっきりしてて今まで見た中では一番良かったな。子供の喧嘩っぽいのでそんなに話の内容には引き込まれないけど、後半の畳み掛ける所の言葉のチョイスなんかはかなり良かった。

ガリバートンネル。コント。友人代表の挨拶。これも思ってたよりも遥かに良かった。宴会芸のイメージしかなかったので。サンプリングミュージックのコントというのは案外誰もやってなかったんだな。ベタなものが多かったのは分かりやすくて良かったかなと思う反面、反則技みたいな裏切りも欲しくなってしまった。

たかまつなな。フリップ漫談。お嬢様言葉。学生の大会とかエンタとかで見ててネタの内容も分かってたからあまり期待してなかったんだけど、これもかなり良かった。導入の喋りで親近感が持てたし、ネタも外れは一個も無く、パート分けする構成も良かった。ネタが良いから自信をもって演技してるのが伝わって来て安心して見られる。こんなに気に入るとは思わなかった。

うしろシティ。コント。友達の怪我。俺は雰囲気つかめないまま最後まで行ってしまったな。友達なんだから待ち時間に遊んでても良いだろうって思っちゃうんだよな。コーヒー位買うし、電車移動で本を読むのも「おかしな行動」だと思えない。うしろシティのコントに限らず最近のコントって、こういう状況の時はこうあるべきという前提のネタが結構あるけど、その考え方自体があまり好きじゃないんだよな。

シンクロック。漫才。飼い犬。ちゃんと漫才を見るのは初めてで期待してたんだけど、うーん、何か普通だったなあ。若い男女コンビがいちゃいちゃしてるようなネタって見てて気恥ずかしくなってくる。疑似恋人みたいなのとは別の新しい切り口のネタが見たかった。

ニューヨーク。コント。ニューシングル。ノンスタ石田の紹介コメントがすごく良かったな。あれでどんなコンビなのかというのが一発で掴める。確かに言われてみれば、ハマーのコントもファンタジスタのコントもそうだった。なるほど。そしてそのコメントに見事に則ったネタ。軽薄さは好きになれないけど、この着眼点、流行歌への皮肉的な批判はすごく共感する。こういう視点のコントもあるんだな。すごいと思った。

GAG少年楽団。コント。浮気現場。優勝した事を知って見たからかもしれないけど、そんなにすごく面白いとも思えなかった。GAGっていつもこんな感じのネタじゃない?まあ確かにヨイショマンはキレキレだったけど。

中山女子短期大学。コント。測量。尾崎豊の「卒業」の替え歌。前半、会場を測量する件が全く意味が分からなかったな。測量自体を殆どの人が明確に理解してない中で測量あるある歌われてもぽかーんとしてしまう。この人は物凄い面白い人でアイディア豊富だなというのは、どのネタを見ても感じるんだけど、このネタではない。

チョコレートプラネット。コント。ゾンビ。このネタも含めて「オサレもん」で披露したネタってどれも面白いんだけど全部ショート向きなんだよな。同じ繰り返しで展開もなければこれというオチもない。

学天即。漫才。結婚。四条が結婚したという実話からナチュラルにネタに入って来て驚く。題材選びもそうだけど、2人の掛け合いもネタ臭さが無く、自然な会話の面白さが出てる。あのシステムはもう頭打ちに思えて、優勝を逃したと知った時も意外に感じなかったんだけど、この内容だったら優勝でも良かったんじゃないかな。万遍なく面白かったけど、グッと盛り上がるポイントが無かったのも確かだから決め手に欠ける印象はあるけど。

 

個人的に順位をつけるなら、学天即、ニューヨーク、GAG、たかまつななガリバートンネル、吉田たちの順かな。