スタジオパークからこんにちは(志村けん)

志村けんが笑いにおいてこだわってるポイントは、「動き7・言葉3」と「お決まりのネタ」。「お決まりのネタ」について語ってる内容にグッと来たので引用。ちょっと長いけど。

新しいお客さんの前でネタをやるのは、「あっそんな新しい感覚の事をやるんだ」ってなると、分かる人は分かるんでけど、分からない人はわからないんですよね。僕なんかは子供の時に漫才の方が「待ってました、これこれ」ってもう毎回ネタは分ってるのに面白いんですよね。毎回同じ所で笑うんですよ、僕なんかは。そういう名人という方がいたんですよね。今でもいらっしゃるんでしょうけど。そういうのがすごいなと思うわけですよ。もうやるのは分ってるんですよ。オチも分ってるし次こう言うっていうのが分ってても笑っちゃうっていうのは何だろうっていうとやっぱりこれなんですよね。腕なんですよ。だから僕はこうなってこうなってこうなるっていうのを、これ名作みたいなものを常に作りたいんですよね。たとえば、ひとみばあさんが出て来ただけでもう笑えると。その人がこうなってこうなってもう次こうなるの分ってるんだもん。でも笑っちゃう。それは間とタイミングなんですよね全部。だから「待ってました」というのは好きですね。