決勝戦でのネタバレにならないように注意をしながら、簡単に一言ずつのネタ感想
●独唱の塔天
トップバッターからいきなり「ここがストレートにファイナリストでもいいのでは」というレベル。分かりやすい歌ネタということもあり、トップに合っていた。
●マツモトクラブ
マツクラさん2番手って香盤をもう少し考えてくれというのは一応書いておく。マツモトクラブの10年目ラストイヤーに相応しい出来。手法としては目新しさはないけど、思わず票を入れたくなるような魅力があった。一言で言えば質の高さ。勝ち上がらなくてもこれが見れただけでも復活ステージを見る価値があった。
●Yes!アキト
ギャグとか、フリップとかはどうしても受け具合にムラが出たり、ブツ切りに感じられるのでどんなに面白くても難しい面がある。
●金の国 渡部おにぎり
設定が面白い。
●さきぽん
なんか惜しい感じがするというか、来年このフォーマットで決勝に行っている姿が目に浮かぶ。勿論今年上がっても不思議は無いけど。
●ヒコロヒー
他の番組で既に見せてるネタだったのはちょっと期待外れだったけど、大阪の方ではバレてないのかもしれない。誰もが思ってる時事ネタを突いてるタイムリーなネタなんだけどタイムリー過ぎるというか。結局芸人さんやお笑いファンって芸人さんの不祥事に対してポジティブな見方をしてる人が多いというのもあるし、このネタはちょっと見てる側がヒヤヒヤするような雰囲気もある。
過去ネタの形で内容をフルモデルチェンジしたような印象。すごい良かったけど、最初に見た時のインパクトや受けは超えてないような気はする。
決勝戦映えすると思うし、ここもストレートでも良かった位。ただ好みの差は出そう。
●徳原旅行
音声が聞き取り辛く、伝わり切ってないような印象。
●シモタ
準々決勝で受けたネタではなく。準決勝はどのネタなのかわからないけど。これはこれで、見る人によってはこっちの方が良いというような感じだけど、やっぱりフリップを活用した所は凄い良かったけど、それ以外の所がいまひとつだったので、ムラを感じて推し難い。
●ケビンス仁木
絵もテンポも見せ方も良かったけどムラがある。理解しきれなかった所がいくつかあった。
●真輝志
綺麗な正統派の一人コントと言う意味では推したい。
過去ネタというのは必ずしもマイナス要因ではないと思うけど、このネタで勝ち上がる姿は想像がつかない。
「エンパレ」とかで出始めの時に見たものと印象としてはさほど変わらない。少しおじさんになって痛さが笑いになってきていい感じ。楽しいんだけど、ネタが分かりやす過ぎるのは長所であり短所であり。
●グータン森山
アイディアはずば抜けていたと思う。ただ序盤に感じた期待感や受けが中盤から後半にかけて持続しなかった感じはする。
●カベポスター永見
大喜利的なネタという事で言えば、もしかしたら決勝に残った人も含めて一番レベルが高かったかもしれない。ここは敢えてフリップを使わずに言葉のみで想像力をかき立てるという手法なんだと思うし、それが魅力でもあると思うけど、フリップがあって絵があったらもっと伝わりやすく受けてただろうなあとも思う。
●そいつどいつ市川刺身
凝った創作料理で味は普通、みたいな。
●4000年に一度咲く金指
2年前くらいのR-1で次点になったネタ。他のネタも何個か見たけど、やっぱりこれが印象的で面白い。ただこういうタイプのネタがR-1に限らず、時代に求められてないような気もする。昔のR-1だったら、連続ファイナリストに選ばれたりしてそうなんだけど。
●Gパンパンダ星野
結構受けてた印象がある。メタフィクション的な作りは好みの差が出そう。意外と選出は無くもない気がする。
●田津原理音
来年からはお題を変えるか、内容をフルモデルチェンジしないと決勝は難しいと思う。
●ママタルト檜原
檜原さんに限らず大喜利的なネタは、テーマの明確化、どうやって新しく見せるかの演出、更に、一個も外さずに全受けするくらいじゃないと決勝は難しいような気がして、特に「どうやって新しく見せるか」「他との差別化」というのがポイントだと感じる。永見さんは新しい見せ方だけど、それでも絵があった方が良いと思えたりもするし、何とも言えない難しさがある。見せ方と言う意味ではケビンス仁木さんは良かったと思うけど、物足りなく感じる所もあった。