・MXグランプリ~異端芸人決定戦~
7月の出場者は、ふとっちょ☆カウボーイ、ケビン、承子クラーケン、高田柾希、TEAM近藤。勝者は、承子クラーケン。すっかりピン芸としてのスタイルを確立して板についている。「はなしょー」で活動してただけあって、好き放題やりつつも伝わらなければダメ、ウケなければダメという意識が感じられる。このくらいポップさがあるなら、R-1も結構勝ち進めるかもしれない。高田柾希は初めて見たけど、純度の高い狂気ネタという感じでかなり好みだった。そしてここも、承子クラーケン同様、お客さんを意識していて独りよがりになってない。地下芸人というと、独りよがりで突っ走るというイメージがあるけど、ちゃんとお客さんとのキャッチボールが成立してる。芝居も台本も良いし、こういうネタが定期的に作れるなら、日の目を浴びるチャンスはあると思う。
・魔法少女山田
作中に流れる「歌うと死ぬ唄」のメロディが頭から離れない。魔法少女おじさんのビジュアルも鮮烈。こういう、歌とかビジュアルって作品の中で言えば表面的な事ではあるんだけど、印象に残る、脳に刻み込まれるという意味では大事だなと思う。
今回の作品は、全3回を見れば、概ねどんな事があったのか、「歌うと死ぬ唄」ってどういうことなのか、魔法少女おじさんは何者だったのか、などハッキリとわかる内容になっていて不明瞭な部分が少ないのが良い。そして良くわからない部分に関しては繰り返し見たり、他人の考察を見て考えたりして穴埋めする楽しさもある。「イシナガキクエ」や「飯沼家」も楽しく見てた覚えがあるけど、久しぶりに見返したい気持ちになった。
https://x.com/TXQFICTION/status/1949862415157645422
全部見てDVDに焼いてあるからいつでも見れるんだけど、折角再放送してくれてるので、また録画しながら全話を見返してる。
追記。そのあと、ハマり過ぎて再放送の放送を待てず、録画してあったDVDRで全話一気に見た。それも再放送を録画したものなんだけど、2010年頃のもので約15年前のCMが懐かしく感じられて良かった。ああ、こんなのあったな、何だかんだ人気者タレントの顔ぶれは残ってる人も多いけど、入れ替わりも激しいなとか。そのあと、古畑任三郎のDVDも見始めた。何度見たかわからないのに筋は分かり切ってるのに、それでも面白い。
・世界で一番怖い答え
夏にホラーをという事なのか、4週連続で放送。ちょっと考えればわかる難易度が丁度いい。秋からレギュラーにならないかな。タイトルの「答え」が裏返ってるのは秀逸だと思う。
・爆笑レッドカーペット 真夏の最新ショートネタ60連発!大復活SP
出場者は、ランパンプス、ジョックロック、やまぐちたけし、ファンファーレと熱狂、ナチョス。、満丸、シューマッハ、チェリー大作戦、えびしゃ、ぐろう、スクールゾーン、バローズ、ヤンシー&マコリーヌ、オードリー、コットン、ななまがり、バッテリィズ、蛙亭、ツートライブ、ベルナルド、ビコーン!、ラパルフェ、しずる、スクラップス、フルーツポンチ、ザ・パンチ、5GAP、ずん飯尾、なかやまきんに君、信濃岳夫&金原早苗、ネルソンズ、ジェラードン、チョコレートプラネット、真空ジェシカ、柳原可奈子、ハイキングウォーキング、ジョイマン、藤崎マーケット、くまだまさし、ゴンゾー、ゴー☆ジャス、キンタロー。、ゆってぃ、庄司智春、ナイツ、ラランド、狩野英孝、アンガールズ&阿佐ヶ谷姉妹、シシガシラ、超速バギー、そいつどいつ、ファイヤーサンダー、アルコ&ピース、キャツミ、新鮮なたまご、相性はいいよね、アキラ100%。
おかわりは、シシガシラ、しずる、コットン、ジェラードン、ビコーン!。レッドカーペット賞はコットン。
番組復活のトップバッターに番組初登場のランパンプスを持ってくるのは攻めてるなーと思ったり、ショートネタと言いつつコントも漫才も3分くらいはちゃんとやってくれてるのがこの番組の良い所だなと思ったり、レッドシアターメンバーでいえば、ジャルジャル、はんにゃ、我が家、ロッチが出なかったのは何故なんだろうと思ったり。
なつかしのメンバーも入れつつ、新顔も入れてきて、なつかし組の方でも、敢えて昔のネタをそのままやる人もいれば、新ネタを用意する所もあって、おそらくネタは出演する芸人に任せる形なんだと思うけど、結果的に自由な雰囲気で、多種多様になって良かったと思う。
シシガシラがM-1で敗者復活から勝ち上がって決勝に行ってあんまり受けなかったのはネタのチョイスの問題もあると思うけど、あの時点におけるシシガシラの知名度が低すぎて伝わってなかったのかもしれない。脇田さんのキャラやシシガシラの漫才のパターンが知れ渡った今の方が受けやすいかも。
久々に見たフルーツポンチだけど、この村上さんの演じるキャラって、後世に多大な影響を及ぼしてるように思う。別に間違った事は何も言ってないし、基本的に良い人なんだと思うけど、なんか自意識過剰で癖が強くて好きになれない、うざさを感じてしまうキャラコントは元を辿ればフルポンにある。かもめんたるのコントに出てくる変なキャラも村上さんをお手本にしたんじゃないかという気がした。両者は案外、近いものがあると思う。
・MXグランプリ~異端芸人決定戦~(4月期の再放送)
4月期の出場者は、くじゃくだん、安原カラス、ボンボンハウス、フロントライン、池城どんぐし。この大会って「あらびき団」だなあと今更ながら実感した。池城どんぐしは、思いのほかネタがちゃんとしてて面白いけど、要は安穂野香。母子漫才みたいなのもあらびき団で見たような気がする。M-1予選にも時々出てくる。ケンコバ、ザコシ、くっきーという大阪吉本の仲良しベテランと、世代は下だけど同じ志を持ったマヂラブが大会そのものをいじりながら、楽しそうにお喋りしてるのが楽しい。