銀河の一票 初回
黒木華の演技は、いつ見てもぐっと引き込まれるものがあって、感情を揺さぶられるような熱さがあり、反面、ナチュラルで、平熱でもあり、どこにでもいそうな誰かのような雰囲気があり、ストーリーやテーマがどうであれ、黒木華が演じてる姿を見ると画面を見入る。金麦のCMもかなり集中して見る。
本上まなみが母役で、そんな年代が上だったか調べたら50歳で、黒木華が36歳。役者の実年齢として考えるとやや年の差が短い。ただ、あの頃の、最強だった時代の本上まなみに思いを馳せれば、2000年前後、「トップランナー」のMCをやったり、CMに出まくったり、恋人にしたいタレントランキングで常に上位だったり、エッセイを出したり、一時代を築いた頃は、もう25年以上前と考えると、役者やタレントとしてのキャリア感や、時代の変遷を思うと母親役もなくはない。
車いすに乗っている役の小雪もまた2000年代前半の頃の最強だった時代に思いを馳せて懐かしくなる。実年齢49歳。大人っぽい小雪と童顔の本上まなみはほぼ同世代で本上まなみのほうが一つ年上。あの頃の小雪を経て、自分の知らない所で(とはいえずっとメジャーフィールドだけど)様々な役柄を演じ、仕事をこなし、一段と貫禄が宿っている。そもそものミステリアス美女感に、20年選手のキャリアの蓄積が合わさって、異質な存在に映る。
歴史を背負ったベテランらと新進の天才女優の間に挟まれながら、野呂佳代は軽やかな存在感で個性を発揮している。バラエティタレントという養分で育った異色のキャリアだからこその特別性がある。
ストーリーの基本軸は、「国会議員の父の不正を暴く」「スナックのママに出馬要請する」という流れ。
不正を暴く部分に関しては、同じ黒木華主演でフジテレビドラマの「ゴシップ」を思い起こさせる部分があり、見やすい。
フラエジ・トラニツバサ
ダブルインパクトのご褒美特番で、ニッポンの社長によるコント番組。逆に言えば、ニッポンの社長のように特別に才能のあるコンビでさえも、賞レース優勝という格別の理由がなければ、地上波で単発の冠特番をやらせてもらうことができないんだともいえる。
今は昔と違って、芸人の数が違う、それも才能豊かな芸人の総数が違いすぎるからそうそうこの芸人に託す、みたいなことが起こらないのかもしれないけど、もう少しこういう番組があってもいいと思ってる。
コントをやるなら、劇場、もしくは「ネタパレ」みたいな番組でどうぞという感じがあり、テレビで予算をかけて作るテレビコントが敬遠されているのは、時代と割り切るしかない。
野球のネタにしぼり、実際の野球選手にコントを演じてもらうという新しい試み。ニッポンの社長の味は薄くなるけど、代替のきかないオリジナリティを獲得ししかも面白い内容になっている。一個要素を付け加えるというのはいかにもテレビの企画という感じもするけど、結果的には成功しているように感じる出来だった。
来週の30分まるまる漫才も、チャレンジングな試みで期待が持てる。