だから、アイドル。TOKYO 不思議の街の住人たち(FNSドキュメンタリー大賞)

地下アイドル2人に密着したドキュメント。一人は33歳女性のエリザベスという人で、もう一人は、性同一障害で38歳男性のきららという人。

2人とも個性的で面白かったんだけど、特に印象的だったのはきららさんの方。消費者金融から多額の借金があるため、倹約した生活をされてて、くず米という人間の食用ではなく家畜の餌として販売されているお米を自炊しておかずも何も無しで食べて空腹を凌いでいたり、ガスを引いてない上に浴室がないため大きなバケツに入って水道の水を浴びて体を洗っていたり、貧乏エピソードが強烈だった。自堕落な理由で借金を拵えたわけではなく、押し売りや信用貸しをして騙し取られた事によるものなのに債務整理はせずにしっかり返済したいと語っていて「正直者は馬鹿を見る」の典型のような人だなあと思ったけど、心の痛みが分かる優しい人で生真面目で、そういう所が魅力的だなと思った。何にしても本当に生活と健康面が大変そうだったので、頑張ってアイドル活動を続けて欲しいなと思った。

きららさんを見ていて漫画の「アゴなしゲンとオレ物語」に出てくる茶羽根太一という苦労人のキャラクターの事を思い出した。

だから、アイドル。 TOKYO 不思議の街の住人たち【第25回FNSドキュメンタリー大賞】 - YouTube