●おとぎばなし(漫才「恋愛妄想ショートドラマ」)80票
●田中上野(歌+フリップ「ことわざソング」)78票
●電氣ブラン(漫才「歌」)74票
●ダンビラムーチョ(漫才「名曲は20」)72票
●かもめんたる(コント「嵐の日」)92票
●マヂカルラブリー(漫才「算数」)82票
各組一言感想
●さや香
容姿や年齢の若さだけではなく、本質的な部分でさわやかさや人当たりの良さを感じる。今回のネタも人に不愉快な思いをさせない、という事が意識的にではなく自然に出ている感じがする。ネタは去年のM-1のようなスタイルがないとコンテストでは埋もれてしまいそうというのが素朴な印象。
ほのぼの恋愛ショートコント。漫才形式の方が見たかったけど、この脱力する間のブリッジも楽しい。笑いどころが少ない分、点数が伸びないのはしょうがない。
●田中上野
歌とフリップ、それぞれテイストが全然違うのに不思議とマッチしていて、良いユニットだなーと思ってる。今回のネタは内容がストレートすぎて物足りなかった。
●電氣ブラン
パリピ漫才。もっと突き抜けて個性的じゃないとパリピ枠は分捕れない。類型的でそれが見やすいというのもあるけど。
ネタのテーマがよくわからない。バラエティに出た時にやる特技にしか思えず。
ここは現役最高峰のコント師の一組だと思ってて、女性受けするような性質じゃないのに高得点を獲得するのは、好き嫌いを超えた凄みみたいなものがあるというのと、ここのお客さんの感受性が高いのとどっちもだと思う。
それを踏まえて言えば、かもめんたるのコントは「気持ち悪い」「変態」「サイコパス」と形容できる異常者というパターンが多く、それがかもめんたるの真骨頂ではあると思うけど、そうじゃない形でないと三度目のKOC決勝、もしくは二度目のKOC優勝はないんじゃないかと思ってる。今のかもめんたるのコントを見ていると、本当にそれを飛び越えて二冠を取りかねない雰囲気を感じる。
こっちのネタを昨年のM-1でやればもっと高評価だったろうなあと思いつつ、最下位になって上沼さんに怒られたのは印象的で意味が大きかった事を思うと結果的にあのネタで良かったんだなあという気がしている。このネタばかりやってるので判断が難しいけど、今年も決勝有力候補の一組であるのは間違いない。