キャプテン2 1巻

既に完結しているちばあきおの野球漫「キャプテン」の続きを、ちばあきおとは別の作者であるコージィ城倉が描くという異色の作品。以前にもコージィ城倉ちばあきおの「プレイボール」の続きを「プレイボール2」として描いている。

ちばあきおの野球漫画といえば「プレイボール」も名作だけど、やはり「キャプテン」の方が印象が深い。「キャプテン」の終わり方は、心地よい余韻を残したまま途中で終わる感じが好きではあったけど、「あのあと、近藤キャプテンは雪辱を晴らせたのか」という所は作者が故人である以上、想像して楽しむのがマナーだと思うけど、別の作者とは言え続きが読めるというのはやはり抗いがたい魅力がある。ちばあきお本人が描かなければ意味がないかどうか判断をするのは「キャプテン2」を読んでからでも遅くないはず。1巻は、違和感のなさと話の面白さに夢中になった。2021年という時代に、1970年代の少年野球漫画の世界を生み出す漫画の技術ってすごいなって感心する。途中で挫折した「プレイボール2」も完結まで読もうと思う。