令和4年度NHK新人お笑い大賞

 

 

Aブロック

 

フースーヤ(漫才「文化祭」)

●パーティーパーティー(漫才「再就職」)

●スパイシーガーリック(コント「ゾンビ」)〇

●紅しょうが(漫才「カラオケ」)

 

Bブロック

 

●10億円(漫才「ドライブデート」)

トンツカタン(コント「インコ」)

●隣人(コント「診察」)〇

●オダウエダ(コント「パチンコ」)

 

最終決戦

 

●スパイシーガーリック(コント「幽霊」)〇

●隣人(コント「シェフ」)

 

 

 

気になったことだけ。フースーヤ。出始めの頃から変わらず小学生的なセンスのギャグをやり合うスタイルが持ち味で、他とは被らない魅力がある。ギャグの被せやコンボなど進化を感じる。

パーティーパーティー。いつの時代もいる正統派の分かりやすい漫才。昔のオンバトだったらオンエアの常連だったと思うけど、こういう漫才は、ただただ面白くて上手い漫才としてM-1だと評価されない傾向にあり、この先が難しい所。

スパイーシーガーリックは代表作のゾンビがしっかり評価されて最終決戦へ。全ネタの中でこのネタが跳びぬけてた。二本目は、この会場の雰囲気にあう地味だけど分かりやすいシンプルなコントで良かったと思う。

紅しょうが。ボケとつっこみが入れ替わってたけどこれが良かったのかどうなのか。個人的にはしっくり来てないと感じた。あと気になるのは稲田さんと熊元さんだと失礼だけど、恋愛に対する取り組み方がかなり違ってくるはずなのに、女子とひとくくりにしてこれはモテる、これはNGと同じ土俵で語ることに違和感を感じる。

10億円。ドライブデートからの夜景が見えるレストランでプロポーズ。この手垢のつきまくった門構えがマイナスに働いている。ボケのセンスとか呟くつっこみの言い方だったり言葉だったり良いものを感じるんだけど、流れがいわゆる漫才の型をなぞりすぎている。

トンツカタン。集中して見てないと、菅原さんの声なのかインコの声なのかわからないというのは、ネタの性質上仕方がない事だけど、4人のキャラクターが舞台上にいるのであれば4つの声があった方が良いのかなと思えた。コンスタントに面白いネタを作り続けているトリオでチャンスも貰ってるけど、なかなか結果に結びつかなくてもどかしい。

隣人。今回は奇しくもあらびき団で放送されたネタがそれぞれ最終決戦に進んだ。このネタは最初のインパクトが大きいけど、会話のやり取りを続ける中でその面白さがより深まっていく感じがする。とんでもない事が起きてるのにのんきに笑いあってる雰囲気が良い。二本目は持続する感じがあまりなかった。

 

オダウエダ。オダウエダってそもそも賞レースとかそういう事じゃない、好きなようにのびのびやっていて良いなというコンビだなと思った。大がかりなセットでCRおばあちゃん、始まった時はワクワクしたけど、その期待を超える感じではなかった。植田さんの変なキャラに期待してた所はあってそういう意味では物足りなさはあったけど、これはこれで完成された絵に感じる。

 

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