選考にあたって思う事
・子供、若い人、同年代、年配の人、女性、男性など様々な層がいるけど、ここには刺さるけどここには刺さらないというのはできるだけ避けたい
・といって万人受けとなると、よくこの手の紹介ものである名作ばかりになってそれも味気ない
・同じ世代や性別でも、個々のパーソナルの違いはあり、こういう描写は苦手だから面白いと感じないという場合がある。よくあるのがエロとグロ、バイオレンス。その辺りの描写がきつめなのは除外
・ギャグ漫画は時代を超えると、古く感じる場合があるのでなるべく除外
・長い作品の場合、シリーズによって波がある。キン肉マンだと七人の悪魔超人編、ハンターハンターだと蟻編とか。できれば簡潔にまとまってる作品が良い
・ここまで条件を絞ると、およそ自分が好きな漫画作品ベスト10とは程遠くなりそうだけど、他人に貸すならこの作品というのを想定して選んでみたい
1「SUGAR」「RIN」新井英樹
ボクシングマンガなんだけど、真っ先に浮かんだのでこれが一番好きなのかも
2「MW」手塚治虫
大分前に読んだのであんまり覚えてないけど。「ブッダ」「アドルフ」「奇子」も好き
3「七夕の国」岩明均
「寄生獣」の作者。「寄生獣」以外にも、「風子のいる店」「ヒストリエ」も好き。「ヒストリエ」の新刊は出るのか?この作品は4巻でコンパクトにまとまってて良い
古谷実作品なら迷わずこれ。「稲中」から徐々にギャグマンガの色が薄くなり「ヒミズ」でシリアスものになり、「ヒミズ」以降はギャグやラブコメ要素とシリアスが半々くらいになって、この作品のバランスが自分は一番ちょうどいい
「幽遊白書」「ハンターハンター」はシリーズによって趣が違うので。本当に一番好きなのは、「幽遊白書」の魔界統一トーナメント編以降からエンディングまでの流れ
6「かくかくしかじか」東村アキコ
恩師へのラブレターのような作品なんだけど、この作品の東村アキコは神がかってる。不意にほろっと泣かされる。最近の作品は読んでないけどエッセイ系を描いてほしい
青年になってから読んだ作品で一番インパクトがあったのは、この作品のペリカシステム、沼パチンコ。「銀と金」も好きだけど、倫理的に危うい描写が多いので除外
8「砂の栄冠」三田紀房
「エンゼルバンク」も好きだけど後半失速した印象がある。「透明アクセル」も良い作品だと思う。野球漫画なので、野球が好きな人限定になるけど
9「満月エンドロール」野村宗弘
ずいぶん昔に読んで、すごく良かったという印象だけが残ってるので改めて読み直してみる
10「ほのぼの劇場」さくらももこ
「ちびまる子ちゃん」のりぼんコミックスで巻末で読むのが一番良い読み方だと思うけど、コンパクトに全2巻でまとまっていて読みやすい編集なのでこちらに。名作ぞろいの珠玉の短編集