賞金奪い合いネタバトル~ソウドリ~ 終了?

次回予告で「次回が最終回」って言ってるけど、3月26日の番組表に「終」のマークがない。終わるのか続くのかわからない。

この番組は前身の「有田ジェネレーション」が面白かったので、継続して見ていた。ネクストブレイクと言われる若手芸人は殆ど出たと思うし、有田さんが仕切る事で納得感もあった。ネタに関して余計な演出が無くて見やすかった。有り触れたお笑いネタバトル番組ではあったけど、王道の強みがあったと思う。「ネタパレ」や「にちようチャップリン」は競わないので差別化が図れていたと思う。ノブコブ徳井さんとのトークコーナー「解体新笑」はお笑いバトルの合間の箸休めとして見る分には良かったけど、ネタバトルを廃止して、解体新笑+若手ネタという番組構成になって、自分は全然見なくなった。M-1やKOCのネタ講評を聞くのは好きなのに、この構成は苦手だった。話が長いというのはあるし、番組として説明的になり過ぎる気がした。こういった講評を聞かなければネタの魅力を発見できないほど、ソウドリの視聴者のお笑い勘は鈍くないと思う。賞レースの審査員の候補としてよく名前が挙がる有田さんはともかく、ノブコブ徳井さんのネタ感想はあまり興味を惹かれなかった人が多かったと思う。その後、また一時的にネタバトルに戻したりしたけど、あまり見る気がしなかった。

個人的な印象として、この番組を見なくなった要因として、ネタバトルをやめた事と同じかそれ以上に大きかったのは、サヤノムラが卒業した事。サヤノムラとドン有田の拍子抜けするような掛け合いこそがこの番組の最大の魅力だった。NEWSコーナーで子供のように無邪気にボケ倒すサヤノムラは、面白かったしお笑いファンのおじさんにとっては癒しだった。ネタというのは、アドリブを織り交ぜるスタイルもあるけど、基本的には、台本に沿った作り物の芝居を準備して予定通りに行うことだ。自分はネタも好きだけど、ネタではないフリートークの掛け合いこそテレビの醍醐味だと思ってる。勿論ネタも生き物で、その時々で異なるとは思う。ただ、或る番組で披露したネタとほぼ同じものを他の番組で、ライブで、Youtubeで観られたりする。自分が今、ネタ番組をそこまで熱心に追いかけてないのは、またどこかで見られるかもしれないという思いがあるからだと思う。それに比べると、バラエティ番組のフリートークや企画ものというのはその瞬間にしか生まれない故の魅力がある。

何が言いたいのかというと、もちろんネタ番組が継続してくれるのはありがたいことだと思うけど、ただネタをやるだけの番組は退屈に感じるようになってきたので、ネタプラスアルファの独自性だったり、ネタ無しのお笑い若手番組がもっと生まれてほしいと思う。