ツギクル芸人グランプリ2024

 

Aブロック

 

マルセイユ(漫才「家の鍵」)

・スタミナパン(漫才「キャバクラ」)

・ひつじねいり(漫才「ラグビー」)

・Yes!アキト(「ギャグ」)

・キャプテンバイソン(コント「合格発表」)

 

 

ここの勝ち上がりの予想は難しかった。マルセイユは良かったけどちょっと正統派すぎるかなという気がして、スタミナパンはディスコミ系の漫才は不利だけど、愛嬌と殺伐とした雰囲気のミスマッチが良いし、ひつじねいりはつっこみの熱量は魅力だけど、題材がシンプル過ぎる。Yes!アキトはギャグが苦手な自分でも面白いと思うものもあったけど、こういう形なら前説とか平場の方が良いと感じる。キャプテンバイソンは雰囲気あるし、ワードも設定も良いんだけど、ワンマンなネタに見える。ここが抜けた、と思うような組はなくて、総合力、バランスでマルセイユが上回ったような印象。マルセイユは有名人の名前を言ったら負けのゲームのネタが大好きで、あれを出さなくても勝てるくらい実力が上がってるんだなと思った

 

Bブロック

 

・ポテトカレッジ(漫才「匂い」)

えびしゃ(コント「拳銃」)

・素敵じゃないか(漫才「翻訳機」)

・群青団地(コント「バイトの先輩」)

・ネコニスズ(漫才「お年玉」)

 

このブロックは奇抜なキャラだったり変なネタが多くて楽しかった。ポテトカレッジは地下の匂いはするけど、二人とも漫画的な分かりやすいキャラクターでネタも分かりやすい。売れそうな雰囲気がある。えびしゃは昨年のKOC準決勝ネタで揃えてきた。KOC予選は会場が広いし、ネタ時間は5分だし、芸歴不問の現役最強コント師に挟まれて演じるので、ツギクルとは環境が違い過ぎる。このネタも準々決勝は受けたけど準決勝で埋もれたような印象がある。素敵じゃないか。漫才で架空の物を出すと、何でもありになってボケとつっこみが成り立ちにくくなってしまう。群青団地は芝居、台本、完璧だったと思うけど、えびしゃと発想が被ってしまい、後出番になったのでしょうがない。群青が早めの出順でえびしゃが後半だったら、また結果が変わってたかも。ただ聞き取りにくいというだけでなく、どっちとも取れる言葉で右往左往するので、えびしゃの方が秀逸だと思うけど。ネコニスズ。館野さんメディア露出が増えていけば、もっと受けるようになりそう。アンガールズ以来のキモかわ芸人。ヤマゲンは何故この人とコンビを組んで漫才をやっているのか。不思議な組み合わせだと思う。

 

 

Cブロック

 

・ツンツクツン万博(コント「リーゼント」)

・センチネル(漫才「バードウォッチング」)

・金澤TKCファクトリー(漫談「居酒屋」)

・豆鉄砲(漫才「ハンバーグ」)

エバース(漫才「野球ひじ」)

 

 

ツンツクツンは階段、ピザマンを超えるネタではないと思うけど、定期的にこういう見てすぐわかるインパクトネタを作ってくるのは凄い。センチネルは、普通の日本人コンビがやっても違和感がないようなネタで、逆に言えば、黒人の芸人がやるネタとしては違和感がある。金澤TKCは初めて見たけど、何とも言えない魅力がある。名前から勝手にギャガーを想像してたけど、正統派漫談とは。豆鉄砲は自分が知る中ではこのネタが一番面白いと思う。エバースは二本目も含めて、今年のM-1優勝候補の最有力と言っても良いと思う。東京吉本に多い、理屈系漫才が当日ハマるかどうかだけ

 

最終

 

エバース(漫才「知能」)

マルセイユ(漫才「泥棒」)

・えびしゃ(コント「格闘ゲーム」)

 

 

ここは3組優勝で良いんじゃないというくらいに拮抗してて、自分はエバースかなーと思いながら見ていた。マルセイユの後半の畳みかけが凄かった。正統派の技術屋に見えて、新しいことや独自の事をしっかりとやっている。M-1では不遇だけど、ここもまだ11年目とかだし、全然チャンスはある。えびしゃは最後の急展開なオチが印象的で良かった。最高の仕上がりのエバースとマルセイユに勝ったのは本当にすごい

 

ツギクル芸人グランプリ2024 - フジテレビ