・オールスター後夜祭25春
クイズは面白かったけど、チャレンジ企画がどれも好きじゃなかった。あかつの水を背負う企画はケガをするんじゃないかとヒヤヒヤさせられたし、ロケバスに全員乗るチャレンジは、今のご時勢、男女の区別なく、身体が密着せざるを得ない、すし詰め状態に置かれる状況を見ているのはあまり心地が良いものではない。女性芸人の中でも、男性の芸人と同じように扱ってほしいというタイプと、そういうのは前時代的な発想で配慮してほしいと思ってるタイプと両方いるだろうし、見ている側としても、こういうタイプは分けた方が良いし、こういうタイプは分けなくても良いのではと、当人たちの思いは一切考えずに感じる。要はそういう事を考えること自体が面倒くさいので、あまり好きじゃない。問題読み上げの女性アシスタントに下ネタ問題を読み上げさせるという分かりやすいセクハラ、パワハラもどうかと思う。昔はコンプライアンスに対する配慮で番組がどんどんつまらなくなると思ってたけど、配慮した上で面白い番組は作れると思うし、時代の流れに合わせる事は大事なんだと思う。
・有吉クイズ
ヒコロヒーが漁師町のスナックでママになったら結構モテるんじゃないかＱ。この回はほのぼのしてて良かった。飲み屋に行かないので、スナックってこんな感じなんだなーと思った。実際に、港町にロケに行って、お店を借り切って、地元のお客さんと触れ合うというのが良かったと思う。「家族に乾杯」を見ている時と似た気分になった。
・やりすぎ都市伝説 不可思議実体験の刻
実体験の話に絞ったというのが真に迫るものがあって面白かったと思う。名も無い若手ばかり出てきて、初期のやりすぎ都市伝説を見ている時の気分を思い出す。そして当時、Ｗコージと千原が担ってたポジションをニューヨークが担うというのが丁度いい。ニューヨークは、テレビと芸人へのリスペクトが強く、見た目も良く（女性人気が高そうなスタイリッシュさがあるのに、男性受けもする、そこまでイケメンでもない丁度いいルックス）「ニューラジオ」を長年やっているため、聞き上手でもあり、今後のテレビ界で、以前で言う所のＷコージのように、するっとMCに収まるという仕事が増えそう。そういう意味でも、Ｗコージからニューヨークへバトンタッチされたというのは、何かを感じざるを得ない。オリラジ、令和ロマン、霜降りなどが、ブランディングや芸人としての拘りの強さから断る仕事でも、ニューヨークは面白がって受けて、酷い番組だったらそれを後でネタにしてボロクソ言うような強かさがある。ニューヨークは大好きなので、かまいたち、千鳥のようにゴールデンタイムの番組を何本も抱えたりしないで、深夜やプライムタイムなどで自分達のペースを崩さずに活動を続けてほしいなと思う。
・スギるヤツ
ニューヨーク、さらば、見取り図、横澤夏子、シソンヌ、マヂラブ、マユリカなど多数の芸人が出演する合同コント番組。合同コント番組って苦手だけど、このメンツを見ると「今度こそは」という期待が過ってチェックせざるを得ないのはお笑いが好きな人間にとっては自然な事だと思う。「過ぎる（過剰）」というコンセプトが定まっている事の良い点としての見やすさ、分かりやすさはあるけど、笑いの方向性が定まってる故に予測不可能な展開であったり、想像を超えるような発想は出てこないという悪い点もある。初回の4本のコントを見た段階では、それが必ずしも良いとも悪いとも断言しきれない。射撃のコントはめちゃくちゃ面白かったと思う。Sixtonesのメンバーを混ぜたのは、テレビ局側の事情なんだと思うけど（本当にテレビのコント番組は芸人以外とのコラボが好きだなあと思うけど、実際は好きなんじゃなくて事情なんだと思う）あくまでSixsotonesのメンバーとしての出演、ボケ役ではなく、ツッコミ側に回らせたのは苦肉の策なんだと思う。
「スギるヤツ」総勢17名のコント師が集結！“過剰に何かをしスギるヤツ”をテーマに3週連続コントをお届け｜日テレTOPICS｜日本テレビ
・パクチーテレビ
ななまがり×トムブラウンという異色のタッグによる10分の新番組。森田童子の「僕たちの失敗」と中島みゆきの「世情」はベタ過ぎるという気がしたけど、今の若い人が見たら新鮮というかフィットするのかもしれない。しばらく様子見で視聴継続する。「がんばれ地上波」のようなカルト番組になってくれたらいいけど。
・実録！金の事件簿
5年半ぶりの放送。コロナの影響で休んでたという理由はいまいち腑に落ちない。税金滞納三兄弟や、タンス預金おじいさん、交通違反で逮捕されて警察に冗談を言う人、大麻栽培をした都市からの移住者など、なかなか印象に残る濃い案件が多かった。再現VTRのみちおと東ブクロのキャスティングも良かったと思う。「怒りの追撃バスターズ」もやってほしい。Youtubeで詐欺師突撃系の動画を知るまで、この手の犯罪者公開処刑番組は大好きで夢中で見てた。再放送でも良いから見たい。タイムリーというか、自社の事を調べた方が良いのでは？と皮肉が出そうな森東の税務調査のヒアリングも良かった。打ち合わせや食事会について、経費で落とせるかどうかというのはグレーゾーンで、メディア業界では慣習として、まあいいだろうというケースが多かったんだろうなと思った。今後はその辺の線引きも、シビアになりそう。
