Aブロック
●爛々(漫才「子供の職業」)
●ニッポンの社長(漫才「ヒーローインタビュー」)○
●カベポスター(漫才「コンビニ店員」)
●丸亀じゃんご(漫才「ドッキリ」)
Bブロック
●エンペラー(漫才「自動販売機」)
●ビスケットブラザーズ(コント「レジ使い」)○
●チェリー大作戦(コント「食い逃げ」)
●からし蓮根(漫才「服屋」)
決勝
●ビスケットブラザーズ(コント「高級キャバクラ」)○
ブロックごとに感想。Aブロック、爛々。振り返って考えてみるとここだけ、トラディショナルな漫才で、浮いて感じられる。かつての女性漫才の、よく言えばアップデート悪く言えば焼きまわしにしか感じない。ニッポンの社長。M-1 2015のネタを今ここで持ってくるんだと思ったけど、ニッポンの社長の漫才の代表作はやはり「ヒーローインタビュー」と「荷物多い」なんだと思う。時間が経過して何度か見てもいるけど、見るたびに面白いと感じる傑作ネタだと思う。2015年の時から改変された部分が多かったのも良かった。もしM-1決勝に上がったらこのネタを1本目か2本目かはわからないけど、持ってくる気がする。カベポスター、丸亀じゃんご、Bブロックのエンペラーもそうだけど、この3組辺りは、見ていて「ああこういう発想のネタなんだ、面白い」とみている人が感じ始めるまでに結構時間がかかる。その辺が、2つ目からボケに入るニッポンの社長との大きな差を感じた。カベポスター、丸亀じゃんご、エンペラー、チェリー大作戦、この4組はネタのアイディアが素晴らしくて巡り合わせによっては決勝に駒を進めても不思議はなかったと思う。里見まさとさんがお話をしていたように、チェリー大作戦のオチが秀逸だった。エンペラーの漫才は、テーマ性が滑稽に感じられて好みだった。からし蓮根は以前につっこみの言葉がしっくりこないと書いた記憶があるけど、今回もその印象が変わらなかった。ネタの流れより、つっこみの言葉が先に行き過ぎてるような印象を受ける。ビスブラは2本とも好きだったけど、全体が拮抗していて、ずば抜けて良かったという感じはしない。ニッポンの社長が2本目に違うネタを持ってきていたらと、このことも里見まさとさんは話していたけど、ニッポンの社長が優勝していた可能性も高い。個人的にはM-1やKOCの決勝戦で掛けたネタを別の賞レースに持ってくるのはあまり好きではない。
2021年9月23日 - NHK上方漫才コンテスト - NHK
https://plus.nhk.jp/watch/st/270_g1_2021092356922?cid=jp-D5885G8PKJ