2005年くらいからは、新規の好きなバンドが見つからなくなってきて、最近は好きなバンドが新作をだしてもチェックすることもなくなり…と洋楽ロックへの興味が年々なくなっているけど、ここに挙げたような90年代~00年代初頭のロックは好きで、選外だとmassive attack、ALICE IN CHAINS、STONE TEMPLE PILOTS、ministry、KMFDM、辺りは好きで今でもたまに聞く。デペッシュモード、ニューオーダー、バウハウス、コクトーツインズ、クレーンズなど80年代の音楽も好きだけど、リアルタイムで聴いてた90年代以降の音楽を中心に「単純にたくさん聞いたアルバム」を選んだ。順不同。
1、radiohead「ok computer」
洋楽を聞き始めた頃に聞いたアルバムで、海外のロックはすごいと圧倒された記憶がある。聞いた回数でいえば「KID A」と「Amnesiac」の方が多いと思うけどファーストインパクトのすごさで、自分の中でこれを超える洋楽ロックアルバムは無いくらいに思ってる。アートロック、プログレも聞いたことがなかった頃だし、こんな音楽があるんだという驚きは強かった。鬱っぽいのにポップな所が好みだ。
Radiohead - No Surprises - YouTube
2、NINE INCH NAILS「THE FRAGILE」
こっちは鬱っぽい攻撃的なロック。最初の2枚の方がよく聞いた気がするけど、1枚選ぶならこっちが良い。この辺の時期から、難解というわけじゃないけど、アートのようなロックを魅力的に感じるようになり、だんだん小難しく感じるようになり聞かなくなってという流れになった気がする。でも20歳くらいの頃はこういう鬱屈したエネルギーに強く惹かれたし今でも時々聞いてる。
1. Somewhat Damaged - Nine Inch Nails - YouTube
3、smashing pumpkins「Adore」
一番好きな洋楽アルバム。ロックアルバムとしては静かでゆっくりした楽曲が多く、暗くて地味な印象があるけど、アルバム全体に包み込むようなやさしさや温かみがあり、聞いていて心地良い。アルバムのトーンは暗いけどネガティブな印象はなく、むしろ前向きで力強い。商業的音楽みたいな所から考えるとかけ離れてるけど、一曲一曲はポップでメロディが美しい。20歳くらいの時は毎日のようにこのアルバムを聴いていた。モノトーンのアートワークも好き。
Daphne Descends - Smashing Pumpkins - YouTube
4、MANIC STREET PREACHERS「THIS IS MY TRUTH.TELL ME YOURS」
とにかく美しいメロディ、美しい歌声、美しい演奏。マニックスは初期のパンクっぽいのはあまり好きじゃないけど、このアルバムや「EVERYTHING MUST GO」は好き。「Motorcycle Emptiness」も好きでたまにYoutubeで見たくなる。東京で撮影したPVがSF作品のような趣があって楽しい。
Manic Street Preachers - If You Tolerate This Your Children Will Be Next - YouTube
Manic Street Preachers - Motorcycle Emptiness - YouTube
5、MANSUN「SIX」
アルバム単位でも好きだけど、やっぱり表題曲の「SIX」が好きで、radioheadの「Paranoid Android」のようなプログレ展開を更にやり過ぎた感じで、この1曲の中に何曲分のアイディアがあって転調があるのか、これは本当に1曲なのか、という闇鍋みたいな楽曲。このアルバムがドラッグの影響とインタビューで読んでまあそうだよなと思いつつ、こういうすごい曲が生まれるならミュージシャンがドラッグに手を出すのは容認とまでは言わないけど、絶対的にダメとは思えなくなった。「Legacy」のような美しいメロディの楽曲もあるのも良い。mansunは合計4枚アルバムを出してたと思うけど全部好き。
5、TOOL「Lateralus」
プログレッシブなヘビーロックバンドTOOL。自分は飽き性なのか、曲が途中で変化していくようなのが好きなんだと思う。TOOLはデビューから現在まで、このアルバムと同じトーンで変える必要は全くないと思うけど、洋楽のバンドって作風毎に違いがあまり無いことが多かったり、変えても前の方が良かったりすることがあり、そういう意味でBUCK-TICKってやっぱり世界的に見ても稀有なロックバンドなんじゃないかと思ってる。
6、Pink Floyd「神秘」
ピンクフロイドは初期の作品が特に好きで、「夜明けの口笛吹き」はちょっとポップ/サイケの要素が強いかなあと、これとか「狂気」「原子心母」「雲の影」とかよく聞いてる。
Let There Be More Light - YouTube
7、MARILYN MANSON「Mechanical Animals」
曲単位でいえば、「Antichrist superstar」の1曲目2曲目とかの方が好きだけど、あのアルバムはとにかく長くてだれてくる。このアルバムはとにかくポップで曲数も少ない。自分はアルバムは10曲くらい、時間は50分くらいで丁度いいと思うけど、洋楽のアルバムってやたら長くて曲数が多いので、最後まで聞くだけでも大変。疲れる。これが洋楽ロックアルバムが一般受けしにくい理由の気がする。
Marilyn Manson - Mechanical Animals Video - YouTube
8、The PRODIGY「INVADERS MUST DIE」
プロディジーは初期の作品は全部好き。このアルバムの表題曲が一番好きなので、これを選んだというだけでアルバムとしては蟹のやつの方が好き。
The Prodigy - Invaders Must Die (Official Video) - YouTube
9、JAPAN「TIN DRUM」
このアルバムは音数が少なくて、必要最小限のものだけで構成されているような印象を受ける。曲数も8曲くらいだった気がする。初期のJAPANの派手でポップな感じも好きだけど、それとの対比もあってこのアルバムの穏やかで静謐な音が美しく感じる。
The Art of Parties (2003 - Remaster) - YouTube
10、slipknot「The Subliminal Verses Vol.3」
slipknotは2枚目と3枚目をよく聞いてたけど、「Duality」が好きなのでこれに。「Left behind」もPVを含めて最高に素晴らしいけど。ただ激しいロックバンドは、マリリンマンソンの所で書いたように、聞いてると途中で飽きたり疲れたりしてくる。本当にメタルやヘビーロックを愛して止まない人はそう感じないのかもしれないけど、自分は7曲目あたりくらいからもういいかなと思えてくる。でも別にどんな聞き方でも良いと思ってて、好きな曲が1曲あってそれを時々聞く人と、昔アルバムを聴きこんだけど、今は全く聞いてない人と、どちらがリスナーとして優れてるかなんてわからない。すべてのアルバム聞かなきゃダメ、アルバムはトータルで聴かなきゃダメみたいな生真面目さやこだわりは無い方がいいと思っている。
Slipknot - Duality [OFFICIAL VIDEO] - YouTube