ちびまる子ちゃんについてあれこれ語る

公開当時に見た以来に、久々に「大野君と杉山君」を見たんだけど、内容を知ってることもあって序盤から涙がとまらなかった。思えば子供の頃は仲良しの友達と喧嘩して、そのあと何かのきっかけで仲直りすることが出来たり、出来ないまま終わったりを繰り返していた。その頃の自分の気持ちが甦ってきて切なくなる。公開当時に見た時も面白いと思ったし泣いたと思うけど、リアル小学生だったからあんまり実感はなかったけど今大人になって見ると、作者と世代は全然違うけどあの頃の自分達が過ごした青春にとても似ていて懐かしく嬉しく感じる。まるちゃんのように遅刻したりとんでもない失敗をして笑われたり怒られたりしてきた部分も自分のことのように思える。

今の若い世代がこの映画を見て、どう感じ取るのか、「昔のいい話」みたいな程度の受け止めなのか気になる。世代を超えて愛される名作だと思うけど、実感のタイムラグみたいなものはあるんだと思う。

この映画版に限らず初期のちびまる子ちゃんは、今やっているアニメとは似て非なるものだと思ってる。ナンセンスで乾いたシニカルな笑いと、家族みんなで楽しめるようなほっこりした温かみがある。藤木君、永沢君、野口さん、小杉君あたりも大好きなんだけど、初期のたまちゃん、花輪君、丸尾君、ブー太郎、関口君、みぎわさんあたりの分かりやすく個性的なキャラが中心だった時期の方が好き。プサディ、ローラースルーゴーゴー、たまちゃんとの仲たがいなどの名作の他にほのぼの劇場をちびまる子ちゃんに置き換えたエピソードも多数あり、初期のアニメのちびまる子ちゃんは特別な魅力があり、今DVD-BOXが欲しくてたまらなくなってる