バカリズム、友近、佐久間さん、ザコシショウ、街裏ぴんくと、レジェンド芸人によるレジェンドネタ披露で、この感じは他の賞レースの事前特番と同じような現象だよなと思って、ネタに関しては非の打ち所がないものばかりだから文句もないんだけど、売れっ子のネタや優勝ネタを流すよくあるタイプの事前番組なのかなと思ってたら、後半の霜降りの2人のセレクトの拘りが凄かった。2012年のヤナギブソンと2010年の我人祥太。ヤナギブソンのこのネタに関しては完全に忘れてたけど見てあああったなあこのネタとようやく思い出せた。改めて見ると凄い良いネタだなと思えた。ただこの時代の審査員ってまだ年齢層も高かったと思うから、こんな若者文化の題材だと票が伸びなかったのはしょうがないのかなと思う。我人祥太はインパクトが強くてよく覚えている。R-1に出てから露出が減って、いつの間にか作家に転身してた。優勝者からセレクトしない、というのが良い。優勝してないけどお気に入りのネタと言えば、パッと思いつくのは中山女子短期大学。マツモトクラブのストリートミュージシャンのネタも大名作で、あれが優勝ネタじゃないのが不思議なくらいに感じる。
3月8日(土) | R-1グランプリ2025 番組トピックス | 関西テレビ放送 カンテレ
・陣内バカリズムのNEXTピンネタSP
今年のR-1予選敗退者のネタを司会の陣内とバカリズム、ゲストのふかわりょうがモニタリングする番組。放送された敗退者のネタは、ななまがり初瀬、えぐろ、かが屋賀屋、たつろう、本多スイミングスクール、リンダカラー∞Den、須藤ジム、ホロッコこまり、山本俊治、こたけ正義感、中野なかるてぃん、今井らいぱち。
日の目を浴びて報われたと思う一方、来年以降の勝負ネタの一つだから、審査員にネタバレという憂慮もあり、良いのか悪いのかなかなか判断がしづらい。たつろうがもし決勝に行ってたらバカリズムは95点くらいつけてたと思うけど、この番組で免疫ができたから決勝に行ってもそこまでの点は出ないんじゃないかとか思ってしまう。
既視感はあるけど切り口が鋭いネタというのはあって、多くの出場者を見ると「〇〇に似てるからダメ」という風に情報処理して切り捨てがちだけど、本来はもっと精査するべきで、その辺り、審査員というのはしっかり評価していて凄いなと思う。たとえば、こたけ正義感は裁判傍聴ネタで、第一人者として阿曽山大噴火がいるというのが頭をちらつく。まあ実際のところ、他の何かを想起させるものは決勝にはなかなかあげてもらえないと思うけど。見てる方が意識しすぎかなという気もする。須藤ジムの音声ガイダンスのネタもよくある題材なんだけど、爆破予告と結びつけてここまで無駄なく精密に作って表現すると、既視感よりも優先すべきものがあるように思える。バカリズムがあのネタを欲しいという位だから、決勝に上げても良かった位のものだと思う。
ななまがり初瀬はコンビのチャンネルで昔からやってるネタだけど、完成度を上げてきてかなり面白くなってる。来年まで待つとなると旬を逃すというかその前の段階で平場で求められることが多くなりそうだし、上手い事噛み合えば、一発屋芸人的な売れ方をしてもおかしくない。
本当に決勝まであと一歩だったような人ばかりだったけど、3回戦や2回戦から何組か拾ってきても面白かったと思う。
・くりぃむナンタラ 裸の王様チェック
さらば森田さんとかもめんたる槇尾さんのパートは面白かった。相手の為に本気で感情的になって怒るのって愛を感じる。
・水曜日のダウンタウン #410
電気椅子ゲーム、今田vs東野。過去を回想しながらの久々のツーショットトークが聞けたのが良かったし、世紀の凡戦みたいに言われてたけど、お互い相手の心理を読み取って、電気椅子に引っ掛からずにポイントを奪い合う緊張感にしびれた。個人的には今の所のベストバウトだと思う。
・家政夫のミタゾノ 最終回
女政治家、松下奈緒の回。フジテレビ会見の記者を皮肉ったり、松本龍大臣の発言を引用したり結構際どい所を突いていて面白かった。いつも事務所でお菓子食って喋ってるあの2人は家政婦だったんだな。稼働した回は過去にあるのかないのか。
・クレイジージャーニー ポーカー世界三大大会ラスベガスの旅
ポーカーの世界大会に密着取材。ポーカーは子供の頃から知ってるけど、今回紹介された世界大会基準のルールが一番分かりやすくて面白いと思った。
実際にやっている当事者が一番面白いだろうけど、第三者としてゲームを眺めているだけでも十分面白い。ポーカーの試合を毎週生放送でゴールデンタイムで流しても良い位に面白い。日本のギャンブルに関する法律ってよくわからない。パチンコや競馬は良くて、オンラインカジノは違法、海外でカジノで遊ぶ分にはOK。すべてお金を賭けて持ち金を増やすという遊びなのに、これは良し、これはダメというのは、「法律でそうなってるから」という以上に説明できないのは変。
海外のスラムやギャングと接触する危険な旅というのはずっとやってるので、とんでもないことをやってるのに見ている側が慣れてきた感じはするんだけど、今回の旅は緊張感が過去一くらいだった。取材対象の第三地区のゴミの街に偽装して潜入するのが目いっぱいで、対象者であるギャングに対してコンタクトも取れなかった。それでもゴミの街に潜入して映像を撮影しただけでも過去にない快挙で奇跡のような出来事なんだと思う。昔、この番組を見てた時はこういった内部の極秘映像を日本のテレビで流した所で大した影響はないだろうと思ってたけど、今はネットの時代。この映像が世界中に拡散されてギャングの目の届く場合もある。今回の潜入方法は組織を壊滅させる足がかりとなるヒントを与えるような映像だったと思う。ごみ処理業者のおじさんが特定されて危険にさらされる可能性もある。のんきにテレビで刺激を求めて見てる分には良いけど、リスキーである故、それは取材者だけに限らず、現地で暮らす当事者にも影響を与えるんじゃないかとか、ゴンザレス自体も命を狙われるのではなど考える。今回は正式な手続きを踏んでないゲリラ的な撮影だっただけに。まあそれすらゴンザレスにとっては特別な事じゃないのかもしれないけど。
・おひとりさまカラオケ~あの人、一体何歌う?~hitomi編
タレントのひとりカラオケを流す番組。hitomiの回だったけど、他の回を見ると必ずしもアーティストではないようだ。hitomiが一人でカラオケボックスに入って歌ってる画がプライベートをのぞき見しているようで面白いし、歌手が他の人の歌をカバーするという面白さもある。hitomiがglobeやtrfを歌ってる姿は味わいがある。小室ファミリーにいたけど、そこから飛び出した人という印象だったから、言ってしまえばその当時は、小室さんのプロデュースから離れて、個人で活動したいと思ってたのだろうから、TKの曲に対してどう思っているのか謎だった。まあインタビューなど漁ればすぐにわかる事なんだろうけど。小室さんの采配によっては、hitomiの持ち歌になってた可能性もある曲を、令和の時代にこんな場末の深夜番組で、hitomiバージョンとして聴けるのは感慨深い。レギュラー放送みたいなので楽しみに見る。