最近見たテレビ

ザ・ノンフィクション あの日 僕を捨てた父は~孤独な芸人の悲しき人生~後編

待ちに待った後編。ゲーム芸人フジタと認知症の父と、父の内縁の妻の話。こういうドキュメンタリーはディレクターの主観が混じるし、膨大な記録からのダイジェストなので、物事の一面を映し出しているに過ぎず、与えられた2時間の情報の中で視聴者が感じ取れる事には限りがある。所詮、視聴者は物見遊山の傍観者に過ぎず、当事者が感じる事、考える事、決める事だ。内縁の妻朱美の印象について、前編では相当怪しい、黒いイメージだったけど、後編を見たらそんなに悪い人ではないかもと思えた。がるちゃんでは希代の詐欺師とかジジ活と言われてるけど。70代の女性、おばあちゃんの年齢で、自分がどういう風に世間に映るかというのはあまり考えてないように思うし、この年代の人だとモザイク掛けてるから特定されないから平気くらいに思ってそう。数々の言動から、常識に欠けるとは思うけど、前編のイメージであった「認知症の老人から狡猾に金をむしり取る悪女」みたいな印象は薄まった。これまで通りの付き合いを続けたくて、お金もこれまで通り貰いたいという所と、父の認知症が進行していて、借金が膨らんでいて、それをフジタが肩代わりする現状をつなげて考えて理解できていなかったんだと思う。フジタ、父、朱美で食事をして旅行にも行って、一応これでひと段落ついたという所で、朱美に対する信頼感が生まれたのか、父の年金の管理を朱美に託すという、視聴者からすると不安でしかないナレーションで物語は終わる。「朱美に金銭管理ができるのか?信頼するに足り得る人物なのか?」いまいち釈然としないまま終了。その後、父と朱美はどうなったか、気になってしょうがない。Youtubeのフジタチャンネルなどを見て、情報を補う必要がある。

ザ・ノンフィクション - フジテレビ

 

くりぃむナンタラ 型を破りたい相方たち第2弾

今回は、ミルクボーイ、おいでやすこが、すえひろがりず、トレンディエンジェル。近年のM-1を代表する漫才師の代表作をいたずらに改変する企画で、ある意味で、完成品の向こう側というか、その先が垣間見えるような面白さがあった。もちろん、コーンフレークなど、オリジナルバージョンを今の演技で見ても圧倒される面白さだし、何回見ても笑える名作だと思う。同じネタでも細部を変えたりアドリブを入れて飽きさせないように工夫をしてアップデートもしてると思う。ただ、この企画が素晴らしいのはそれが無ければネタが成立しない大きな要素を抜くことで全く違う世界が広がっていく面白さがある所。ハイライトはトレンディエンジェル。元々、フリースタイル漫才というか、柔軟で、細かい台詞などはその時々によって変えるコンビだけど、たかしのいつもと違う反応に機敏に対応して更に面白おかしくしていく斉藤さんは格好良かった。イライラするでもなく、カメラを探すでもなく、どんな球が来ても華麗に打ち返す瞬発力はすごい。トレンディエンジェルのオーディエンスを巻き込む力と即興性は乗りにのってた2014~2015辺りから変わってない。

くりぃむナンタラ|テレビ朝日

 

フリースタイルティーチャー

第2回芸人ラッパーニューカマートーナメント。現段階で発表されている出演者は、ネイチャーバーガー笹本、オジオズ篠宮、街裏ぴんくアイデンティティ田島、中川パラダイス、アルピー酒井。他はパンサー尾形、ネイビーズアフロ皆川、パーマ大佐、バッ常、ジョイマン池谷、落語家さんはわからないプラス、ネコニスズヤマゲンかな。曲者ぞろいでなかなか楽しみなメンバー。バッ常は久しぶりに見た気がするけど、元々ラッパーっぽい雰囲気が強いのでどんな感じになるのか期待してる。

フリースタイルティーチャー|テレビ朝日

 

ポプテピピック#6

「えりかとさとるの夢冒険」ネタ入れてくるのにびびった。自分はたまたまこのゲームが好きで持ってて、隠しエンドはネットが発達してから知った。

TVアニメ「ポプテピピック」公式サイト

 

ロンドンハーツ キモいけど面白い芸人 こんな恋してきました

あのロンハーに、ななまがり森下さんが出てピックアップされているのが凄い。ななまがりのファンだけど恋愛関係の奇行は知らなかったので興味深く楽しめた。カカロ二栗谷さんは、ほぼ犯罪者の森下さんに比べると、可愛さがあり、森下さんのインパクトが強すぎて霞むけど、他の人にない魅力がある。今時の普通の若い男の子だなという感じもありつつ。

ロンドンハーツ|テレビ朝日

 

ジロジロ有吉 スパルタンレースに挑戦

この番組を見るのが毎週かなり楽しみになっている。はなちゃんがここにきて開花するとは。そもそも売れてない状態に居るのがおかしい人だった。感情表現が分かりやすくて素直で頑張り屋。だけどポンコツだから応援したくなる。ツヨシッ!の2人がスポーツやらアートやら優秀でグループの総合力で何とかやっていってるバランスも良い。

ジロジロ有吉|TBSテレビ

 

アンタウォッチマン

BE-BOP HIGH SCHOOL特集やらで既にノーボーダーになってた感はあったけど、今回は当たり前のように吉川晃司特集。芸人に限定しない所は良いと思う。ただ芸人回ほどの深堀りはないので、おそらく吉川ファンが見ても物足りないだろうとは思う。

お笑い実力刃presents 証言者バラエティ アンタウォッチマン!|テレビ朝日

M-1グランプリ2022 大阪・京都3回戦動画 

まだ全部見れてないので見たら追記する→追記した

 

特に面白かった

・ハイツ友の会 ・ZUMA ・ヘンダーソン ・滝音 ・マユリカ

・金属バット ・セルライトスパ ・タチマチ ・カベポスター

・見取り図  ・デルマパンゲ ・さや香

 

ZUMAは審査員にハマってないのか、毎年同じような感じだからなのか落とされたけど、自分は今年準決勝、来年決勝くらいに思ってた。

他はどこも決勝、準決勝有力候補の実績がある組ばかり。セルスパはラッキーパンチだったけど、あれがなくても勝ち残ったと思う。ハイツ、ヘンダーソンは決勝で見たい。

 

面白かった

からし蓮根 ・ツートライブ ・天才ピアニスト

・牛ペペ ・豪快キャプテン ・センリーズ ・ダブルヒガシ

・スーズ ・マグリット ・例えば炎 ・軍艦 ・三遊間

・らいKen ・たくろう ・バッテリィズ ・鬼としみちゃむ ・にぼしいわし

 

ずーっと漫才を続けて見てるとマグリットみたいなバカバカしいやつが楽しく感じる。牛ぺぺはかなり良かったと思うけどこれで落とされるのかと。大阪は、数が少ない分、少数精鋭で競争率が高く、ボーダーラインゾーンにいる組が多いのでしょうがないと思うしかない。ツートライブは、昨年フォームを崩した感があったけど大分持ち直した。

 

M-1グランプリ - YouTube

M-1グランプリ 公式サイト

令和4年度NHK新人お笑い大賞

 

 

Aブロック

 

フースーヤ(漫才「文化祭」)

●パーティーパーティー(漫才「再就職」)

●スパイシーガーリック(コント「ゾンビ」)〇

●紅しょうが(漫才「カラオケ」)

 

Bブロック

 

●10億円(漫才「ドライブデート」)

トンツカタン(コント「インコ」)

●隣人(コント「診察」)〇

●オダウエダ(コント「パチンコ」)

 

最終決戦

 

●スパイシーガーリック(コント「幽霊」)〇

●隣人(コント「シェフ」)

 

 

 

気になったことだけ。フースーヤ。出始めの頃から変わらず小学生的なセンスのギャグをやり合うスタイルが持ち味で、他とは被らない魅力がある。ギャグの被せやコンボなど進化を感じる。

パーティーパーティー。いつの時代もいる正統派の分かりやすい漫才。昔のオンバトだったらオンエアの常連だったと思うけど、こういう漫才は、ただただ面白くて上手い漫才としてM-1だと評価されない傾向にあり、この先が難しい所。

スパイーシーガーリックは代表作のゾンビがしっかり評価されて最終決戦へ。全ネタの中でこのネタが跳びぬけてた。二本目は、この会場の雰囲気にあう地味だけど分かりやすいシンプルなコントで良かったと思う。

紅しょうが。ボケとつっこみが入れ替わってたけどこれが良かったのかどうなのか。個人的にはしっくり来てないと感じた。あと気になるのは稲田さんと熊元さんだと失礼だけど、恋愛に対する取り組み方がかなり違ってくるはずなのに、女子とひとくくりにしてこれはモテる、これはNGと同じ土俵で語ることに違和感を感じる。

10億円。ドライブデートからの夜景が見えるレストランでプロポーズ。この手垢のつきまくった門構えがマイナスに働いている。ボケのセンスとか呟くつっこみの言い方だったり言葉だったり良いものを感じるんだけど、流れがいわゆる漫才の型をなぞりすぎている。

トンツカタン。集中して見てないと、菅原さんの声なのかインコの声なのかわからないというのは、ネタの性質上仕方がない事だけど、4人のキャラクターが舞台上にいるのであれば4つの声があった方が良いのかなと思えた。コンスタントに面白いネタを作り続けているトリオでチャンスも貰ってるけど、なかなか結果に結びつかなくてもどかしい。

隣人。今回は奇しくもあらびき団で放送されたネタがそれぞれ最終決戦に進んだ。このネタは最初のインパクトが大きいけど、会話のやり取りを続ける中でその面白さがより深まっていく感じがする。とんでもない事が起きてるのにのんきに笑いあってる雰囲気が良い。二本目は持続する感じがあまりなかった。

 

オダウエダ。オダウエダってそもそも賞レースとかそういう事じゃない、好きなようにのびのびやっていて良いなというコンビだなと思った。大がかりなセットでCRおばあちゃん、始まった時はワクワクしたけど、その期待を超える感じではなかった。植田さんの変なキャラに期待してた所はあってそういう意味では物足りなさはあったけど、これはこれで完成された絵に感じる。

 

令和4年度NHK新人お笑い大賞 - NHK

最近見たテレビ

ランジャタイのがんばれ地上波!

きしたかの高野さんが出てた回は面白かった。

ランジャタイのがんばれ地上波!【テレビ朝日公式】 (@ranjyatai_EX) / Twitter

 

ポプテピピック 第二シリーズ #3

過去作品からのパロディが多いイメージだったけど、「第二シリーズは」なのか「#3は」なのかわからないけどあんまり無くて分かりやすかった。

TVアニメ「ポプテピピック」公式サイト

 

ザ・ノンフィクション 人力車に魅せられて2~夢と涙の軽井沢物語~

浅草で人力車の車夫を目指したアツシの続編。浅草での車夫は頓挫して、縁があって軽井沢で期間労働をするアツシ。東京の観光地の混雑した道路よりものどかな軽井沢の方がアツシの性に合っていたというのはあると思うし、体育会系、圧、「ガチンコ!」や「マネーの虎」の雰囲気すら漂う東京力車の社風にアツシは合っていなかった。そういう気付きがあったからこそ、期間労働を終えて東京力車には戻らず、鎌倉で車夫になったんだと思う。

東京力車の西尾社長と押木さん、自分はめちゃめちゃ苦手なタイプだけど、悪い人ではないと思うし、アツシの事が好きで心配で頑張ってほしいと思ってるから視察に来たんだと思う。アツシは二度と会いたくなかったかもだけど。

軽井沢のてやんでぃ屋高山社長の「自分の弱点を克服するんじゃなくて受け入れて、弱点の中で生きていく」は金言だった。

ザ・ノンフィクション - フジテレビ

 

アンタウォッチマン 1998年のキャイ~ンを深読み

キャイ~ンが「めちゃモテ」のレギュラーを断った話を聞いたのは初めてだった。「新しい波」からキャイ~ンと成子坂が候補にあったという話はなんとなく聞いた覚えがあった。「とぶくすり」でメンバーが殆ど固まってたので意外だったけど、「めちゃモテ」からゴールデンに向けて、レギュラーメンバーの入れ替えをしていたので自然な流れなのかもしれない。ナイナイ、キャイ~ン、よゐこ、極楽の4組だと、楽しそうではあるけど、ぶつかり合いそうな気もする。おそらく、ナイナイメインで矢部さん回しというのが定まってて、そうすると天野さんの役回りが難しくなるので天野さんの意見で断ったんだろうと思う。今はあんまり想像がつかないけど、当時のキャイ~ンはすごかったし、天野さんは関東No.1のつっこみだった。とんねるずウンナンはボケつっこみの文化がなく、ボキャブラ世代はまだテレビに慣れていく期間だった。今だったら爆笑田中さんとくりぃむ上田さんあたりの名前が上がりそうだけど、田中さんはつっこみというよりいじられ役からのキレ芸という感じもあるし、上田さんはボケ的なセンスを含むつっこみで、案外今も関東No.1つっこみというのはパッとこの人というのは頭に思い浮かばないかもしれない。キャイ~ンは「もしもツアーズ」という代表番組が終わって、今年以降、また今までと違った活躍が見られるかもしれないと期待してる。今更だけど「もしツア」最終回、ウンナンがコンビでゲスト出演したらしいけど、見ておきたかった。キャイ~ンはウンナンとセット、みたいな感覚があるし、「もしツア」というよりこの4人で昔を振り返るトーク番組が見たい。

お笑い実力刃presents 証言者バラエティ アンタウォッチマン!|テレビ朝日

 

ザ・ノンフィクション 話を聞いてくれる人~空っぽの僕が生きる意味~

街頭で無料で人の話を聞く活動をしている男性の回。働かなくても生きていける環境に居る人に働けって言っても、働かないんだろうなと思った。家庭がかなり裕福なんだと思うけど、働かなくても生きていける環境がいつまで続くのか、親との死別、病気、介護、黄色信号が灯った段階になって年齢や職歴で不採用になっても生活保護があるので通れば何とかなるのかもしれない。自分はこの放送を見て、この人に話を聞いてもらいたいとは全然思えないけど、おそらくこの放送を見て遠路はるばるこの方に会いに来る人もそこそこいると思う。金持ちニートもいわば無敵の人なので、一般的な環境で生きている人には理解できない側面があると思う。

ザ・ノンフィクション - フジテレビ

 

クレイジージャーニー 麻薬&奇界遺産復活2時間SP

麻薬カルテル、ギャングの抗争の取材などこの番組で散々見てきたので衝撃は少なかったけど、やはりここまで最前線まで行って直接、カルテルのメンバーにカメラを向けてインタビュー取材を行う映像はドキドキしたし、スリリングで面白かった。この番組を見てて面白いのは日本は治安という意味ではのどかな側面が強いけど、世界の貧困地区や紛争地帯というのは現実に、令和のこの時代に、自分達が生きている世界と地続きで存在してるんだなという事を突き付けられること。

クレイジージャーニー|TBSテレビ

 

ザ・ノンフィクション あの日 僕を捨てた父は~孤独な芸人に悲しき人生~前編

こちらはその、のどかなはずの日本で起きている金と家族のドロドロ愛憎劇。ゲーム芸人フジタが主役というお笑い好きにはとっかかりのいい題材だけど、話が進んでいくほどに闇の奥深くにもぐりこんでいくようなおぞましさがあった。認知症になった内縁の夫を支えるでもなく、内縁の夫が借金で首が回らなくなっても小遣いを貰い続け、貰えないとわかると別れを切り出す内縁の妻が恐ろしすぎる。内縁夫の年金を息子のフジタが管理するのは大正解だと思うけど、次回予告を見る限り、フジタによる金銭管理が認知症による物取り妄想になって、裏で糸を引いてるのは内縁妻という地獄絵図が透けて見える。後半1時間でまとまりきるんだろうか。内縁妻を悪人と断定するのは早計かもしれなけど、これはミステリードラマじゃないんだよな?と見ている間思った。もし「ザ・ノンフィクション」という番組の中で犯罪を犯しているならこれこそ究極の劇場型犯罪だ。どうも、認知症の老人から金をだまし取ってるように映る。

ザ・ノンフィクション - フジテレビ