M-1グランプリ2015 3回戦(10.23)その2

引き続き感想。

相席スタート。ネオ肉食。オサレもん関連の番組で見たネタだけど、ここは4分で見るともっと面白いんだなと思った。ケイさんの貫禄、落ち着きぶりがすごい。◯。

パンダユナイテッド。消防署。生で見るとつっこみの声の聞き取り難さは気になった。テンポが良くてコミカルで楽しい漫才。つっこみの語感が独特で良い。△。

阿佐ヶ谷姉妹執事喫茶。嫌味のなさ、仲の良さが伝わって来て好感が持てる。昔やってたコンサートに見立てたネタよりもこういう漫才っぽい題材の方が面白いな。慣れて来た分、もっと抉って欲しいと言う気はしないでもないけど。ここも審査員の好み次第で決勝に進んでも不思議ではない。◯。

ブルーリバー。ハロウィン。減点ポイントもないけど、引っ掛かりポイントもないという印象は変わらず。

我が家。結婚したい。ローテーション漫才ではなく、会話に台詞を差し込んで杉山さんをイジるという初めて見るタイプのネタ。キャラや関係性が分かりやすいからスッと入れるし、このパターンはなかなか面白いと思った。◯。

プリンセス金魚。女子のかわいいシーン。普通すぎて滑ってたって感じかな。

かたつむり。デート。あらびき団に出てた時にやってたネタ。今更このネタというのもあったと思うけど、何より林さんの台詞が殆ど聞き取れなかったのがしんどかった。

しんのすけとシャン。野球漫画の不良。そもそもの設定がよく分からないのが辛かった。自分が読んだ野球漫画にそんなシーンあったかなと考えてしまった。ここはつっこみの台詞が多い割に笑いが少ないというのが目立って感じる。

ニッチェ。女芸人の結婚。女芸人は結婚したら面白くなくなるというテーマが切実で良かったし、2人の今の関係をダイレクトにネタにしたやり取りが自然に見えて良かった。芸人に限らず、恋愛格差というのは一般の人も共感できる話題で、いわゆる結婚できる人とできない人がいて、結婚できる人はのろけたり浮かれたりして寒い事をやり、できない人が僻みっぽく噛み付くという構造が今っぽい雰囲気ですごく良かった。受け的には分からないけど、自分の評価ではジャルジャルの次に良かった。◎。

風藤松原。初デート。どの部分も面白いんだけど、そもそも何歳くらいなのか提示されてないからどう見ていいのかよく分からない。高校生っぽい内容でも20歳くらいっぽい内容でもない。登場人物のキャラ設定が無さ過ぎる。

エレファントジョン。格好いい大人の男。こういうしょうもないギャグを連発するみたいなスタイルの漫才が苦手というのもあるし、エレジョンの漫才長年見てよく分からなくなってるのもあるけど、まあいつも通りというか何年もずっと一緒だよな。

囲碁将棋。もったいないお化け。ネタが良かったし、ボケつっこみの分担がはっきり分かれててみやすかった。構成も良かったけど、ややマニアックというのか地味というのか。◯。

ゼウスの申し子。2回戦で受けた話。村上ショージと元ブラザーズ谷口のユニット。ほぼショージさんの一人喋りだったけど、台詞量の割に全然受けてなかった。笑いたいんだけど、よく分からない話がずっと続いて行ってしまったような感じ。

ゆったり感。父親と子供。ここは全然期待してなかったんだけどびっくりする位良いネタだった。ネタバレしない程度に書くと、一発目のボケを延々引っ張ってショートストーリー仕立てにするという構成。後半話がややこしくなって勢いが少し落ちた。◯。

プラスマイナス。題不明。お互いボケ合い、つっこみ合いの掛け合いがめまぐるしくてめちゃくちゃ楽しくて題を付けるのを忘れてしまった。乗りそびれると全く乗れないネタかもしれないけど、ここは本気で決勝狙ってるという気合いを感じた。あと自分がプラスマイナスがすごく好きだと言う事をようやく自覚できた。何が面白かったのかとか全く思い出せないけど、とにかくずっと面白かった。◎。

あどばるーん。新幹線の座席。方言ネタに頼らないトリッキーなネタで面白かった。アイディアが素晴らしかったけど、ここも最初の勢いを持続できず。◯。

オキシジェン。上司とのLINEのやり取り。ネタ自体はベタだったけど、LINEを扱った漫才というのは新鮮に見れたし、ベタな分、伝わりやすさがあって良かった。△。

イシバシハザマ。侍の決闘。レッドカーペットでやってた頃のネタは好きだったけど、これはもう劣化版ノンスタと言われてもしょうがないようなネタだと思う。設定が似過ぎ。

三日月マンハッタン。昔話。前にテレビでやってたメタネタは面白かったけど、それと比べて同じような事をやってる上にちょっと落ちるというか進歩の無さを感じてしまった。

ふうらいぼう。。カーチェイス。話の本筋そっちのけでものまねを入れまくるネタ。トムとジェリーやディズニー映画のキャラクターなど、取り上げるものが新しかったし元ネタが分からないものもあったけどレベルが高くて楽しかった。◯。

ジャングルポケット。コンビになるとしたら。ここはやっぱ斉藤さんを弄るネタじゃないとダメだと思った。みんな斉藤さんがパニクる姿が見たいと思う。最後は謎のBL的展開。

ラフレクラン。選手宣誓。設定が分かり難いし、ポイントを見つけられないまま終わった。

LLR。結婚式の二次会。面白かったし質の高さは感じたけど教科書的な天丼ネタだからあんまり好きになれないな。△。

中村ホルモン。松丸ホルモンと中村涼子のコンビ。継続するのかは不明。うざいつっこみに切れる件なんかは良かったけど、やっぱり漫才はキャラが浸透してないと辛いな。デブネタ弄りというのも既視感ありすぎるし受け的には厳しかった。

ブロードキャスト!!。故郷に錦を飾る。生で見たのは初めてだったんだけど、思いのほか面白かった。斜め目線の捻ったネタが多い中で、こういう分かりやすい馬鹿キャラでボケとつっこみの掛け合いで見せる正統派漫才は引き立って感じられる。あのハイテンションでとにかくポジティブな明るさというのは見てて気持ちが良い。磁石やらタイマやらと比較してそこまで明確な差があるとは思えない。準決勝までは残ると思う。◯。

トレンディエンジェル。キラキラネーム。大トリに相応しい、昨年のザマンザイ準優勝コンビ。お決まりギャグ、時事ネタ、歌ネタを絡めた3分間のスーパーエンタテイメント。会場のウェルカム感に応える練り上げられた渾身のネタ。審査員の好み次第だけど、ここもやはり決勝有力候補。◎。