これをやっちゃうのはダメとか反則とかの枠組みがあって、だからこそ掟破りで面白いという感じがあり、ここ数年M-1に漂っていた、漫才の枠組みの中にきちんと納まっている漫才にワクワクしない空気をぶち破ってくれた。こういうネタは決勝に行けない、いくら受けても予選で落ちるというのは傾向やセオリーであって、絶対的なルールではない。思い切って準決勝に上げるくらいの気概を見せてほしかったけど、結果こういう形で、イチウケだけど落とされた予選動画がバズってるんだから、大成功、狙い通りというか思惑以上にいい結果になってるんだと思う。ウケてるんだし戦い方は大正解。やっちゃいけないことなんてそうそうない。これから、準決勝、敗者復活戦、決勝戦と進んでいくけど、このラパルフェの漫才を超える衝撃を受ける事はあるのか。受け具合で言えば、後半明らかに弱いし、ムラがあるんだけど、それも賞レースは満遍なく受けてないとだめという凝り固まった固定概念であって、面白ければ何でもいいんじゃない?と自分は思う。
「やってもいいんだ!」。胸のつかえを取っ払い、思いを解き放つ。そのような大衆行動こそが今求められる」