4月8日MステSP

BUCK-TICKがMステに出てる違和感、異物感が強くて、最後まで緊張感を持って楽しく見れた。令和の時代に、「テレビ」「全国ネット」「Mステ」って言っても番組の影響力や見る側の意識は大分落ちてると思うけど、それでも全国ネット生放送でトークや歌をやるというのは、ライブ感があって良いものだと思う。昔の映像とかタモリさんとのトークとか、思ってたよりも時間がタイトで物足りなかったけど出てくれて、役目を果たした事が嬉しい。昔のMステだと、事前にアーティストに聞いた話題を女子アナが振ったりして、ふわふわした空気になったりしてああいうのが楽しかったんだけど、コーナーコーナーばかりで、トークテーマを決めすぎてちょっと息苦しい感じがあった。間に流れたXとかミッシェルの映像を見て、やっぱりBUCK-TICKって分かりにくいバンドなんだなと思った。ロックバンドは激しい曲調で見た目も派手に歌舞いてる方が分かりやすい。さほど興味がない人が他のアーティストのついでになんとなく見ていたとしたら、見た目も音楽性もシンプルで大人っぽくなったんだなと思うと思うけど、見た目はともかく、音楽に関しては、激しい曲もあれば静かな曲もあり、ポップに振り切った曲もあればダークデカダンな曲もあり、旧態依然のロックバンド然とした曲もあれば、ニューウェーブっぽい曲もあり、たまたま新曲がアーバンポップだったというだけで、最近はずっとこんな感じで落ち着いてるというわけでもない、という事は初見の人には絶対伝わらない。曲のタイプが多彩だから、こういうバンドっていうカテゴライズがしにくく、変化していくので、捉えどころがなく、テレビで見るバンドとしては分かりにくい存在なんだと思う。マーチン5択は羨ましかったけど、誰もが知る名曲が5曲あるのが凄いと思う。BUCK-TICK5択があるとすれば、JUST ONE MORE KISS、惡の華、JUPITER、スピード、唄とかになるのかな。スタジオにいた若手アーティスト達の反応を見ると、1曲も知らない人も多そうなのでやはり成立しづらい。

ミュージックステーション|テレビ朝日